6月18日「たこくせき☆交流会」報告
Posted on: 2016年 06月 26日
さる6月18日に開催した、世界難民の日企画「たこくせき☆交流会」では、約40名にご参加いただきました。お菓子を食べながらの歓談とともに、壇上での報告や催しもおこないました。
冒頭では、入管政策やSYIの活動にかんするメディア報道などの映像を流し、2010年代における日本の難民受入問題や入管収容問題の状況をふりかえりました。
ひきつづき、お越しいただいた難民の方々(東アジア、西アジア、アフリカ、南米の各地域、計7か国)のうち何名かに、ご自身の難民申請や日常生活の状況についてお話しを伺いました。そのなかには約20年前から日本にいるのに、いまだに難民資格もビザも認定されていない方もいらっしゃいます。また、最近になって難民申請者や仮放免者の収容が増えているなか、入管収容所の人道問題についても、当事者からご説明をいただきました。
催しとしては、クルドのこどもたちの演劇と、韓国の民衆歌の演奏をおこないました。
劇の内容は、日本で難民申請中の家族における学齢期のこどもたちの成長でした。結婚を選択するこども、勉強を続けるこども、仕事につくこども、親と離れて帰国せざるをえないこどもが演じられることで、日本で長いあいだ不安定な地位を強いられる難民の日常がかいま見える劇となりました。
韓国の民衆歌としては、有名な「アリラン」と、1980年の光州事件をものがたる「5月の歌」を演奏しました。
最後に、クルドのおどりを会場みんなでおこない、盛会のうちに終了となりました。
来場者からは、今回はじめて日本に来た難民について詳しく知ることができたという感想をお伝えいただきました。また、当日および事前に頂戴したカンパにより、来場してくれたこどもたちにプレゼントを配ることができました。ご参加、ご協力いだたいだみなさま、まことにありがとうございます。
※ 本会の様子が『週刊金曜日』6月24日号、6頁に紹介されました。
# by p-dragon | 2016-06-26 11:37 | アクション・イベント