カテゴリ:入管内からの声( 21 )

 

東京入管で2件の自殺未遂


先週から今週にかけて、東京入管で2名の収容者が自殺を図りました。当団体が面会してきた方ではありませんが、複数の収容者の証言により事実を確認しました。両人とも、命に別状はないようですが、傷や後遺症が残っていないかなど、詳しい容態は判りません。

5月10日、イラン国籍の男性が洗剤を大量に飲み込みました。容器2本分を飲んだとも、途中で周囲の人に止められたとも言われています。今は移室され、もとのブロックにはいません。懲罰房(隔離・監視用の居室)に入れられていると推測されます。

もう一名の男性は、先週(5月3日以降の連休中)に刃物で腹部を切りました。ナイフなどは持ち込めないので、文房具の部品になっているような、ごく小さなものを使用したと思われます。

なお3月25日には、当団体が面会しているトルコ国籍クルド人男性イブラヒムさんが、文房具の部品の刃物で首や腕などを切り裂き、自殺を図りました。仮放免不許可を知らされた後のことでした。長期の収容により精神的に追い詰められた末の、突発的な行為です。しかし当局は、男性に治療を受けさせたあと、彼を懲罰房に5日間も監禁しました。苦しんでいる人にさらに鞭を打つも同然の措置です。

東京入管などでは昨年から、収容期間が全般的に長期化しています。一年がたっても解放されない人が珍しくない状況です。東日本入国管理センター(茨城県牛久市)はさらにひどく、二年間の収容すら当たり前になってしまっています。多くの収容者がストレスで冷静さを保てなくなっているために、口論がよく起きています。この状況が続けば、いつまた自殺や急病で死人が出ないとも限りません。

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by p-dragon | 2018-05-11 21:31 | 入管内からの声  

牛久入管ハンガーストライキ 収容者の声 入管に抗議を!

【4月27日(金)追記】 今週のうちに、どのブロックもハンガーストライキを終えたようです。提出した要請書にたいする返答を当局から得たブロックもあるようですが、具体的な改善策などを当局が約束したという話はありません。ひきつづき、入管への監視と抗議を呼びかけます。 

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 東日本入国管理センター(茨城県牛久市)に収容されていたクマルさんの自殺(4月13日)を受けて、同センターの収容者がハンガーストライキを始めたことが、国内外のメディアで報道されています。同センターで面会活動にたずさわる「牛久の会」から聞いたところでは、4月18日の時点で約140名がハンストに参加しています。本記事では、牛久入管でのハンストの状況および参加者の声を伝えます(当団体が20日に面会で得た情報にもとづく)。

 読者のみなさんもぜひ、収容者に連帯して、FAXや電話などで当局に抗議し、収容解除を求めてください。

東日本入国管理センター
 300-1288 茨城県牛久市久野町1766-1
 電話 029-875-1291
 FAX 029-830-9010

法務省入国管理局
 100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-1 法務省内
 電話 03-3580-4111
 FAX 03-3592-7368


ハンガーストライキの実施状況
  • 現在、牛久入管には男性のみが収容されている。収容者の居室は 1A, 1B, 2A, ... 9B までのブロックに分かれる。異なるブロックの収容者どうしは手紙でしか交流できない(職員に渡した手紙が翌日に相手に届く)。
  • 今回のハンガーストライキは、クマルさんの自死を知った収容者たちが自主的に始めた。ブロック全員で意思統一して実施しているブロックもあれば、個人が行っているブロックもある。開始や終了(すでに終えている場合)の時期もブロックごとに異なる。ハンスト参加者は、水、塩や砂糖を溶かした水といった飲料以外は、給食であれ購入可能な食品であれ口にしていない。
  • クマルさんが属していた5Aブロックは、彼の自殺の2日後、4月15日(日)からハンストを開始。病人以外の全員が参加している。17日、当局にたいして要望書を提出したが、20日昼の時点で、まだ返答は受け取っていない。他のブロックは、16日からハンストを始めた場合が多いようだ。
  • 少なくとも5Aおよび5Bは、ブロックの総意として21日以降もハンストを継続する。8Aは21日に終了する予定。7Aは約40名がハンストに参加していたが、19日に終了。要望書にたいして来週に返答を出すのでハンストはやめるよう担当職員が約束し、それに応じたため。

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(牛久入管の内部 Seeking asylum in Japan 'like being in prison' BBC 2016.6.8)


ハンガーストライキ参加者の動機と要求

《動機》
  • ここに収容されている人はみんな、自殺したクマルさんの気持ちが分かる。いつ出られるか分からないから。もはや2年以上収容されている人も珍しくない。刑務所を出た人だと3年以上になることも。きちんと刑は務めきったのに、刑務所と変わらない環境に、刑務所以上に長く閉じ込められてしまう。職員に「このままでは自殺するぞ」と言う収容者は多くいる。職員は「そういうことを言うのはやめろ」などとしか返答しないが、軽い気持ちや単なる脅しで言っているのではない。(8A収容者談)
  • 自分もクマルさんと同様、仮放免(収容解除)申請の審査結果を3ヶ月待たされたあとに不許可と告げられた。通知を聞いたとき、心拍が急激に上がり、体温が熱くなって平静を保てず、冷たいシャワーを浴びながら泣いた。だからクマルさんの心境はよく分かる。(5A収容者談)
  • 牛久入管に移される前、東京入管でクマルさんと同室だった。だから、他の人はハンストをやめたが、自分は続けている。自分も彼のように、苦しみにたえられずに自殺してしまうかもしれないと思い、怖くなる。次にあなたに会うまえにやってしまうかもしれない。(2B収容者談)

《目的・要求》
  • 第一に求めているのは、長期収容者の仮放免である。(複数の収容者談)
  • 世間の人に入管で起きていることを知って欲しかったことも目的。ニュースとして伝えてもらいたい。(5A収容者談)
  • 5Bの参加者が当局に出す予定の手紙では、もちろん仮放免を求める。どうして日本人配偶者がいても収容するのか、なぜ病気の人を満足な治療も与えずに収容しつづけるのか、どうして無期限に収容するのかなど、理不尽に感じていることについて返答を求める。(5B収容者談)

《収容の不当性》
  • 自分は難民不認定と同時にビザを更新停止され、収容された。ところが、同じ状態なのに収容されることなく仮放免許可を受けた知人もいる。こんな恣意的なやり方は、ルールとは言えない。(5A収容者談)
  • 数日前、仮放免申請が不許可になった。それを電話で伝えると、配偶者(日本人)は泣いていた。娘はいつも「パパいつ帰ってくるの」と尋ねてくる。自分だけでなく外にいる家族も、入管に首を絞められているようなものだ。(2B収容者談)
  • クマルさん自殺の日、同じブロックの仲間が、金バッジの上級職員に説明を求め、また厳格な収容を見直すつもりがないのか尋ねた。それにたいして職員は、日本の景気が悪いこと、オリンピックが近いことを理由に、これまでの方針は見直さないだろうと答えた。この話を聞いて怒りが沸き起こった。たった数千人の収容者のせいで日本の景気が悪くなるのか? 私は20年以上日本に生活し、結婚して家族もいるが、2008年からの不景気で失業してしまい、家族を養わなければいけないのに、ハローワークには「外国人に紹介する仕事はない」と差別された。(5B収容者談)

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(牛久入管の内部 Seeking asylum in Japan 'like being in prison' BBC 2016.6.8)


報道
 入管収容者が集団ハンスト 東日本センター 長期の拘束抗議 東京新聞 4月16日
 入管収容施設で待遇改善求めハンスト、インド人男性死亡を受け ロイター 4月17日
 入管ハンスト 人権が守られていない(社説) 信濃毎日新聞 4月19日
 Japan detention centre immigrants start hunger strike (BBC, 17 April)
 他多数


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by p-dragon | 2018-04-21 15:51 | 入管内からの声  

外国人の出国の権利すら奪う日本の入管 ダヌカさんの即時解放を!


 私たちSYIは、入管による非正規滞在の外国人の収容と送還に反対しています。ところが今回、入管が外国人の出国の権利すら奪っているという事実が発覚しました。スリランカ国籍の男性ダヌカさん(1982年生)は、2010年11月から6年以上も帰国を妨害されつづけ、現在は東京入管に収容されています。なぜこんなことが起きるのか。ダヌカさんの証言からは入管のさまざまな問題が見えてきます。

ダヌカさんの入国の経緯
 ダヌカさんは1998年に来日し、超過滞在で就労していましたが、2008年に送還されました。彼は偽造パスポートを使い、別人の名前で入国していました。入国当時に未成年だったので単身での入国を許可されない可能性が高かったためです。しかしそのことに入管は気づかなかったのか、不法残留を理由として彼に退去強制を命じました。
 ふたたびダヌカさんが日本に来たのは2010年11月です。ダヌカさんはスリランカで貿易の会社を興しましたが、日本にいたころの知人に紹介されたヤマモトヒロシという人物に商談を持ち掛けられ、スリランカから日本への健康食品の輸出を始めることになりました。そのためにダヌカさんの会社は、スリランカ国営の医療品製造会社と契約を結びました。ところがその直後ヤマモトから、今後に取引を続ける資金がなくなったため、500万円をヤマモトの会社に投資するよう勧められました。ダヌカさんは怪しいと感じましたが、すでにスリランカ政府と契約を結んでしまったため、かんたんに手を引くこともできず、日本に来てヤマモトの会社の実態を確かめてから判断しようと考えました。
 案の定、ヤマモトの会社はペーパーカンパニーで、海外の貿易事業者に商談を持ち掛けてお金をだまし取る詐欺集団でした。しかしそのことが判明したとき、ダヌカさんの身には危険が及んでいました。2010年11月4日、成田空港に到着したダヌカさんをヤマモトは空港で迎えると、千葉県八千代市内のアパートに連れて行き、そこで21日間軟禁し、金を「投資」するよう圧力をかけ続けました。

詐欺と誘拐を無視する入管

 同月25日、東京入国管理局千葉出張所職員および千葉県警八千代警察署職員がアパートを訪れ、ダヌカさんをいったん八千代警察署に連行したあと、すぐに東京入国管理局に移送しました。入管は、ダヌカさんが受けた人身被害のことは無視して、彼が最初に入国したさいの入管法違反のことだけを尋問しました。しかも信じられないことに、ヤマモトがそしらぬ顔で入管まで面会に訪れ、自分のことを他言しないようにとダヌカさんを脅したそうです。これでは、ダヌカさんからお金をだまし取ろうとし、さらには誘拐まで行った詐欺集団を、入管はかばっているも同然です。
 毎日のように入管職員にどなりつけられ脅されることで、ダヌカさんは精神的にも身体的にも憔悴していきました。

入管にだまされ他人の名前で懲役2年に
 ある日、入管職員がダヌカさんに奇妙な約束を持ちかけてきました。入管の指示に従えば、前回の来日時の名前で一時帰国用のパスポートをスリランカ大使館に申請し、ぶじ帰国させるというのです。ダヌカさんは一刻も早く帰国することだけが望みだったので、この約束に応じ、一時帰国用パスポートの申込書を提出しました。
 しかし入管は約束を守りませんでした。入管は、ダヌカという名前(1998年入国時に使用した名前ではなく)が他人の名義であるという虚偽の調書を作成し、さらにはダヌカさんが帰国のために裁判を受ける必要があると伝えたうえで、彼をふたたび八千代警察署に移送しました。警察署では本名で外部と連絡をとることが禁止され、会社の関係者と連絡をとることができなくなりました。こうしてダヌカさんは入管に言われるままに裁判を受けた結果、他人の名前で懲役2年の実刑を受けることになったのです。

スリランカ大使館は身元を証明しているのに...
 ダヌカさんは刑期を終えると、そのまま入管に収容され、2013年11月に仮放免されました。その間ダヌカさんは、彼の本名を偽名とみなす入管の誤った決定を正すために、文書を提出したり、スリランカ大使館に身元を証明してもらったりしました。しかし、それでも状況は改善されなかったので、ついに彼は裁判に踏み出します。
 入管はスリランカ大使館に働きかけて、ダヌカさんのパスポートをブラックリストに登録させることに成功すると、そのことを入管側に都合のいいかたちで報告書を作成しました。しかしスリランカ政府の調査の結果、彼のパスポートはブラックリストから解除され、そのことをスリランカ大使館は入管に文書で知らせています。しかしダヌカさんによれば、証拠を効果的に使うことができなかったため、裁判に勝てませんでした。その後、2017年7月、ダヌカさんはふたたび入管に収容されてしまいます。

執行できない退去強制令書
 当然ながら、スリランカ政府は他人の名前のパスポートをダヌカさんに発行することはありません。したがって、入管がダヌカさんに発布している退去強制令書は、執行できない退去強制令書なのです。ダヌカさんは今、みずからの意志で帰国することも、強制送還でスリランカに戻ることもできません。入管はそのことを分かっているはずなのに、みずからの誤った判断を取り消そうとしません。
 いま東京入国管理局に収容されているダヌカさんは、職員から「あなたに本名を名乗る権利はない」と暴言を吐かれ、入管が登録している名前で書類を書かなかったことを理由に私物を没収されるなどの権利侵害を受けています。

ダヌカさんの即時解放を!
 問題の発端は、入管がダヌカさんの本名を偽名として扱ったことにあります。ダヌカさんを不法入国で告訴するために、事実を捻じ曲げたのだと推測されます。入管にだまされたせいで、いまだにダヌカさんは帰国することができず、収容施設に拘禁されています。過去に彼が身分を偽って入国したことが問題だとしても、そのこと以上の不正を入管はダヌカさんにたいして行っていると言えます。そもそもスリランカという一つの主権国家がダヌカさんの身元を確証している以上、それを日本の行政や司法が争う筋合いはありません。
 SYIはダヌカさんの即時解放と、彼が自分の意志で自由に出国することの保障を、入管に要求します。くわえて報道関係者各位にはダヌカさんへの取材を求めます。ダヌカさんは彼の問題が広く知られることを希望しています。




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by p-dragon | 2017-12-27 17:58 | 入管内からの声  

東京入管の収容者の証言(2017.4-9)

 以下は、本会メンバーが今年4月から9月のあいだに面会した​、東京入国管理局の収容者からの証言です(個人名は無作為にアルファベットに置き換え)。

 9月29日、東京入管の処遇部門で責任者を自称するタニタ(職員番号B901)は、本会メンバーからの質問にたいして、当局職員はつねに「人道」を心がけている、収容者をいじめたり悪い言葉を使ったりはしていない、病気の申告は「詐病であっても」すぐに病院に連れていく、と回答しました。しかし以下にみる証言からは、まったく異なる実態が伺えます。

 現在、​とりわけ深刻なのはAさんです。9月29日午後、Aさんは3回目の仮放免申請を却下されたショックで、シャンプー液を300CC飲み込んで自殺を図り、病院に搬送されました。命に別状はありませんでしたが、収容所に戻されると、隔離房(事実上の懲罰房)に閉じ込められ、さらにはそのさい結婚指輪を(預かりとして)奪い取られました。

 これが当局職員タニタ氏の言う、入管の「人道」配慮の中身です。東京入管では――他の入管収容所でもそうですが――いつまた自殺や死亡事件が起きてもおかしくありません(先月末には、2014年の死亡事件の遺族が提訴しました)。

 本会では抗議キャンペーンを続けています。ともに抗議の声をあげてください。

 東京入国管理局への抗議アクション(2017.10.12予定)
 牛久入管元所長の免職を求めるキャンペーン(2017.5.6から継続中)

 
1 収容の理由、経緯

 入管に収容される理由は、形式的にいえば、難民申請の不認定、離婚、刑法犯などにより在留資格を失ったこと、超過滞在の摘発、仮放免の許可条件への違反などですが、個々人の具体的な事情はさまざまです。たとえ刑法犯で有罪になった人でも、日本から離れられない事情をもつ人は多くいますが、そうした人々がすでに刑期を終えたにもかかわらず、入管施設に無期限に収容することは、不当な人権侵害です。

  • Fさん 10年近く、難民申請による特定活動の在留資格をもっており、法律を守って問題なく生活していたが、在留資格を6か月更新から4か月更新に短縮され、最終的に取り消された。取消のさい、入管職員に「あなたは、この建物を出たらオーバースティだから」と言われ、法律違反になりたくないと嘆願したが受け入れられなかった。
  • Mさん 日本に27年居住。永住資格をもっていたが、仕事が見つからず借金が増えるなか、麻薬の取引の仕事を唆された。逮捕され、裁判をへて刑務所に服役後、そのまま東京入管へ。もはや本国に帰る場所はない。

2 医療上の問題

  • Aさん 2016年12月頃に収容。今年6月4日、盲腸が発覚。前日、腹痛を訴えるも職員に放置され、苦痛と怒りから壁を叩くと、約6人の職員に独房へ連れていかれ、二度と逆らうなと脅された。しかし翌日、流血のため高輪病院へ運ばれ、盲腸と診断。手術後、入管により退院予定日より1日早く退院させられ、抜糸や消毒は自分でやれと告げられる。退院後も傷口から膿が出て腫れている。7月21日、階段で倒れる。8月2日の面会時には、収容前から9キロやせ、食事は一日一回しか取れないと語る。9月12日におう吐、翌日の面会では、傷口から血が出ていると語る。
  • Dさん 片頭痛、非特異的胸痛症、家族性コレステロール。8月の時点で、収容時より13キロ痩せた。病状を訴えるも、家族の遺伝だからしかたがないと職員に言われ、放置されている。
  • Lさん パニック障害、うつ病。独房に移されたため、発作が起きても、ベッドから起き上がらないと緊急ボタンが押せないので大変。薬が効かない。

3 施設環境の問題、職員によるハラスメント


  • Aさん 職員B1072(眼鏡の男性、無精ひげ)にいじめられる。収容者に「お前!」と圧力をかける。逆らうとすぐ大勢の職員で独房に引っ張りこんで脅しをかけてくる。
  • Hさん 送還(デポーテーション)担当と呼ばれている職員がいる。仮放免申請が却下されてから2日から3日後に個室に呼び出してきて、最初は優しく、帰るように促すが、だんだん怒ってくる。こちらが怒り返すと脅してくる。また、収容施設内の職員は日本語が出来ない人をいじめる。
  • Jさん 職員B795、B1095、B596は収容者をいじめる。朝の点呼時、座り方が悪いと難癖をつけられるが、我慢するしかない。そもそも毎朝、点呼にくわえて顏のチェックをされる意味が分からない。
  • Hさん 朝9時の点呼で、同じブロックの全員、約40人の点呼が終わるまで座って待たねばならない。その間、水を飲むこともトイレも禁じられる。意味がわからないから不満。

4 全面禁煙について

  • Bさん 6月に収容施設内が全面禁煙になったことに抗議して、21日に約25人が帰室拒否。その日のうちに制圧され、翌日、彼を含む3名がリーダーと見なされて、それぞれ独房に移される。7月18日の面会時には、体重が72キロから64キロに落ちたと告げる。精神的に憔悴し、入管当局や日本への強い恨みを吐露する。8月、精神病院に一時入院。その後、入管に戻されたが、精神安定剤を処方されており、また記憶力が低下するなど状態はますます悪くなっている。
  • Eさん 自分は煙草を吸わないが、たばこ禁止は日本中で決まったのかと思っていた、入管収容者だけなんてずるい、みんなをストレスにさせてケンカさせることが目的みたいだ、との談。
  • Fさん(追記10月11日) 全面禁煙の実施直後、被収容者同士の喧嘩が激増し、懲罰房(隔離房)がいっぱいになった(9月4日談)。

5 給食の問題

  • Eさん 8月24日の面会では、食べ物が古くてお腹を壊したと報告。
  • Gさん 食べ物が臭いという感想。
  • Hさん 魚が腐っていたので職員に伝えたところ、業者に注意すると返答した(8月24日談)。いつも食事はサンマ、サバばかりで、冷めていて固い。食べたくないのでプロテインでしのぐ。




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by p-dragon | 2017-10-03 09:26 | 入管内からの声  

【転載】 牛久入管内からの声 ベトナム人収容者の死について

以下は、牛久入管収容所問題を考える会ウェブサイトに掲載された、牛久入管(東日本入国管理センター)の収容者6名からの手紙を、画像から文字起こししたものです。3月25日に報道された、ベトナム人収容者グエン(NGUYEN THE HUAN)さんの死亡事件の経緯にかんする、同ブロックの収容者からの証言になります。

あわせて、SYIが入管当局に送った抗議声明もお読みください。

※ (  )内はSYIの注記。適宜、段落を分けた以外は、原文どおり。



 こんにちは。
 支援者たちへ!

 私は〇〇〇〇と申します。ベトナム人です。

 今日は2017_03_25日、大変のこと起きたですよ。私の7Bブロック209室に1人ベトナム人に亡くなったので、死んだの人は名前はNGUYEN-THE-HUANさんです。原因は入管に見殺しだったので死亡時間は午前1:15分に搬送されましたが本当はNGUYENさん死んだ時間はたぶん2017_03_24日午後8:00ごろでした。

 NGUYENさんと私は同じインドシナ難民です。5年前に私とNGUYENさんに横浜入管から仮放免許可されましたが、今までずっと5年間に毎月仮放免の延長していますので、今回の仮放免延長ときに、そのまま理由がなく名古屋入管に強制収容されましたが、その後品川入管に移送されて、そして品川入管から東日本入国管理センター(茨城県牛久)に来ましたですが、入所ときはNGUYENさんの体調不養(ママ)なったので、指定された9Aブロックでした。

 同室人はNGUYENさんに入ってから3~4日くらい朝から夜までずっと痛痛しい職員に呼んで診察してもらったので、熱が高いと思ったですが、診察終ってから、ブロックにチェンジなりましたので7Bブロック来て2017_03_18日土曜日18時30分くらいです。7B_209室なった。一人部屋ですので、NGUYENさんと私はもともと友だちです。

 7Bブロック来てから4日間ずっと室内一人で痛痛しい。私はNGUYENさんの室に来て様子みました。NGUYENさんは声かけたけど、何も返事してなかった。一人苦しそうな姿に見て可哀相な思いますが、その4日間に職員たち誰でも見て来なかったので、3連休明け2017_03_22日NGUYENさんの苦しそうな姿に通路出て私とNGUYENさんに卓球台上に横なってNGUYENさんと話たので、どこが痛いですか? NGUYENさんから言うと首と頭がすごく痛いですが、私たちは、すぐ職員に呼んで、NGUYENさんが痛い言ってるけど、早く医者に見てください、そのときは13:30分だったので、けっこく15:00すぎNGUYENさんに連ていったけど、医者さんはレントゲン診断と痛止めの薬を出すだけ。室に戻ってからあと担当たち一切来なかったので、それとNGUYENさんは苦しい間ずっとごはんを食べてなかったので、本人はおかゆごはんほしいに言うたので、担当にダメ言われた。

 NGUYENさんは日本語をあまり分からないし、1日乳牛を1本飲むだけ。本当に入管たちに人殺しと同じ思う。いつも私たちのウソ病気に言って思ったので、私たちは人間だから、この件が一日でも早く解決してほしいですので、命が入管にとられましたです。

 NGUYENさんに死んだ一日前の夜は本人はとっても苦しんで、担当たちに来てもらうけど、NGUYENさんの自身も分からないので、痛い痛いに叫ぶのときは、担当たちの口から言うた、静かにしろと言われましたが、NGUYENさんのことはまったく不用心なので、こんな病気が外の病院に通院させてなかったので、次の日2017_03_24日NGUYENさんが朝から痛痛しいで、夕方までも同じ痛みにさけぶを繰り返す、担当たち一人も来ないです。

 2017_03_24日の夜10時頃担当さんにライターと灰皿を回収のときに、NGUYENさん~NGUYENさん灰皿下さい。NGUYENさんはまったく反応してないので、あと、10:15分ごろ3人担当にNGUYENさんの部屋のドアをかぎあけたのしゅんかんにドアをしめたまま、逃げましたけど、しばらく夜中2017_03_25日午前1:15分再び3~4人担当にNGUYENさんの部屋のドアあけて、中入って心電図をしてますので、そのあと救急車隊員たちに来てNGUYENさんの遺体は外の通路で担架にのせて、カメラ設置された場所にNGUYENさんのしんぞうをマッサージして、そのやりがたはかたちだけ、本当はNGUYENさんが何時間前亡くなった。遺体は固まってましたが、とっても可哀相の死に方、7Bブロックは6人いますので、みんな全て分かります。

 私たちはほとんど病気人ばっかりなのにバキスタン人は1年間ごはんをまったく食べないですが、入管たちはぜんぜん心配してなかったので、私も肝ぞう病気とC型肝炎持ってますので、ここ中で診断されたなのに、C型肝炎を治したいけど、お薬下さいと願いしたけど、ここの医者さんは、ひどいの言葉を言われた、ここになおる薬はない。外に出て自分で直しなさい。入管のドクターは、どんな病気でも大丈夫と言いますので、私たちは、こんな場所に死にたくないです。これ以上、私たちにがまんできないので、NGUYENさんと同じなりたくないです。どうか、私たちにたすけて下さい。お願い致します。

 上記:のこと全て真実のことです。

署名(匿名)

2017_03_25日記
署名(匿名 ベトナム)
署名(匿名 カメルーン)
署名(匿名 パキスタン)
署名(匿名 イラン)
署名(匿名 バングラデシュ)
署名(匿名 ネパール)

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by p-dragon | 2017-04-06 10:27 | 入管内からの声  

3月末に亡くなった牛久入管の収容者2名にかんする続報




茨城・牛久の入管収容所で収容者2人が死亡した件について、6日までの報道を下に引用しています。

毎日4日の記事では、司法解剖の結果が報道されています。
「牛久署は3日、東日本入管センターで死亡したイラン人男性(33)の死因について、食事をのどに詰まらせたことによる低酸素性脳症だったと発表した。また、カメルーン人男性(43)の死因は「事件、事故の可能性がない」として公表しなかった」とのこと。

「事件、事故の可能性がない」とは、しかしながら、このカメルーン男性の死にたいして、牛久入管(東日本入管センター)に責任がないことを、決して意味しません。

第一に、わたしたちが先の記事で書いたような、最悪と言っていい医療環境に、牛久を含めた日本の入管収容所は常日頃からあること。以下の記事でも、そのような医療環境の問題の一端が報道されています。

第二に、東京6日および毎日3日の記事で紹介されている収容者や支援者の証言によれば、カメルーン男性は以前から糖尿病で、適切な治療を必要としていました。とりわけ、容体が悪化してからも、入管はかれを外部の医療機関に連れていきませんでした。「収容者によると、先月30日に死亡したカメルーン人男性は2カ月前から体調不良を訴え、外部の病院での診察を求めていた。しかし、希望がかなえられないまま、先月27日に容体が急変。収容者らが職員に抗議をしたところ、「必ず病院に行かせる」と約束したにもかかわらず、センター内の診療室へ移されただけで、30日に意識不明になるまで救急搬送されなかったという」(毎日3日)。

このカメルーン男性が、事故ではなく病気の結果として亡くなったのは、たしかでしょう。しかしながら、入管に収容されていなければ、彼はとっくに適切な医療を受けることができたでしょうし、おそらく命を落とすこともなかったでしょう。だとすれば、間接的にではあれ、牛久入管は彼を殺したのだと言えます。

「食事をのどに詰まらせたことによる低酸素性脳症」で亡くなったイラン男性も、決して健康とはいえない状態にありました。わたしたちが面会したさいには、ヘルニアや、耳から水が出ていることなどを訴えていました。しかも、収容所の医師には例によって、睡眠導入剤や痛み止めのようなその場しのぎの薬しか与えられていませんでした。別の収容者が牛久の会に証言したところによれば、かれは最近では「肩を支えないと歩行はふらつき日中ボーッとしている状態」で、「睡眠導入剤、抗うつ剤、痛み止めの過剰投与による弊害が顕著だった」といいます。かれが「食事をのどに詰まらせ」るような事故を誘発しやすい衰弱した状態にあったことは明白ですが、牛久入管はかれに適切な治療の機会を与えなかったどころか、でたらめな薬の処方により、かれの健康状態をさらに悪化させた恐れすらあります。

学校であれ病院であれ、公的または準公的な機関で人が命を落とすことがあれば、当の機関じしんが記者会見などで事態を公的に説明し、少しでも責任があれば謝罪し、原因究明や再発防止を約束するはずですし、公権力による捜査や法的手続きを受けることになるはずです。入管がこの程度の報道だけで済まされ、公的に釈明することすらしていないという事態は、はっきり言って異常です。入管への責任追求の声を高めるべきことを、わたしたちは訴えます。



--- 以下引用 ---


【社会】 入管施設 「医療」に不備 収容2外国人 相次ぎ死亡


東京新聞 4月6日 朝刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014040602000120.html

 強制送還の対象となった外国人が収容されている法務省東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で三月末、四十代のカメルーン人男性と三十代のイラン人男性が相次いで死亡した。関連や事件性はなく、センターは「適正な救命措置を講じた。処遇上の問題はない」としているが、収容者の支援団体や弁護士から「医療体制が不十分だ」と批判の声が上がっている。 (妹尾聡太)

 センターによると、カメルーン人男性は三月三十日午前七時ごろ、一人部屋で意識を失っているのを見回り中の職員が見つけ、一時間後に搬送先の病院で死亡した。二十七日に体調不良を訴えてセンター内の非常勤医師の診察を受けたが、「重篤でない」と判断されていた。

 一方、イラン人男性は二十八日午後七時五十分ごろ、夕食をのどに詰まらせて窒息し、搬送先の病院で翌日午後に死亡した。

 センターには常勤医はおらず、非常勤医が来るのは平日の午後一~五時のみ。いずれのケースも施設内に医師は不在だった。

 救急車が到着するまで職員が心臓マッサージなど救命措置を行っており、センターは「対応に問題はなかった。偶然にも不幸な事案が続けて発生した」と過失を否定している。

 しかし、ボランティアで、収容者に面会や差し入れをしたり、仮放免の手続きを助言したりする支援者らは、医療が不十分だと指摘。支援団体「牛久の会」代表の田中喜美子さん(61)によると、カメルーン人男性は糖尿病を患っていたが、治療の機会を制限された。田中さんが男性と同室の収容者に面会して聞いた話では、男性は以前から外部の病院での治療を申請していたが許可されず、三月末には自室内を歩くのも困難なほど体調が悪化していたという。

 センターは「重篤な患者を放っておくことはない」と話すが、非常勤医が待機する平日午後のみでは急患対応は難しい。主に難民事件を扱い、二人の相談に乗っていた大川秀史弁護士は「弁護士が求めれば外部で受診させてくれる場合があり、協力的な職員もいる」と評価しつつ、「医師の二十四時間常駐が必要だ」と医療体制の充実を訴える。

 時には一年以上にわたる長期収容や、施設の閉鎖性も健康の悪化要因とみられている。「迫害から逃れてきた」と主張していたカメルーン人男性は、昨秋の入国時に成田空港で拘束され、センター収容は半年に及んだ。強制送還の対象となったが、難民申請をしていたという。大川弁護士は「刑務所でもないのに居室は外から施錠され、窓の外も見えない。そんなところに長期間いれば心身ともにめいる」と懸念し、仮放免を認めやすくするなどして、収容期間を短縮するよう主張している。

◆病状悪化 自殺…以前から問題

 東日本入国管理センターでは、過去にも収容された人の病状悪化や自殺があり、心身ともに過酷な環境が問題になってきた。

 近年では二〇一〇年にブラジル人と韓国人の男性二人が自殺。収容されている外国人の支援団体「牛久の会」代表の田中喜美子さんによると、ほかにも自殺未遂をして入院した人や、仮放免後に持病を悪化させて死亡した人がいた。田中さんは、十分な医療を受けられないまま、収容が長期に及ぶことが要因だとみているが、医療の不備を背景として収容中に死亡したと疑われる事例は「今回が初めてだろう」と語る。

 「なかなか医者に診てもらえない」「外の病院に行きたい」。支援者が収容者と面会すると、いつも医療への不満が挙がる。国籍や文化の違う者同士が数人の相部屋で寝起きするため、ストレスがたまって不眠に陥り、精神疾患にかかる人もいるという。

 支援団体はこれまでも処遇の改善を訴え、収容者もハンガーストライキなどで度重ねて抗議してきた。今回のカメルーン人男性らの死亡は、そうした抗議が続く中で起こったものだった。

<東日本入国管理センター> 不法残留など入管難民法違反容疑で摘発され、強制送還を命じられたが「本国で迫害される」「日本に家族がいる」といった理由で送還を拒否する外国人の収容施設。定員700人で、現在約300人が収容されている。刑罰目的でないため収容者は外部と通信もできるが、自由は制限される。一時的に拘束を解く仮放免の制度もある。



東日本入管センター:2外国人死亡 長崎でも常勤医不在 支援団体、内部診療の充実を /茨城
毎日新聞 2014年04月04日 http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20140404ddlk08040199000c.html

 東日本入国管理センター(牛久市久野町)で外国人2人が死亡した問題で、大村入国管理センター(長崎県大村市)でも常勤医が不在だったことが、同センターへの取材で分かった。全国3カ所の入管センターのうち2カ所で常勤医が不在となっており、支援団体は「収容者は外部で自由な診療が受けられない。内部診療を充実することが必要だ」と指摘している。

 入管センターは東日本、大村のほか、西日本(大阪府茨木市)の3カ所があり、西日本は唯一、医師が常勤している一方、東日本は平日午後1〜5時、大村では毎週金曜日午前9時〜正午の診療だけにとどまっている。大村入管センターは「長崎は離島が多く、各地に派遣されている医師も多いので、なかなかセンターで診療してくれる医師が見つからない」と説明する。

 これに対し、難民支援などに取り組む市民団体「RINK」(大阪市中央区)の草加道常さんは「外部の病院で診療を希望しても、随行する職員が限られており、症状が重い外国人が優先になる。待っている間に重症化する人もいる」と改善を求めた。

 一方、牛久署は3日、東日本入管センターで死亡したイラン人男性(33)の死因について、食事をのどに詰まらせたことによる低酸素性脳症だったと発表した。また、カメルーン人男性(43)の死因は「事件、事故の可能性がない」として公表しなかった。【中里顕、土江洋範】



東日本入管センター:2外国人死亡 医師常駐せず 支援団体、改善求め申し入れ /茨城
毎日新聞 2014年04月03日 http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20140403ddlk08040078000c.html

 不法滞在などの外国人を収容する法務省の東日本入国管理センター(牛久市久野町)で先月下旬、イラン人とカメルーン人の男性2人が相次いで死亡した問題で、センターの医療体制の問題点を指摘する声が上がっている。センターに常駐の医師がおらず、外部受診を希望しても長期間待たされるケースがあるという。支援者団体は2日、改善を求めた申し入れ書をセンターに提出。一方、牛久署は3日に司法解剖して2人の死因を特定する。【土江洋範、中里顕】

 同センターには2日現在、297人が収容されている。センターによると、医師は常駐せず、木曜を除く平日午後1〜5時に外部から医師1人が派遣されている。看護師も夜間や土日は勤務していない。毎日新聞の取材に応じた元収容者らによると、センター内や外部の病院で診療を希望しても希望者が多いため、数カ月待ちの状況が続いているという。

 ペルー人の元収容者の女性(53)は、虫歯の治療申請をしてから1カ月後にようやく治療を受けることができた。前歯6本を抜いたが、歯茎から出血し、痛みのあまり食事がとれず、夜も眠れなかった。「早く対応してほしかった。人権が守られていない」と訴える。あるブラジル人収容者は「このままでは何人死んでもおかしくない」と諦めの表情すら浮かべる。

 収容者によると、先月30日に死亡したカメルーン人男性は2カ月前から体調不良を訴え、外部の病院での診察を求めていた。しかし、希望がかなえられないまま、先月27日に容体が急変。収容者らが職員に抗議をしたところ、「必ず病院に行かせる」と約束したにもかかわらず、センター内の診療室へ移されただけで、30日に意識不明になるまで救急搬送されなかったという。

 難民問題に関心の高い市民らでつくる「牛久入管収容所問題を考える会」は2日、医師の常駐や早期の外部受診希望をかなえることを求めた申し入れ書をセンターに提出した。センターは「申し入れ書で書かれている内容の事実確認をしたうえで、改善できるものがあれば対応していきたい」としている。

 難民問題に取り組む大川秀史弁護士(東京弁護士会所属)は「長期間、同じ空間に閉じ込められていると精神的・肉体的に健康を害する。24時間対応できる医療体制を整えるべきだ」と指摘している。
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by p-dragon | 2014-04-06 10:35 | 入管内からの声  

茨城・牛久の入管収容所で収容者2人が死亡

茨城・牛久の入管収容所で収容者2人が死亡


緊急の情報です。東日本入国管理センター(以下、牛久入管)で、別の部屋に収容されていた2名の男性(イラン国籍とカメルーン国籍)が、一両日のあいだに、立て続けに死亡しました。この異常な事態に、他の収容者のかたがたは大きく動揺し、その一部は30日夕方より、2名への入管職員の対応を非難して、帰室拒否による抗議をおこなっているようです。

2名の死因は、いまのところ不明です。イラン国籍のかたは、28日夕方の食事中に倒れ、すでにそのとき心臓がほとんど止まっており、翌29日の午後に死亡が確認されたと、われわれは他の収容者から電話で聞いています。彼についてはすでに報道にも出ており、茨城県警は「司法解剖して死因を調べる」としています(最下部参照)。カメルーン国籍のかたについては、まだ報道もされておらず、数日前に倒れ、30日の午前に死亡したということしか、われわれは把握していません(倒れて運ばれた彼が後で死んだということを、収容者は入管職員から聞いて知ったので、死亡の事実だけは残念ながら間違いないでしょうが)。共通の死因(たとえば出された食事)があるのか、たんなる不幸な偶然なのかも、現時点ではまったく分かりません。

しかしながら、2名の死を直接にもたらしたとは言わないまでも、それを防ぐための適切な措置や環境をまったく欠いている点において、牛久入管には大いに責任があるはずです。収容者のかたがたが動揺し、入管にたいして怒りを表明するのは、まったくもって当然のことです。

牛久をはじめとする入管収容所は、医療がまったく行き届いていません。所内の医師は痛み止めと睡眠薬しか処方しないようなとんでもないヤブであり、外部診療を求めても、数週間から一、二ヶ月も待たされることが通常です。仮放免を認められる人の多くは、衰弱し、やせ細り、入管の手に余るようになってから、ようやく外に放り出されます。くわえて、収容そのものが人の身体と精神を弱らせます。外にいたときには比較的小さなものでしかなかった持病が、収容によって悪化するケースは、しばしば見られます。こうした環境のなかでは、人がいつ死んでもおかしなことではなく、それが今回、立て続けに起こったのです。

そもそも入管収容所は、在留資格なしに居留する外国人が、帰国するか在留資格を獲得するかまで一時的に滞在する施設にすぎないはずです。また、この建前において入管に許されるのは、対象者の移動の自由を制限することだけであるはずです。健康で文化的な生活を送るための他の権利や自由を、収容によって制限してはなりません。それは国家による不当な人権侵害です。だとすれば、入管には24時間体制で医者がいなければならないし、申請者の意志に応じてすぐに外部医療の機会を提供しなけばならないし、所内の環境が抜本的に改善されねばならないはずです。もちろん、現実の入管収容所は、このような前提に立って設計されてはいません。言い換えれば、入管収容所そのものが、系統的な人権無視によって成立しているのです。そうであるかぎり、入管収容所における死者は途絶えることはないでしょう。

もちろん、基本的人権を無視せずして、収容所のような施設を運営するなど、とうてい不可能なことです。人を狭い部屋に閉じ込めつづけながら、他のあらゆる自由や権利を保障することが、一体どうして可能になるのでしょうか。そもそも収容など、入国管理のためであろうが、してはならないことなのです。入管法を改定し、収容をなくさないかぎり、今後も入管収容所内は死者を作り出していくことでしょう。

われわれは入管収容をなくすべきことを社会に訴えます。入管当局にたいしては、2名の死の原因をきちんと究明および公開するとともに、2名の遺族に然るべき賠償をし、また24時間365日対応可能な医療体制を所内に作ることを要求するものです。読者の皆さんも、以下に抗議の声を届けてください。


東日本入国管理センター (茨城県牛久市久野町1766-1)
TEL 029-875-1291
FAX 029-830-9010


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【報道】

★ イラン人収容者 食事中倒れ死亡 東日本入管センター
(日本経済新聞 30日朝刊 社会面)

茨城県警牛久署は29日、牛久市の東日本入国管理センターで収容中のイラン国籍の男性(33)が倒れ、その後死亡したと明らかにした。司法解剖して死因を調べる。

牛久署によると、男性は28日午後7時50分ごろ、センターの居室で食事中に突然倒れた。病院に搬送されたが、29日午後3時すぎに死亡が確認された。センターからは、29日昼すぎに連絡があったという。


★ 弁当を食べ苦しみだし、収容中のイラン人死亡
(読売新聞 ウェブ版30日 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140330-OYT1T00187.htm

茨城県警牛久署は29日、牛久市久野町の東日本入国管理センターに収容されていたイラン国籍の男性(33)が収容先の部屋で倒れ、死亡したと発表した。

発表によると、男性は28日午後7時50分頃、収容先の部屋で夕食の弁当を食べていたところ、突然、苦しみだし床に倒れた。男性は同市内の病院に搬送されたが、死亡が確認されたという。同署は31日に司法解剖して死因を調べる。
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by p-dragon | 2014-03-31 08:40 | 入管内からの声  

牛久ハンスト(10月11日より)

※ 本日10月16日、「仮放免者の会」第2回大会です。

※ 牛久ハンスト、19日に解除となりました(PRAJより)。

***

東日本(牛久)入管センターでは、8月の7Aブロックのハンストにひきつづき、10月11日から、3Aおよび3Bの収容者がハンガーストライキをはじめています。
これらのブロックではすでに9月に、仮放免手続きの期間の長さや、「不許可」の理由が伝えられない(審査基準が不明確)ことについて、牛久入管の所長あてに質問状を提出していました。
それへの回答が得られなかったために、両ブロック収容者はやむなくハンストに踏みきりました
くわしくは以下をごらんください。

 8月のハンスト(仮放免者の会より) 
 今回のハンスト(仮放免者の会より) 


今回のハンストはマス・メディアにもとりあげられていますが、これは昨年5月のハンスト以来2回めのことです。
8月に問題となった、牛久職員の「外国人をいじめるのが楽しい」発言も報道されています。

 ハンスト:牛久入管収容者40人、11日から給食拒否http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20111014ddlk08040197000c.html
 入管職員「外国人いじめ楽しい」 支援団体の抗議受け謝罪http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101301000943.html

複数のハンスト決行者から面会できいた話によると、入管側は昼休みなどに房ごとに話をしに来て、収拾をはかろうとしています。
職員は「仮放免の審査を早める」などと伝えてきたそうですが、日本語で口頭でしか説明しないので、詳細な内容が把握しきれないそうです。
どの房でも一律におなじ説明をするためか、職員は紙に書いてあることを読みあげるそうですが、その紙を配布してはいないとのこと。
これではただの口約束にしか見えません。
入管は文書による明確な回答を、ハンスト決行者全員にたいしておこなうべきです。

東日本入国管理センターへの抗議先は以下です。

 電話番号: 029-875-1291
 ファクシミリ: 029-830-9010
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by p-dragon | 2011-10-11 23:59 | 入管内からの声  

牛久収容者からの手紙──入管職員は「外国人をイジメるのが楽しい」だって?

SYI 9月8日(木) 14:30から 入管への抗議と収容者への激励

「ぶっ通しデモ実行委員会」が9月5日(月)に「入国管理局ふざけるな! 移民の命と尊厳を奪うな!」デモをおこないます。



※ 9月8日追記: 東日本入管センターの総務課課長補佐・中川は7日、「いじめるのが楽しい」発言の当該職員が、ネームプレート番号CH115の職員であることを認めた。9月に入ってから、統括責任者とCH115が当該中国人に謝罪したあと、CH115を別の部署に異動にさせたとのこと。※



東日本入管センターに収容されている趙星晨(チョウ シンチェン)さんから、PRAJ(仮放免者の会)、SYI(収容者友人有志一同)、BOND(外国人労働者・難民と共に歩む会)あてに、意見書をいただきました。すでにPRAJブログで公開されていますが、わたしたちも全文を転載いたします。職員の収容者にたいする差別的・侮蔑的な言動を告発する内容です。 趙さんは、以前、わたしたちに入管による人権侵害の実態を報告・告発する文書を寄せてくださった鈴木啓三ロベルトさんの友人でもあります。

* 東京入管 収容者からの手紙(SYI)
* 東京入管収容者 鈴木啓三ロベルトさんより(PRAJ)
* 東京入管職員による集団暴行事件(PRAJ)

__________


意見書

外国人保護団体
PRAJ: 団体長殿
SYI: 団体長殿
BOND: 団体長殿

私は中国籍の趙星晨(チョウ シンチェン)と申します。私は、鈴木啓三ロベルトさんから、皆様の多大なご活動を聞きました。私も心から賛同致しました。
何回かに渡って意見書をインターネットに公開をしましたことを存じております。前回、鈴木さんの意見書を読ませていただきました。自分も是非自分の意見書をネットに公開していただきたいと思ってます。
つきましては、2011年8月4日、午後10時頃、東日本入国管理センターの担当者CH115番は、私に対して、外国人をイジメるのが楽しい、とくにチョウさんをイジメるのが楽しいとはっきり言ったのです。私は中国籍であり収容者でもあります。担当の職員からこの様なことをなぜ言わなければならないのか、すごく怒りを持っています。この担当者(CH115)の発言は、私と同室に居る、ブラジル国籍の鈴木啓三ロベルトさんや、又、ラオス国籍のサイペンシモンコンサオーさんもはっきりと担当者(CH115)が発言した所、彼ら二人は、はっきりと、聞いていたのです。ですから、担当者(CH115)の発言は間違いなくされたものであります。

私は、外国人として、このような発言をされたことにより、今現在、心がひどく傷付けられています。又、私だけではなく、同室に居る皆も大変な不愉快で、私のブロック全体がそう思ってます。私と同じ気持ちで日々を過ごしています。
これは、私だけの問題ではありません。この東日本入国管理センターに収容された外国人を差別した行為で、現在に至るまで、何の謝罪もありません。自分としては、誠に許す事が難しいことと存じます。
この様な行為は法務省の管理下にある東日本入国管理センターで起きた事は、全く信じ難い事実であり、又、人間性が欠落しています。誠に遺憾であり、許し難い行為であると存じます。今なお憤りを感じずには、おられません。私はこのような発言された担当者(CH115)に対し、一生心から許すことが出きないと存じます。
私といたしましては、すべての外国人に書面にて、謝罪文を提出すべきと存じます。これは、公務員としてではなく、一人の人間として、やらなければならない事であると思います。
彼(CH115)がやった事は、誰が考えても、人種差別の行為である。これは明らかに大変な問題であります。法務省の管理の下でこの不祥事が黙認されないことを、心から、信じたいと思います。又、このような不祥事を、しかるべきの対応をとっていただきたいと存じます。

その又、次の当直日、又、CH115が、私の薬の使い方に対しバカと言われました。私といたしましては、この担当者(CH115)の発言は、ぼう言であり、公務員としては、あるまじき発言と存じます。又、2回連続され、本当に心に怒りが溜っております。
私と致しましては、誠に許し難い発言であり、外国人を差別していると強く感じました。誠に遺憾であり、私としましては、断じて許しません。

私は、8月9日診察を希望しましたが、その日私は、診察をしっかりと受けました。同室のサイペンシモンコンサオーさんは、診察を受れなく、看護師に呼び出され、サイペンシさんに対し、医師のH先生が休み中と言われまして、断られました。その後、サイペンシさんは、夜寝れず、苦しんでおります。私は、受けたのに、サイペンシさんは受けられないのか、不審です。これは、あきらかに、入管は、私たちにうそをついています。本当に許せることではありませんと思っています。
私が書いた事は、すべて事実であります。ぜひインターネットに公開をしていただきたいです。全国の外国人に知って欲しいです。



__________


東日本入国管理センター(牛久)のCH115番職員が、「外国人をイジメるのが楽しい、とくにチョウさんをイジメるのが楽しい」と言い放ったとのこと。
この事実は、その場にいた複数の収容者によって確認されています。

入管はいつも「法律にもとづいて職務をおこなっている」と自称していますが、その「職務」がじつのところは「外国人をイジメる」ことでしかないと、この職員CH115は正しく認識しているようです。

入管職員の収容者にたいする虐待はすさまじいものでした。80から90年代には、文字通りの集団暴力から、女性にたいしてはレイプや性的関係の強要まで行われていました。
内部告発や外部からの調査・監視によって、あからさまな暴行は数を減らしました(まったくなくなったわけではありませんが)。
しかしいまだに、収容者はビザがないというだけで、原則的には無期限に監禁され、心身の健康を害しても痛み止めだけ与えられて放置され、冷えたまずい食事を与えられ、じわじわと消耗させられます。
「入管はわたしたちをゆっくり殺している」とは、多くの収容者の弁です。
げんに自殺者は毎年でています。
(「参考文書」のとくに入管問題調査会『密室の人権侵害』と「壁の涙」製作実行委員会『法務省「外国人収容所」の実態』をご参照ください。)

こうしたことが、いまも日々くりかえされています。
入管は収容されている外国人を「いじめる」のを「楽しんで」いるのです。
日本人はこんなことを許していいのでしょうか。


なお、意見書中の「医者のH先生」は、PRAJが「原文では実名が明記されていましたが、公表にあたってイニシャル表記にあらためました」としていますので、こちらでも非公開としています。
とはいえ、PRAJも指摘しているとおり、入管の医師は医者としての倫理のかけらもありません。
どんなにひどい容態の相手にたいしても、ろくな診察もせず、しっぷ、痛み止め、精神安定剤しか出しません。
虫歯をみてもらえず自分で歯を抜いた人、「あなたの体格なら体重○○キロまで減らなければ死なないから大丈夫」などと言い放たれた人など、入管の医師にひどいあつかいをうけた収容者の例は枚挙にいとまがありません。




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by p-dragon | 2011-09-05 11:36 | 入管内からの声  

【転載】東日本入管センター収容者33名がハンスト中

(追記)ハンストは29日に解除となりました。 
http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/29.html


「仮放免者の会」からの転載です。
8月21日(月)の朝から、東日本入管センター(茨城県牛久市)の7Aブロックの収容者全員、33名がハンガーストライキをおこなっています。(26日現在、継続中とのこと)

東日本入管センター収容者33名がハンストを開始 http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/33.html


ハンスト参加者は、ハンストに先立って、当局への要求を書面で出しています。
それへの回答が得られなかったために、今回のハンストにいたっています。
収容者の最低限の健康にかんすることと、長期収容の解消が、項目としてあげられています。

エアコンの温度設定をさげるか、窓をあけること
食事の内容の改善
病人を外部の病院につれていき、診療を受けさせること
刑期終了者の不当な長期収容をやめること
再収容者・長期収容者の早期仮放免
仮放免保証金の減額

7A BLOCK収容者の嘆願書――東日本入管センター  http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/7a-block.html


ハンストに連帯しての、東日本入国管理センターにたいする抗議も呼びかけられています。

抗議先

電話番号: 029-875-1291
ファクシミリ: 029-830-9010



かねてより、長期収容による心身の健康の悪化や、傷病者の放置といった問題があります。
別のブロックからも要求書が出されています(7月)。

女性収容者の要求書 ――東日本入管センター http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/2a.html


また、とくに3月の震災以降、東日本入管では、食事の質がひどくなっており、いまも改善されていないそうです。
「じゅうぶんに火がとおっていないうえに、鮮度がわるいのか、いつも変なにおいがする」魚などが出されるようなありさまだそうです。
入管当局が公開している収容所内の環境と、実際の環境とが、まったくことなることは、以下の記事で指摘されています。

給食の品質改善をもとめる意見書 http://praj-praj.blogspot.com/2011/07/blog-post.html




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by p-dragon | 2011-08-27 10:29 | 入管内からの声