【ハガキ・FAX抗議呼びかけ】また入管は人を殺す気か! 東京入管はジャヤンタさんへの虐待をやめ、入院・仮放免させよ!
Posted on: 2021年 10月 13日
【ハガキ・FAX抗議呼びかけ】
また入管は人を殺す気か! 東京入管はジャヤンタさんへの虐待をやめ、入院・仮放免させよ!
宙を見つめながら、車いすで面会室に運ばれてきたジャヤンタさん。
瘦せ細った脚、曲がらない右ひざ。右目は殴られたボクサーのように腫れている。
支援者の顔を見るなり、彼は涙ながらに「ここで殺される...」と訴えた。名古屋入管で死んだ女性と同じようにと。
本当に彼は虐待されている。本当に彼は殺されてしまうかもしれない。
ジャヤンタさんを助けてください。
東京入管に抗議を、また彼をすぐに入院・仮放免させる要求を届けてください。
【10月19日追記】
怪我は、やや回復。右目の腫れはかなりひいた。でも視界が暗いまま。右脚はしびれたり感覚がなくなったりする。
11月5日に右脚を検査の予定。一通り検査が終わるまで、仮放免の許否は決まらないと見込まれます。とはいえ、抗議キャンペーンは続行します。
東京入管局に抗議のハガキ・FAXを!
宛先 東京出入国在留管理局長 石岡邦章
108-8255 東京都港区港南5-5-30
03-5796-7125 (FAX)
- 「入管に殺されるかも」東京入管コロナ集団感染・感染者からの手紙(3月10日)
- 東京入管コロナ感染者の続報 40度の発熱でも放置、通院時には手錠(4月3日)
- 「入管法改正案」廃案でも収容所は悲惨。「コロナになって10kgやせた」難民の涙(織田朝日、週刊SPAウェブ、5月23日)
- 東京入管の難民ジャヤンタさんへの暴言・脅しに抗議する(6月4日)
- 病に伏せるジャヤンタさんへの虐待に抗議する(8月17日)
- 抗議デモ(10月15日)
スリランカ難民M.S.ジャヤンタさんが受けてきた虐待
彼はつねづね処遇の改善を当局に訴え、不正と見えることには臆せず抗議してきた。
そんな彼を黙らせ、屈服させたくて、東京入管処遇部門はジャヤンタさんをことあるごとに虐待しているのかもしれない。
入管の意図が何であるにせよ、やっていることは虐待である。
問題となる処遇(これですら一部でしかない)は、次のとおり。
- バケツを割ってしまっただけで「懲罰房」行きに。
- 車いすから強引にひきずり降ろされたせいで、車いすに脚が挟まり、抜けなくなる。
- 1時間半ものあいだ制圧を継続。職員数人がかりで、頭、首、両腕を取り押さえられる。
- そのさい職員に肘をぶつけられ、右目が開かないくらいに腫れる。
10月12日午前11時すぎ、ジャヤンタさんはぼろぼろの姿で、面会室に連れて来られた。
苦しみ、絶望、恐怖をこらえきれず、彼は「ここで殺される」と泣き出した。
事情を聞くと、彼は次のように語った。
11日、彼は外部病院で検査を受けていた。
同日午後、東京入管に戻ってくると、Iブロックの居室ではなく聴取用の部屋に連れて行かれ、職員 B150 番に「懲罰房」行き(隔離)を言い渡されたという。
10日夜〔11日未明のようです【10.27追記】〕、バケツを割ってしまったという、たったそれだけの理由で(詳しくは後述)。
この「懲罰房」行き(隔離)は、まったく不当だ。
職員たちはジャヤンタさんを、車いすから強引にひきずり降ろした。
不必要な実力行使である。もとより彼は体がぼろぼろで、8月から車いすを使っているというのに。
かりに「懲罰房」行きの不当性を問わないにしても、車いすに乗せたまま連れていけばいいではないか。体がぼろぼろの彼に抵抗などできない。
なぜわざわざ大人数で制圧し、連行しようとする?
しかもそのさい、ジャヤンタさんの右脚が車いすの金具に挟まり、抜けなくなってしまった。
入管は医師を呼ぶことにしたが、最終的に、脚が抜けるまで1時間半もかかったという。
しかも、医師は「危険だから車いすを壊して脚を取り出すべき」と伝えたにもかかわらず、入管は「道具がないから」といって、結局、強引に脚をひっぱり出した。
当然、ジャヤンタさんは右脚を負傷し、今もひざが曲がらない。
脚が挟まっている1時間以上のあいだずっと、入管職員は数人がかりで、ジャヤンタさんの頭、首、両腕を床に強く押さえつけていた。
現場を指揮していた職員B150番は、制圧をやめさせなかった。
ジャヤンタさんは抵抗していないが、苦しかったので、頭をあげようとするなど、姿勢を直そうとした。それだけなのに職員は力をこめて彼を押さえつけた。
制圧中、職員のひじがジャヤンタさんの顔に当たった。
その職員は制圧を続けながらも「すみません」と詫びたというので、わざとではないのだろう。
だが、わざとではないにせよ、1時間以上のあいだ制圧をやめず、彼を取り押さえつづけたから、こんなことまで起きた。
直後はさほど痛まなかったが、ジャヤンタさんは翌朝までに、右目の周囲がひどく腫れてしまった。
現状、右目では何も見えないという。
彼の顔は、輪郭が変形し、殴られたボクサーのよう。誇張なしに、下の写真くらいには腫れている。
- 吐き気に苦しんでいるジャヤンタさんを見て楽しんでいる職員がいる。
ことの発端は、バケツを割ってしまったとのことだが、その事情もまたひどい。
10日夜〔11日未明のようです【10.27追記】〕、ジャヤンタさんは強い吐き気に襲われ、バケツに頭を突っ込みながら、えずいていた。
彼の部屋には、容態観察のためとして、職員が一人あてられていた。
ジャヤンタさんは自力で起き上がれず、職員に補助を頼んだ。
ところが職員は、それを無視した。何度、彼が助けを求めても無視。
職員はゴミ箱の上に行儀悪く座り、台などを打楽器のように指でトコトコ叩きながら、ただジャヤンタさんを見ていた。
彼が苦しんでいる様子を、まるで見て楽しんでいるようだったという。
助けてもらえないので、ジャヤンタさんは自分でバケツから頭を抜こうとした。
起き上がれないので、手でバケツをどかそうとしたところ、バケツを飛ばしてしまい、ものにぶつかってバケツが割れた。
つまり、ジャヤンタさんがバケツを割ったのはわざとではない。
むしろ、起き上がることも困難な病人を助けなかった入管のせいと言える。
それなのに、苦しむジャヤンタさんを見て楽しんでいたこの職員は、このできごとを悪意をもって報告し、それを受けた上司は、いい機会とばかりに彼を「懲罰房」送りにしたのではないか。
そういう悪意ある虐待だと、この件は強く疑われる(他の件にもまして)。
- 職員に放り投げられた後、右ひじの骨が出っ張った。あとで骨折と発覚。
以前に報告したとおり、8月12日、ジャヤンタさんは職員15人がかりで強制的に移室させられた。
移動先の部屋に、彼は文字通り投げ込まれたという。
その日から、彼の右ひじの骨が出っぱっているように見える。
以前はそのようにはなっていなかった。
10月に入り、外部病院で検査を受けたところ、右腕は骨折していると医師に告げられた。
しかし医師には、その骨折は放っておくしかないと言われた。
入管に治療しなくていいて告げ口されたからではないかと、ジャヤンタさんは疑っている。
- 収容中、2度も新型コロナウイルスに感染させられた。
- その後も油だらけの不健康な給食しか与えられず、食事できない。消化器の異常も。
やはり以前に報告したとおり、ジャヤンタさんは収容中に2度も、新型コロナウイルスに感染させられた(現在、彼の収容は1年半をこえている)。
1度目は今年2月の集団感染のさい、2度目は7月末である。
1度目の感染のあとも、彼はずっと後遺症に苦しんできた(コロナ後遺症との、医師の診断書もある)。
そのせいもあり彼は、夏までにはますます体調が悪化し、食事もほとんど受けつけない状態になってしまった。
それでも東京入管は彼の仮放免を認めず、体力が低下し、感染症に脆弱になったジャヤンタさんを拘束しつづけている。
だから、彼が2度コロナにかかったことについても、入管には大いに責任がある。
コロナ後遺症に苦しんで、食事がとれないジャヤンタさんは、野菜、果物などはとれるので、少しでも栄養物に配慮してほしいと当局に求めてきた。
しかし要求は、一切無視されてきた。今年3月からずっと。
提供されるのは、揚げ物ばかりの脂っこく不健康な給食だけ(最小の費用でカロリー量をかさ上げするため揚げ物ばかりだと思われる)。当然、食べられない。
9月末以降の検査で、肝臓に疾患があると判明(検査は継続中)。
胃も荒れているという。
彼は1年半、入管の給食しかとっていない。
だとすれば、彼の消化器の異常は、かなりの部分、入管の食事による悪影響の結果と疑われる。
こんな虐待を受けつづけていけば、本当にジャヤンタさんは殺されてしまうかもしれない。
そして東京入管には、責任を感じている様子はない。
by p-dragon | 2021-10-13 06:21 | アクション・イベント