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NO DETENTION! Demonstration at Tokyo Regional Immigration Bureau (16 June)


World Refugee Day 2018

NO DETENTION! Demonstration at Tokyo Regional Immigration Bureau

16 June 2018

16:00 Speech in a Park at Shinagawa Sta. (Konan 1-9-24, Minato-ku)
16:30 Walk to Tokyo Immig. Bureau (Konan 5-5-30, Minato-ku) or by bus
17:00 Demonstration at Tokyo Immig. Bureau

SYI (Shuyosha Yujin-yushi Ichido: Immigration Detainee’s Friends)
http://pinkydra.exblog.jp freeimmigrants@yahoo.co.jp 080-8844-7318

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by p-dragon | 2018-05-21 13:17 | アクション・イベント  

入国管理局における死亡事件(1997-2018.4)


 法務省入国管理局の施設内または業務下で、1997年以降、現在までに起きた死亡事件をまとめました。

 公表されているだけで17件の死亡事件があります。なかには、職員の暴行によるものと疑われる事例も存在します。「病死」の事例も、実際には医療放置による死であった可能性がありますが、医療放置の表記は当団体が実情を把握している事例だけに留めました。

 なお2005年以前の事例は、入管当局以外により公表された情報です。


■ 入国管理局における公表された死亡事件(1997年~2018年4月)
 合計17件
  • 1997年8月9日 イラン 東京入国管理局第二庁舎(東京都北区) 職員による暴行致死の疑い(詳細は後述)
  • 2001年10月30日 ベトナム 西日本入国管理センター(大阪府茨木市) 自殺
  • 2006年12月 ナイジェリア 東京入国管理局(東京都品川区) 病死
  • 2007年2月 ガーナ 東京入国管理局(品川) 病死
  • 2008年1月1日 インド 西日本入国管理センター(茨木) 自殺
  • 2009年3月21日 中国 東京入国管理局(品川) 自殺
  • 2010年2月9日 ブラジル 東日本入国管理センター(茨城県牛久市) 自殺
  • 2010年3月22日 ガーナ 東京入国管理局成田支局 強制送還中の制圧による窒息死の疑い
  • 2010年4月9日  韓国 東京入国管理局(品川) 自殺
  • 2010年4月 フィリピン 東京入国管理局(品川) 病死
  • 2010年12月 フィリピン 東京入国管理局(品川) 病死
  • 2013年10月14日 ミャンマー(ロヒンギャ) 東京入国管理局(品川) 医療放置による病死
  • 2014年3月29日 イラン 東日本入国管理センター(牛久) 誤嚥性窒息死(医療放置)
  • 2014年3月30日 カメルーン 東日本入国管理センター(牛久) 医療放置による病死
  • 2014年11月22日 スリランカ 東京入国管理センター(品川) 医療放置による病死
  • 2017年3月25日 ベトナム 東日本入国管理センター(牛久) 医療放置による病死
  • 2018年4月13日 インド 東京入国管理センター(品川) 自殺
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■ 各死亡事件の詳細(リンク集)

参考資料(全般)
 入管問題調査会ウェブサイト
 『週刊金曜日』2015年10月30日号

1997年8月9日 イラン 東京入国管理局 暴行致死の疑い
ムサビ・アバルベク・ミール・ホセインさん

「入管事件簿 '97~98」入管問題調査会
 http://hwm5.gyao.ne.jp/tabunka/nyukan/jiken/jiken00.htm

2003.10.18 シンポ「どうしたらなくせる日本の拷問」(入管問題調査会 高橋徹部分より引用)
 http://hwm5.gyao.ne.jp/tabunka/nyukan/2004repot/2003cat.htm

 1997年8月に東京入管第二庁舎でイラン人男性、ミールさんが突然死亡するという事件が発生した。事件直後に赤羽警察署が捜査し、傷害致死容疑で入管職員8 名を送検したが、東京地検は不起訴処分にした。搬送された病院で撮られた死体の写真を見ると、体には無数の痣や傷跡があり、手足などには縛られた縄や手錠の跡が生々しく残っていて、拷問のすさまじさを物語っている。1998 年10 月、遺族によって、国家賠償を求めて訴訟された。裁判で明らかにされた現場にいた入管職員の証言を整理すると、

「職員らは夜中にライターを使用したという規則違反を説諭するために、深夜ミールを居室から出し、別室に連れて行った。この件に立ち会っていた警備官は5人。別室で金属手錠を後ろ手にかけ、皮手錠で固定し、足は捕縄で縛り付けた。足を縛った捕縄を手錠に回し、引き絞って、エビぞりにした。次に毛布でくるみ、さらに縄を巻き付け、簀巻き状態にした。その状態で隔離室に連れて行き、横たえた。隔離室で上半身を起こそうとしたところ、ミールみずから頭を打って死亡した。」

 この事件で不可解なのは、せまい隔離室に簀巻きにされたミールさんを囲んで5 人の警備官がいたのに、だれひとり彼が頭を打った瞬間を見ていないと入管側が主張しているという点である。

 その後、弁護団は、同じ収容場にいた別のイラン人から「職員から暴行を受けて死亡した」との目撃証言を得、2003年3 月、職員8人を不起訴とした東京地検の処分を不服として、東京第2検察審査会に審査を申し立てた。審査会は「不起訴不相当」〔不起訴相当の誤記と思われる〕の結論を出した。



2001年10月30日 ベトナム 西日本入国管理センター 自殺
「入管事件簿 '01」入管問題調査会
 http://hwm5.gyao.ne.jp/tabunka/nyukan/jiken/jiken2001.htm


2008年1月1日 インド 西日本入国管理センター 自殺
茨木市の新年会 入管センターで送還悲しむ遺書残して自殺の報道
 https://blog.goo.ne.jp/genki1541/e/0bd239459647fec9f858e190bad832ab



2009年3月21日 中国 東京入国管理局 自殺
楊維剛(ヤン・ウェイガン)さん
【報道】 強制退去目前の中国人男性、東京入国管理局収容所内で自殺―東京
 http://www.recordchina.co.jp/b30074-s0-c0-d0000.html


2010年2月9日 ブラジル 東日本入国管理センター 自殺
【報道】収容中のブラジル人男性 茨城の入管施設 (毎日新聞web 2010年2月10日)
 http://mainichi.jp/select/today/news/20100210k0000m040052000c.html

 東日本入国管理センター(茨城県牛久市)は9日、収容中のブラジル人男性(25)が首をつって自殺したと発表した。男性は退去強制の処分を受け、昨年11月20日から収容されていた。

 遺書は確認されていない。センターによると、8日午前0時前、男性が居室ベッドにごみ袋を帯状にしてくくり付け、首をつっているのを同室の収容者が見つけた。男性は病院に運ばれたが、9日午前1時39分に死亡が確認された。男性から悩みや苦情の訴えは聞いていなかったといい、センターの木村広希総務課長は「ごみ袋を使うことは全く予期していなかった。再発防止に努めたい」とコメントした。


2010年3月22日 ガーナ 東京入国管理局成田支局 強制送還中の制圧による窒息の疑い
スラジュ(ABUBAKAR AWUDU SURAJ)さん

ABUBAKAR AWUDU SURAJさん死亡の件について抗議します(APFS)
 http://apfs.jp/report20100410_571.php

スラジュさん事件(APFS)
 http://apfs.jp/スラジュさん事件


2010年4月9日  韓国 東日本入国管理センター 自殺

またもや入国管理局で自殺者が(SYI) 

【報道】不法残留の韓国人男性自殺 東日本入国管理センター 茨城(4月10日 時事通信)
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100410-00000048-jij-soci

 入管難民法違反(不法残留)で強制退去処分を受け、法務省東日本入国管理センター(茨城県牛久市久野町)に収容されていた韓国人男性(47)が、自殺を図り死亡したことが、10日分かった。

 同センターによると、男性は9日午後4時半ごろ、収容施設内のシャワー室で首をつっているのを入国警備官が発見。男性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。シャワー室は、一定の時間で房内から自由に行き来できる場所だった。男性は昨年11月、強制退去処分を受け収容されていた。 同センターでは2月にも、収容中のブラジル国籍の男性(25)が、房内でごみ袋をひも状にして首をつって自殺している。 


2013年10月14日 ミャンマー(ロヒンギャ) 東京入国管理局 医療遅延による病死

「医者は食事中なので呼べない」東京入管の被収容者が死亡 (仮放免者の会)
 http://praj-praj.blogspot.jp/2013/10/blog-post_16.html


2014年3月29日 イラン 東日本入国管理センター 誤嚥性窒息死(医療遅延)
2014年3月30日 カメルーン 東日本入国管理センター 医療放置による病死

牛久入管収容所問題を考える会 2014年4月2日付申し入れ書より
 http://www011.upp.so-net.ne.jp/ushikunokai

 2014年3月の牛久入管内での連続死亡事件について

 (前略)センター側が発表している広報資料(茨城県庁県政記者クラブ宛、面会室への掲示)は怒りなしには読めない実態との乖離があります。3月29日PM8時にセンターの被収容者から非常に動揺している電話がありました。曰く「イラン人男性G・Sさん33才(9Bブロック)は28日PM7時半頃夕食を2~3口食べて、食事をのどにつかえさせた。警備官を呼んだがすぐには対応してくれなかった。30分ぐらいしてから救急車で運ばれたが顔は黒ずんで息はしていないように見えた。今日(29日)イラン人男性の様子を警備官に聞き、教えないなら、居室内には誰も戻らないと9Bブロックの皆が騒いだ。警備官より居室外自由時間の終了の午後4 時半過ぎに病院で死んだ、とつたえられた。」(「3 月29日15時26分、搬送先病院で死亡」・・・牛久警察記者発表)G・Sさんは薬を大量に処方されていた。耳からの出血、ヘルニア、頭痛など、様々なところの痛みを訴えており、最近は肩を支えないと歩行はふらつき1日中ボーッとしている状態だった。睡眠導入剤、抗うつ剤、痛み止めの過剰投与による弊害が顕著だった。

 30日午前7時10分、カメルーンのW・F・Lさん40才代は牛久入管内医務室から救急車で搬送され同8時過ぎに搬送先で死亡が確認される。牛久の会の会員が31日(月)、4 月1日(火)の両日、牛久入管においてカメルーン人が収容されていた9Aブロックの被収容者達に面会聞き取りをしたところ、「重篤な糖尿病で、同ブロックの被収容者達が27日には全員でこのカメルーン人を外部病院に連れて行くように、という要求を掲げ、連れて行くまでは居室外自由時間が終わる午後4時半になっても部屋には戻らない!と廊下に座り込んで抗議行動をした。彼は自分のベットからトイレまで歩くのがやっと」という状態だったのです。警備の責任者が「俺の責任で必ず病院に行かせる」と約束したので9Aの人たちはそれぞれの居室に戻った。カメルーン人が9Aの部屋から出て行ったので9Aの被収容者達は病院に行ったとばかり思っていた。しかし、30日午前7時10分、外部病院ではなく、牛久入管内医務室から彼は救急車で運ばれ、まもなく搬送先で死亡が確認。(7時に巡回の職員が容体の急変を知り救急要請)9Aブロックの被収容者達は怒って30日(日)、夜の9時半頃まで、居室へ入ることを拒否し、「カメルーン人がなぜ死んだのか説明して欲しい」「どうして病気の人が申請書を書いても1ヶ月も待たされるのか」「自分たちは動物ではない」等々と叫び激しく抗議した。この抗議行動は50名以上の入管職員により一人一人が力ずくで居室に戻された。カメラを回していた職員も10名ぐらいいた。最後まで帰室を拒んでいた2 名のイラン人が懲罰房に無理矢理連れて行かれた。

 27日の時点で9Aブロックの全員がカメルーン人のために外部病院に連れて行くことを要求していたことからも、彼の健康状態は最悪でした。(後略)

【報道】イラン人収容者 食事中倒れ死亡 東日本入管センター(日本経済新聞 30日朝刊社会面)

 茨城県警牛久署は29 日、牛久市の東日本入国管理センターで収容中のイラン国籍の男性(33)が倒れ、その後死亡したと明らかにした。司法解剖して死因を調べる。牛久署によると、男性は28 日午後7 時50 分ごろ、センターの居室で食事中に突然倒れた。病院に搬送されたが、29 日午後3 時すぎに死亡が確認された。センターからは、29 日昼すぎに連絡があったという。

【報道】弁当を食べ苦しみだし、収容中のイラン人死亡(読売新聞ウェブ版30 日)

 茨城県警牛久署は29日、牛久市久野町の東日本入国管理センターに収容されていたイラン国籍の男性(33)が収容先の部屋で倒れ、死亡したと発表した。発表によると、男性は28日午後7時50分頃、収容先の部屋で夕食の弁当を食べていたところ、突然、苦しみだし床に倒れた。男性は同市内の病院に搬送されたが、死亡が確認されたという。同署は31日に司法解剖して死因を調べる。

(以上2本の記事は右に掲載 茨城・牛久の入管収容所で収容者2人が死亡 SYIブログ)

3月末に亡くなった牛久入管の収容者2名にかんする続報(SYI)

入管収容のカメルーン人「死にそう」と訴えるも放置され死亡…遺族が国を提訴(弁護士ドットコムNews)
 https://www.bengo4.com/kokusai/n_6744/


2014年11月22日 スリランカ 東京入国管理センター(品川) 医療放置による病死
ニクラス・フェルナンドさん

【報道】特別リポート:ニクラスはなぜ死んだか、入管収容所の現実(Reuter)
 https://jp.reuters.com/article/special-report-idJPKCN0WA2UB

【報道】スリランカ人男性の死が語る、入管収容所の過酷な実態(動画)(Reuter)
 http://reut.rs/1p7249U


2017年3月25日 ベトナム 東日本入国管理センター(牛久) 医療放置による病死
グエン(NGUYEN THE HUAN)さん 

【転載】 牛久入管内からの声 ベトナム人収容者の死について(SYI)
牛久入管死亡事件(2017年3月)にかんする法務省の調査報告の批判(SYI)

【報道】入管収容のベトナム人死亡 東日本センター (産経ニュース)
 http://www.sankei.com/affairs/news/170325/afr1703250031-n1.html

【報道】牛久の入管が「痛い」と泣き叫ぶベトナム人を〝見殺し〞(週刊金曜日)
 http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2017/06/20/news/

【報道】入管収容中のベトナム人死亡 頭痛訴えるも専門検査なし(朝日新聞digital 12月5日)
 https://digital.asahi.com/articles/ASKD45CXYKD4UTIL04Q.html


2018年4月13日 インド 東京入国管理センター(品川) 自殺
ディーパク・クマル(Deepak Kumar)さん

【速報】牛久入管の収容者が自殺 (SYI)
入管収容施設で自殺した男性の経緯 (SYI)

【報道】牛久入管収容所で印人男性自殺、長期収容など懸念再燃(AFP)
 http://www.afpbb.com/articles/-/3174946







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by p-dragon | 2018-05-19 23:19 | 声明・情報・考察  

東京入管で2件の自殺未遂


先週から今週にかけて、東京入管で2名の収容者が自殺を図りました。当団体が面会してきた方ではありませんが、複数の収容者の証言により事実を確認しました。両人とも、命に別状はないようですが、傷や後遺症が残っていないかなど、詳しい容態は判りません。

5月10日、イラン国籍の男性が洗剤を大量に飲み込みました。容器2本分を飲んだとも、途中で周囲の人に止められたとも言われています。今は移室され、もとのブロックにはいません。懲罰房(隔離・監視用の居室)に入れられていると推測されます。

もう一名の男性は、先週(5月3日以降の連休中)に刃物で腹部を切りました。ナイフなどは持ち込めないので、文房具の部品になっているような、ごく小さなものを使用したと思われます。

なお3月25日には、当団体が面会しているトルコ国籍クルド人男性イブラヒムさんが、文房具の部品の刃物で首や腕などを切り裂き、自殺を図りました。仮放免不許可を知らされた後のことでした。長期の収容により精神的に追い詰められた末の、突発的な行為です。しかし当局は、男性に治療を受けさせたあと、彼を懲罰房に5日間も監禁しました。苦しんでいる人にさらに鞭を打つも同然の措置です。

東京入管などでは昨年から、収容期間が全般的に長期化しています。一年がたっても解放されない人が珍しくない状況です。東日本入国管理センター(茨城県牛久市)はさらにひどく、二年間の収容すら当たり前になってしまっています。多くの収容者がストレスで冷静さを保てなくなっているために、口論がよく起きています。この状況が続けば、いつまた自殺や急病で死人が出ないとも限りません。

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by p-dragon | 2018-05-11 21:31 | 入管内からの声  

入管収容施設における医療放置の実態 急病人に逆らうなと恫喝 1


 記事2(証拠・証言) 記事3(証言・報道)

 入管収容施設では、法の定めのない無期限の監禁をはじめ、人権侵害がまかりとおっています。とくに医療問題は深刻です。収容者を、しばしば深刻な容態に陥るまで放置し、最悪では死なせてしまうこともあります。しかし入管当局がその責任をとったことは一度もありません。

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 先日にも、新たな医療放置の事例が公表されました。昨年、東京入国管理局に収容中、急性虫垂炎および限局性腹膜炎を発症し手術を受けた男性にかんする件です。下記の報道は、手術後における男性への処遇の問題を指摘しています。


 実は問題はそれだけに留まりません。当該者であるトルコ国籍クルド人の男性は、当団体が面会していた方であり、2016年11月に東京入管に収容され、2017年10月に仮放免されました。昨年10月の当団体の報告でも、Aさんとして、この方の状況を伝えていました。

 この男性にたいする東京入管の処遇には、いくつもの問題があります。もっとも重大であるのは、次の事実です。

  • 2017年6月3日、男性が腹痛を発症したさい、激しい苦痛をくりかえし訴えている男性にたいして、職員たちが逆らうなと恫喝を加え、放置した。他の収容者の助けがなければ、男性はより長いあいだ放置されていた可能性が高い。男性が緊急手術を要する病状だったと後で判明したことを考えると、もし放置が長引いていたら彼の生命すら危うかったかもしれない

 この事実については、その証拠として東京入管の内部文書を、男性本人の証言や弁護士のコメントとあわせて別記事で公開します。収容者の健康にきちんと配慮しているという入管の主張とは矛盾する事実を、文書は物語っています。

 さらには手術後にも、以下のような問題ある処遇によって男性は苦しめられました。

  • 手術後、東京入管は男性の入院期間を短縮させ、手術痕の処置(抜糸や消毒など)をすべて自分でやるよう男性に命じた。
  • 男性が手術痕の痛みを続えつづけたにもかかわらず、東京入管は長期間、医師の診療を受けさせずに彼を放置した(上記報道での指摘)。これにたいして2018年4月24日、上川陽子法務大臣が閣議後、メディアにたいして、手術後一か月以上も彼に医師の診察を受けさせなかったということはないと説明した。しかし、それがいつなのか具体的な説明を入管はしていない。
  • ある職員(処遇部門B1072 当時)が男性への常習的ないじめをおこなっていた。
  • 長期収容、医療放置、職員のいじめにより、突発的に自殺を図る精神状態にまで男性を追い込んだ。男性は2017年9月29日、シャンプー液を大量に飲んで倒れ、病院に搬送された。しかも別な収容者の証言によれば、男性が倒れて泡を吹いていたとき、はじめに職員は彼を独房に連れていき、他の収容者から抗議を受けてから、やっと病院搬送の指示を出した

 以上についても、別記事で男性の証言を公開します

 このように男性は、入管による二重、三重の人権侵害により苦しめられ続けました。彼が昨年6月の医療放置や9月の自殺未遂のさいに命を失わなかったのは偶然にすぎないと言えます。入管の残酷さ、非道さに怒りを禁じえません。

 当団体はひきつづき、関係者と協力しながら、本件にかんする入管の責任を厳しく追及していきます。


 記事2(証拠・証言) 記事3(証言・報道)





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by p-dragon | 2018-05-04 20:28 | 声明・情報・考察  

入管収容施設における医療放置の実態 急病人に逆らうなと恫喝 2


 記事1(概要) 記事3(証言・報道)

 2017年6月における入管収容施設での医療放置(記事1を参照)について、その証拠となる入管の内部文書を公開します。以下の二つの文書は、当該の男性ご本人の同意のうえで、男性の代理人である大橋毅弁護士から提供されました。なお文書の黒いマスキングは入管によるもの、緑のマスキング(本人名)とピンクの下線(問題のある箇所)は弁護士によるものです(クリックして文書データを閲覧可)。

  • 看守勤務日誌 2017年6月3日: 本人が個人情報開示請求により取得。

 以下は上の文書からの抜粋(太字は引用、〔 〕は当団体による注記)および本人の証言、弁護士のコメントです。本人証言は、当団体が収容中に男性から聞き取ったものです。

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2017年6月3日

(日誌2頁) 〇〇看守責任者指示により、容態観察のため、収容区B共同4号室トルコ人〇〇〔本人〕を収容区G単独3号室に移室。〔時刻は入管により隠されているが、開放処遇(自由時間)終了後から夕食前〕

(日誌5頁) 〔夕方の点呼と看守職員の交代の後、夜間に〕容態観察中の収容区G単独3号室トルコ人〇〇〔本人〕は、インターフォンを介して、腹痛の症状を訴えていたところ、突然興奮し、居室の壁を1回殴打した後、「お腹痛いよ。」と収内に響き渡るほどの大声を出したため、〇〇警守長がインターフォンを介して同行為を口頭で制止した。

(日誌6頁) 〔制止の直後〕収容区G側調室において、収容区G単独3号室トルコ人〇〇〔本人〕に対する事情聴取及び生活指導を実施。〔入管収容施設での医療放置が常態化していることの証拠。しかも下記の本人証言によれば、これは「生活指導」よりも恫喝と呼ぶのが正しい。〕

(本人証言) 職員に腹痛を訴えたのに、独房〔上述のG単独3号室〕に入れられ放置された。何度も苦しみを訴えると「お前は4時間くらい寝ていたから大丈夫」と言われ、頭に来て壁を叩いた。すると6人くらいの職員に別室に連れていかれ、二度と逆らわないよう脅された。

(弁護士コメント) 入管職員は「容態観察のため」という名目で男性を独房に移し、夜中に職員が彼の観察を実施、しかし医師による診察はなかった。男性は激痛で叫んでいたにもかかわらず、生活態度が悪いと説教をしただけで、何も治療をしていない。

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2017年6月4日

(報告書1頁) ……〔男性は〕翌4日、容態が快復したため、日朝点呼後、収容区B共同4号室に移室した経緯のある者である。〔後出の本人証言のとおり、男性は独房にいたままでは生命の危険があると感じたので、雑居房に戻るために機転を利かせて、痛みが治ったふりをした。〕

(報告書2頁) ……14時03分、収容区〇〇室〇〇人〇〇〔同ブロックの収容者の一人〕が、収容区B側ホール搬入口から、「〇〇〔本人〕の体調が悪いです。」と訴えたことから、14時06分、〇〇警守が収容区B共同4号室に赴き、〇〇〔本人〕の検温及び血圧測定を実施したところ、
  体温 38度7分
  血圧 153/89mmHg
  脈拍 103回/分
を確認したことから、これらの状況を〇〇看守責任者に報告した〔他の収容者の訴えで、ようやく職員が動き出したのは、独房にいたままでは危険だという男性の予感が正しかった証拠〕。……15時32分、〇〇看守責任者指示により、〇〇警備士長以下4名で、〇〇〔本人〕を東京都港区所在の東京高輪病院へ連行した。……東京高輪病院において〇〇〔本人〕は〇〇医師による問診、触診及び各種検査を受けた結果、急性虫垂炎及び限局性腹膜炎と診断され、緊急手術を要するとして、入院措置となった。

(本人証言) このまま独房で死ぬかもしれないと危険を感じた。〔この年の〕3月に牛久でベトナム人が病気なのに放置されて死んだ事件を思い出した。だから痛みが治ったと嘘をついて雑居房に戻りたいと職員に伝えた。
 移室後、トイレに行くと流血していたので、職員に報告。同房者も、彼の容態が悪いことを訴えてくれた。こうして、ようやく高輪病院に連れていかれた。24時間以内に手術が必要だと医者に言われて、すぐに手術を受けた。


 記事1(概要) 記事3(証言・報道)





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by p-dragon | 2018-05-04 20:11 | 声明・情報・考察  

入管収容施設における医療放置の実態 急病人に逆らうなと恫喝 3


 記事1(概要) 記事2(証拠・証言)

 2017年6月における入管収容施設での医療放置(記事1を参照)について、当該男性にたいする退院後の処遇の実態を、時系列で整理しています。本人証言は、当団体が収容中に男性から聞き取ったものです。報道は、東京新聞の記事を参照しています(「収容中「診療1カ月放置」 東京入管、発症日虚偽記載か」2018年4月23日)。

※ 関連まんが ある日の入管51(2017.10.14 公開) クリックで拡大
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2017年6月 手術後
(本人証言) 入管の指示で、退院予定日より1日早く退院させられた。さらに消毒やガーゼ交換など術後の処置は自分でやるよう入管職員に告げられた(6月15日に面会で証言)。退院後にも手術痕が腫れ、膿が出る(7月3日に証言)。

7月21日
(本人証言) この日、男性は収容施設内の階段で日倒れた。

7月23日
(報道) 同日付の東京入管「被収容者申出書」は、男性について「一昨日から急性虫垂炎で手術をした腹部に痛みがあり、膿(うみ)もでている」と記述。しかし、それより前から男性は手術痕の痛みを訴えていた。男性が症状を訴えた日を偽っている疑いがある。

7月24日
(報道) この日にようやく男性は収容施設内で医師の診察を受けた。入管は、この日より前に診察を受けさせた旨、主張している(2018年4月24日上川法務大臣)。しかし、それがいつなのか具体的な説明はない。

8月2日
(本人証言) 当団体との面会で、手術痕から膿が出ていること、また食欲がなく一日一回しか食事を取れないことを伝えた。

8月14日
(本人証言) 当団体との面会で、病院に行きたいが連れて行ってもらえないこと、また男性を常習的にいじめてくる職員の番号がB1072であることを伝えた。職員B1072は、収容者を「お前」呼ばわりし、大声で高圧的に話しかけ、逆らうとすぐに別室につれていき、大勢の職員で脅しをかけてくるとのことだった。なお当団体が面会した他の収容者も、職員B1072について同様の証言をしていた。

9月29日
(本人証言) 仮放免不認定を通知された後、自殺しようと思ってシャンプー液を300CC飲み込み、気を失った。その後、病院に搬送された。収容所に戻されると、10月3日午後まで懲罰房に監禁され、その間、結婚指輪を含めた身の回りの品をすべて取り上げられた。

(別の収容者の証言) 男性はシャンプー液を飲み込んで倒れ、泡を吐いていた。最初、職員たちは彼を独房に入れた。それを見ていた同ブロックの収容者たちが「彼が死んでしまう」と抗議した。その後、ボス(上級職員)が来て彼のようすを確かめ、ようやく病院に搬送された。

10月23日
仮放免許可を受け、男性は収容を解かれる。


 記事1(概要) 記事2(証拠・証言)






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by p-dragon | 2018-05-04 20:10 | 声明・情報・考察  

入管収容施設で自殺したインド人男性の続報

【注記】2018年5月3日、記事を修正。

 4月13日午前、東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容されていたインド人男性ディーパク・クマルさん(Deepak Kumar)が自殺しました。当局がクマルさんの帰国できない事情を鑑みず、収容施設に無期限に監禁しつづけたことが、彼を自死に追い詰めたのは明白です。この件について、当団体は入管の責任を追及するものです。報道によればインドの遺族も、日本政府にたいして真相究明を求めています(4月21日「入管収容施設で自殺した男性の経緯」を参照)。


1 クマルさんの難民申請

 5月3日、牛久入管収容所問題を考える会から聞いたところでは、先日、外国人支援諸団体が議員を交えて入管側と面談したさい、クマルさんが入国後72時間以内に難民申請していたと入管が説明していたとのことです。当団体が本記事を5月2日に発表したときは、他の資料も考慮して、彼が難民申請していない可能性を指摘しました。しかし、実際には彼が難民申請していたことが明確になりました。2日の発表の間違いをお詫びとともに訂正します。

 事件当初、入管はクマルさんが難民申請していることに言及しませんでした。4月23日付、有田芳生議員への回答文書では、法務省入国管理局はクマルさんの入国から自殺までの経緯を説明していますが、これにも彼が難民申請したことは書いていません(同議員がツイッターで公開 https://twitter.com/aritayoshifu/status/988282835944464384)。クマルの自殺の責任は入管が難民不認定を決定した点にもあると追及されることを避けたかったのではと疑いたくなります。

 当団体は、すべての入管収容に反対しています。仮に収容そのものが必要だと認めるとしても、いま入管がおこなっている無期限の収容は間違っています。もし本人の事情にもかかわらず送還しなければならない人がいるとして、入管はその人を収容した後、ただちに国費で送還しなければならないはずです。ところが実際には、帰国を拒む人を、収容に耐えきれず自費出国に同意するまで無期限に監禁しつづけるという方法を、入管はとっています。入管法に期限の定めがないからといって無期限に収容することが、法的に正しいとは言えません。むしろ対象者の人権を無視している点で、憲法前文(国際協調)や国際条約(国際人権規約)などに反しています。

 クマルさんには帰国できない事情がありました。難民申請もしていました。それを入管は分かっていながら、というよりむしろそれを分かっていたからこそ、彼に帰国を強制するため無期限に収容しつづけたのです。それ以外に、彼を自死にまで追い詰めることになった理由は考えられません。


2 クマルさんの家族・親族の話

 4月25日、インドタイムズ紙(Times of India)ウェブ版に、クマルさんにかんする記事が載りました(Deepak's relative regrets not bringing him back home)。それによれば、4月22日日曜日、クマルさんの遺体はインドの自宅(パンジャーブ州ルディヤーナー)に到着し、葬られました。

 同記事には、クマルさんといっしょに来日した親族の証言も載っています。彼によれば、彼とクマルさん、もう一人の友人の3名は、2017年4月に就労の目的で日本に入国したそうです。仕事が見つからなかったので、彼と友人は在留期限として定められた7月13日(実際には仮放免許可の期限と思われる)に出国し、インドに戻ることに決めましたが、しかしクマルさんだけが帰国を拒みました。クマルさんは母親の治療費を稼ぎたかったので、渡航と在留にお金を費やしたのに手ぶらのまま帰るわけにはいかなかったそうです。クマルさんは在留を申請したものの認められず、入管に収容されてしまいました。

 クマルさんの兄弟も、同記事で次のように証言しています。「私とディーパク(クマルさん)は父親の履物工場で働いていたが、母親が腎臓の疾患と診断され、手術には30万から40万ルピー(約50万から65万円)が必要だと医者に言われた。家族経営の工場で、この金額を工面するのは難しかった。そのためディーパクは日本に行くと決心した」。

 クマルさんは本国での迫害の恐れをもっていました。そのほかにも、腎臓疾患の母親の手術費を稼ぎたいという希望があったようです。迫害や危険からの避難という動機があることとは別に、経済的な目的があることは、矛盾することではないし、その人の難民性を減ずることではありません。


3 日本の移民政策の矛盾

 そもそも矛盾しているのは、日本の(事実上の)移民政策です。

 日本は表向き「単純労働の外国人は受け入れない」という政策をとっています。しかし他方では、技能実習生という名目による非専門分野の外国人労働者の受け入れ、国策としての多数の留学生の受け入れなどを行ってきました。これらは事実上の移民政策といえます。ただしそれは、外国人の使い捨てを容易にする、いびつな政策と言えます。現行法では移民労働者を厳しく管理・監視し、入管の方針にあわなくなった移民はすぐに追い出せるようになっています。他方、人権の観点にもとづいた移民の社会統合の支援を、日本は国政レベルではまったく採用していません。また法的立場の弱さのせいで、技能実習生など少なからぬ外国人労働者が就労先で搾取や差別にあっています。

 日本に多くの外国人労働者がいる実態を外から見て、日本に出稼ぎに来たいと他国の人が考えるのは自然だし、なんら悪いことではありません。入管政策こそが実態に反しているのです。しかし入管は、そのような政策の問題に目をつぶって、ひたすら厳しい統制を続けています。そのせいで、多くの外国人が就労を希望して来日しながら、かえって苦境に陥れられてしまうのです。



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by p-dragon | 2018-05-02 16:22 | 声明・情報・考察