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仮放免中の友人の自由な意思表現を「反政府活動」と呼ぶ東京入管

Posted on: 2019年 01月 15日

金毅中さんの自由への不当な介入にたいする抗議

 私たちの友人、金毅中さん(韓国籍)は、難民申請者であり、仮放免許可を受けています。昨年12月10日、金さんは仮放免許可の更新のため東京入管に出頭したさい、職員に彼の自由を否定する不当な暴言を浴びせられました。これにたいして私たちは厳重に抗議し、当局が金さんにたいして二度と不当な介入をしないよう抗議するものです。

 上記の更新のさい、職員は仮放免の許可条件などにかんする質問を仮放免者にします。しかしこの日、金毅中さんは、そうした通常の質問だけでなく、次のようなことを職員に言われたと聞いています。いわく当該職員は、金さんが彼の住所地である茨城県内における原発反対や戦争・改憲反対の駅頭宣伝活動に参加していることについて、なぜ金さんが日本国民ではなく退去強制命令を受けているのに「反政府活動」をするのかと、さも金さんがしてはならないことであるかのように尋問したそうです。

 日本国憲法のもと、個人の表現の自由は国籍にかかわらず保障されるべきであり、政治活動についても、国の「政治的意思決定又はその実施に影響を及ぼす活動等」(つまり公職等)でないものであれば、外国人の参加は制限できないはずです。金さんは自らの思想・信条に基づき、茨城県内での街頭宣伝や反戦行動のほか、他県での抗議行動などにも参加しています。他県に出る場合には、仮放免遵守事項にしたがって、保証人のご理解と協力の下、毎回「旅行許可証」を得るために品川入管に出向き、あらかじめ旅行の許可を得て行動しています。以上のような金さんの行動は、彼の政治的意見の平和的手段による表示に他ならず、また入管が仮放免者に課す移動制限に抵触してもいないので、入管が口をはさむ筋合いのまったくないことです。

 しかも、正当な政治的意思の表現を「反政府活動」呼ばわりする当該職員の権利感覚には、あぜんとさせられます。当該職員は、政府あるいは「お上」にたいして市民が異論を言うこと自体が「反政府的」だという、前時代的な役人の感覚をもっているのではないかと疑われます。ひいては、このような発言がポロっと飛び出してくる入国管理局という組織そのものが、そのような前時代的で反人権的な感覚を温存しているのではないかとまで考えてしまいます。

 東京入国管理局長におかれましては、金毅中さんに上記の発言をおこなった職員を処罰し、二度とこのような発言がないよう全職員に教育、周知することを、強くお願い申し上げます。

2019年1月15日

SYI(収容者友人有志一同) / 牛久入管収容所問題を考える会


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by p-dragon | 2019-01-15 06:26 | 個人のケース(証言・抗議)  

牛久入管は脇山さんにたいする脅しをやめろ

Posted on: 2019年 01月 07日

 東日本入管センター(牛久入管)の収容者が昨年、仮放免を求める集団要請を発表しました。

 牛久入管の被収容者による集団要請 あなたも賛同を! (2018.11.12 ウェブ公開)

 この集団要請の起草者の一人、脇山順次さん(ブラジル国籍)は、いま牛久入管による強制送還の脅しを受けています。ご本人の希望により、ここに彼の事情を公表します。


ハンガーストライキに参加してブロックを移される

 脇山さんは2017年2月から入管に収容されています。彼は2018年10月、長期収容に耐えかねた他の収容者とともに、当局にたいして仮放免を求める集団要請を作成、発表しました(当団体が要請文をウェブで公開しています)。要請文には当初、彼が属している1Aブロックの収容者が名を連ねましたが、その後、他のブロックも参加を表明しています(注 異なるブロック同士では対面でコミュニケーションが取れない)。

 その一方で2018年11月20日には、いくつかのブロックが長期収容に抗議してハンガーストライキを開始します。脇山さんもハンストに参加しましたが、当局は彼を別のブロックに移しました。移動後も脇山さんはハンストを続けましたが、12月6日に倒れてしまい、医務室で点滴を受けた後、やむをえずハンスト継続を断念しました。

 ハンストなど抗議行動への対抗措置として、入管は抗議者を別のブロックに移すと言う手段をよくとります。これは入管の言い方では、収容施設の「保安」のためですが、要するに、抗議者が仲間を増やして結束を強めるのを防ぐためと思われます。裁判なしの無期限の身体拘束という、抗議の根本的な原因には、入管は目を向けようとしません。

強制送還を予告される

 12月10日、牛久入管は代理人をつうじて、脇山さんに「送還予定時期通知書」を送りつけます。これは、対象者が退去強制命令に異議を申し立てるなどの法的手続きをとらないかぎり、所定の期間後に強制送還を実行するという通知です。脇山さんは、2月の第二週に送還すると予告されました。現在、彼は法的対処の準備中です。

 なぜこの時期に脇山さんが「送還予定時期」を通知された理由は分かりませんが、脇山さん自身は、これがハンストへの対抗措置ではないかと疑っています。通知のタイミングをふまえれば、彼の疑念は自然に湧いてくるものといえます。


 このように入管は、長期収容に苦しむ人間の訴えに耳を傾けようとせず、ブロックの移動や強制送還の脅しによって応えるのです。しかし脇山さんはこのような脅しに屈せず、たたかい続けようとしています。彼に連帯して、私たちは牛久入管に、脇山さんへの脅しをやめ、彼の収容を一刻も早く解くことを要求します。


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by p-dragon | 2019-01-07 11:08 | 個人のケース(証言・抗議)