「私は入管と警察に家族を奪われた」ルイスさんの告発 3

Posted on: 2018年 09月 16日

「私は入管と警察に家族を奪われた」ルイスさんの告発
 3 警察により結婚生活を破壊される

 1 まえがき
 2 入管により結婚生活を破壊されかける
 3 警察により結婚生活を破壊される

 2012年、シンガポールでハネムーンを過ごした後、ルイスさんは仕事に戻ると、あるフランス国籍者に、取引における日本語の通訳を依頼される。依頼者たちに同行して福岡に行くと、その取引が実は詐欺の計画であったとホテルで依頼者に告げられる。ルイスさんは協力を拒否した。ところが東京に戻る前に、彼は依頼者とともに、ホテルに張り込んでいた私服警官に拘束されてしまう。

 そのときにはルイスさんは6時間で釈放され、すぐに東京に帰ることができた。それからしばらく音沙汰がなかったので、ルイスさんは事件を忘れ、家族のことに意識を戻した。広い住居に移るために新宿から赤羽に引っ越し、第二子を妊娠中の配偶者は順調に月齢を重ね、ルイスさんの仕事も順調だった。ところが……


福岡県警による逮捕
 [33]ある朝、警察官が私を自宅から連行しました。[34]彼らは福岡県警だと名乗り、私がブラックマネー詐欺に関与した容疑があるので、取り調べのため私を福岡に連れて行くと言いました。私は通訳を頼まれただけで、私も巻き込まれた被害者にすぎないと言いました。〔ブラックマネー詐欺とは、黒く染めた大量の紙幣(紛争地から持ち出すため、などと理由をつける)を元に戻すため、薬品を買う資金を提供してくれれば紙幣復元後に金を返し、さらに分け前も払うとして、金を騙し取る手口。〕

 その場にいた妻は不安がり、気が動転してしまったので、彼女を宥め、私は何も悪いことをしていないから大丈夫だと伝えましたが、警察は彼女を私から引き離すため、別室に連れて行きました。彼女は電話で、いま持ち合わせのお金がなく、妊娠しているのにどうすればいいのかと私に尋ねてきました。私たちはハネムーン旅行と新居への引っ越しでお金を使い、また懐妊のプレゼントとして妻のために車を買ったばかりだったのです。そのため私は、仕事で使っている口座のキャッシュカードと暗証番号を妻に渡したいと許可を求め、警察はそれを認めました。

 私は福岡に連行され、そこで「対策課」の野口という警察官に取り調べを受けました。[35]私はただ通訳を頼まれただけで、取引の本当の目的を知らず、それが分かったときには後悔し、依頼を拒否して、帰ろうとした途上で警察に捕まったのだと、くりかえし私は説明しました。しかしその警察官は、私が詐欺の仲間だったという、真実ではないことを私が認めるよう、圧力をかけつづけました。接見に訪れた弁護士は、この事件は誰も実害をこうむっていない軽微なものだから、知っていることはすべて話し、なにも否定せず、謝ってしまったほうが早く済むと助言しました。

警察が配偶者になにかを吹き込む
 取調官の野口は、私の結婚を脅しの材料に使いはじめました。私がかつて署名した、妻が望んだときにいつでも離婚できると定めた契約書のことを持ち出したのです。妻は悪い人間で、私が監獄行きになるように陥れたのだと、そのように自己中心的ではない、もっといい相手を見つけていればよかったのにと、野口は告げました。私は妻を愛している、そのような洗脳は意味がないと応えました。しかし心の中では、妻を失わないかと、大きな恐れを抱いていたし、[36]日本の当局者が結婚と愛情を破壊するために何ができるかも分かっていました。

 妻は私に会いに来ませんでした。弁護士から聞いたところでは、彼女は警察から非常に悪い情報を聞かされ、自制を失っていました。しかも弁護士は、おかしなことが起きているようなので銀行口座を止めたほうがいいと言うのです。私は弁護士に、私のかわりに銀行で手続きをとってくれるよう依頼しました。

 私は弁護士の助言に従い、知っていることを警察に供述しました。実のところ依頼人たちの大半は偽造パスポートを所持していて、実際にはフランスではなくカメルーン国籍だったのですが、六本木ではじめて会ったときの彼らの話によれば、彼らの後ろ盾には日本人がついており、そのなかにはカメルーンの代議士のガールフレンドもいるとのことでした。それを伝えると、警察官は日本に在留している外国人についてさらに尋ねてきましたが、それには答えませんでした。

 取調官の野口は、私が〔かつて離婚の条件にかんする契約書とともに〕署名入りの離婚届を妻に預けていたこと、また私の収入について妻に説明していなかったことついて、私を馬鹿だと罵りました。弁護士の悪い報せによれば、[37]私もまた被害者であり罪はないと彼は妻を説得したものの、警察になにか言われたせいで、彼女はおかしくなってしまったようでした。

釈放時に「妻子を探さない」という誓約書を福岡県警に強制される
 弁護士は22日目に私が解放されると考えていましたが、私が実際に解放されたのは23日目でした。

 釈放前に私の所持品を引き渡すさい、私のほかに3名の警察官がいたその部屋には、通訳はおらず、一枚のA4用紙とペンが置かれていました。野口は、私が妻と娘を探さないという約束をその紙に書けと言いました。それまで私は日本の警察にまつわる悪い話をたくさん聞いてきましたが、自分自身も警察の被害者になるかもしれないという他人の話を信じてはいませんでした。私は警察の要求を拒否し、私は夫として父親として家族を愛していると言いましたが、野口は、妻はもう私を愛していないのだから、誓約を書かねばならないと言い返してきました。

 ふたたび私が拒否すると、三人の警察官は私の頭を荒っぽくおさえつけ、やめてくれと言ってもやめませんでした。[38]通訳がいなかったので、日本の警察が私におこなっている悪行の目撃者は私だけしかいません。より強くヘッドロックされたので、私は音を上げ、言われたとおりにすると答え、妻子を探さないと紙に書きました。

 次に野口と上級の警察官が、妻からのファックスを私に見せました。野口が読み上げたところによれば、私が銀行口座を止めたので、妻と娘は二度と私に会わないという内容です。そのファックスを私に渡してくれと頼みましたが、彼らは拒否しました。野口は、娘に会いたければ法的な手順を踏むしかないと答えるだけでした。

 野口は電話番号などが書かれたメモ書きを渡して、私の家の鍵が赤羽警察署に預けられているから取りに行けと言いました。しかし鍵は所持品のなかにあるので、私の家の鍵をなぜ取り換えたのか尋ねましたが、野口はメモに書かれた名前の警察官から新しい鍵を受け取れと答えるだけでした。

 最後に野口は、[39]もし一度でも妻に電話をしたら、彼女は通話を拒否し、二度と連絡が取れなくなると警告してきました。電話をかければ状況はより悪くなるとくりかえし言ってきました。

配偶者が警察に聞かされたこと
 私が福岡で釈放されたのは、たしか2012年10月の最終土曜日、ハロウィンの頃〔27日〕でした。めまいと頭痛がしたので鎮痛剤を買い服用したあと、妻に電話しましたがすぐに切られ、かけなおすと電源が切られていました。〔中略: ルイスさんは心身うちひしがれながら東京に戻り、鍵が引き渡される月曜日まで泊まる宿を探した後、配偶者や義母に電話やEメールで連絡を試みるも応答がなかった。〕

 [40]私は何人かの友人に、電話で状況を説明しました。彼らは私が逮捕された後、私の妻を助けようと彼女に連絡をとってくれていました。彼女は警察に、私が外に出られず刑務所送りになるだろうと聞かされていたそうです。その後友人たちは、警察の言っていることは離婚させるための嘘であり、私も騙された被害者でしかなく、取調べが終われば戻ってくるだろうと、彼女を説得するために電話をかけたものの、彼女は電話の電源を切ってしまっていたそうです。

 夜中12時ごろ、妻からEメールの返信がありました。内容は私の心を挫くものでした。偽装結婚について三千万円の賠償を私に求める裁判を起こすというのです。彼女は警察から、ビザを得るために私は彼女を利用していただけで、永住資格への切り替えが済めば彼女を捨てるつもりであり、他にたくさんのガールフレンドがいて、[41]しかも詐欺グループのリーダーであり刑務所行きになるだろうと告げたそうです。私は妻と娘をどれだけ愛しているか伝え、彼女なしでは生きていけないと分かってもらおうとしました。夫として、父親として最大の努力をすることを約束しました。しかし彼女の返信は、私が彼女を探したり、彼女の両親の家に訪れたりすれば、警察が私を逮捕するというものでした。

 これらのメッセージにより私は、なぜ警察が妻に、私からの連絡を避けるために電話番号を変えるよう言ったのかを理解しました。警察は、自分たちがついた嘘の証拠を隠しておきたかったのです。私は妻と二晩にわたってEメールを交わしました。このやりとりを後で読んだ友人の外国人たちは、日本の当局による悪魔のような悪意ある歪曲を目のあたりにして、大きなショックと無力感に襲われました。

赤羽警察署による家庭内暴力のでっちあげ、そして第二子の堕胎の発覚
 月曜に銀行に行くと、妻が660万円を引き出していることが分かりました。

 キャッシュカードを作り替えた後、私は赤羽警察署に行きました。入口で、福岡県警に伝えられた番号に電話をかけると、応答した男性に、私の家の鍵が預けられている部署まで案内されました。[42]通された部屋にはA4サイズの紙が置かれており、私が着席すると、数人の警察官が怒りと攻撃的態度をあらわしつつ部屋に入ってきました。彼らは、私が妻に暴力をふるい彼女に傷を負わせたと紙に書くよう迫りました。彼らは、証拠の写真をもっているというのです。私はこのばかげた話を拒否しました。私は妻を殴ったことはないし、その写真を見せられても私はあなたたちに協力しないだろうと断言しました。すると警察官たちは私を人殺しと罵り出しました。私の妻はお腹の子を堕胎している、それは私が妻を殴ったせいだと言うのです。

 あまりのショックに、いま自分はほんとうに日本にいるのか、グアンタナモ基地かどこかにいるのではないかとすら、私は自問しました。この警察官たちは日本の忌まわしい恥部であり、世界じゅうの人々にたいする嘘つきです。父親が日本人ではないというだけで、いったいどうして公務員が母親のお腹のなかにいる罪のない子どもを殺すことができるのか?

 妻が私の口座から金を引き出したことを私は警察官たちに伝えました。[43]その金は娘の養育費だと彼らは言いました。その金は事業で使うものであり、それですぐに車を買って依頼者に渡さねばならないと私は言いましたが、彼らは大声で恫喝するのを止めず、私がやったことは殺人事件だから、捕まりたくなければ彼らの言うとおりに書面を書けと脅してきます。

 Eメールでの妻とのやりとりで、警察が妻に吹き込んだ作り話はすべて知っていると私が告げると、彼らは私の携帯電話を無理やり奪い取ろうと暴力をふるいました。女性警察官がもっていたカメラで私の頭を殴りました。私の携帯電話は持っていかれました。

 めまいと頭痛がして、私の心は屈服してしまいました。その場から逃れる手段は他になかったのです。私は日本の警察官による誘拐の被害者で、その身代金は私の手による文書です。警察の言うとおりに、私は妻を殴ってけがを負わせたと紙に書きました。書き終わると警察官は、[44]電話番号のメモ書きとともに私の携帯電話を返してきました。私の頭を叩いたカメラで、彼らは私の写真を撮りました。電話番号は賃貸業者のもので、そちらから鍵を引き取れと警察は言いました。福岡県警は赤羽署に鍵があると言っていたのに、どうして業者がもっているのかと私は尋ねました。私は怒りがわいてきました。福岡県警が仕組んだ汚い仕事を、赤羽警察署が仕上げたのです。日本の警察官による犯罪と嘘を隠ぺいするための計画が、私の家庭内暴力をでっち上げることだったのです。

 警察署を出て二時間後に、私は賃貸業者に電話をかけました。業者は私の家の前で、ドアを開けて待っていましたが、家のなかはからっぽで、私の服が入ったビニールのごみ袋が置かれているだけでした。妻にEメールで、なぜ家の鍵を交換し、すべての家財を持ち出したのかを尋ねると、[45]前週の金曜日に、急いでそうするよう警察に言われてやったと答えました。警察から電話を受けたとき、彼女は堕胎手術の後で、まだ入院していたというのです。なぜ福岡県警が、この同じ金曜日から私の釈放を一日延長することに決めたのか、これが理由だったのです。

 私の結婚を破壊し、お腹の子どもを殺すという、福岡と東京の警察による計画は成功しました。日本という国は、日本人でない父親の胎児を殺すことを警察官に許している国なのです。これが現実です。

 友人が家のものを動かす手伝いにやってきましたが、家のなかには何もありません。友人は賃貸業者にたいして怒りの言葉を投げつけました。弁護士に電話をすると、部屋の状況を写真にとって送るよう言われました。住宅業者は、受け取っている家賃でこの部屋に居られるのはあと一週間だと告げました。しかし私は部屋に留まることを拒否し、私への犯罪行為の片棒を担いだ業者を非難しました。

弁護士をつうじた配偶者とのやりとり
 [46]妻からの最後のEメールでは、彼女はシングルマザーでいるつもりはないので、私とは二度と連絡をとらないというものでした。私の部屋の商用かばんに入っていた300万円をどうしたのか尋ねましたが、返答はありませんでした。私は〔取引でルイスさんに前払いをした〕顧客に状況を説明し、弁護士が解決すると約束しました。

 弁護士〔福岡での逮捕中の弁護士とは別〕に言われて、私は役所で離婚証明書を取得しました。私が入管から解放されたときに署名した妻との契約書も、弁護士は読みました。弁護士は、契約書では私が警察に捕まり刑務所に行ったら離婚すると定めてあり、警察に捕まるか刑務所に行くかと書かれているわけではないので、今回は事情が違う、警察が彼女を騙して、自分自身が書いた契約を彼女に破らせたことになると指摘しました。次に離婚証明書を読んで、弁護士は非常に驚きました。家庭内暴力を認める手紙を書かされた日の10日も前に、警察は離婚届を書かせていたのです。[47]つまり、家庭内暴力にかんする件があった日には、すでに私は独身だったということです。

 弁護士は妻に、七日以内の回答期限つきの書状を送り、私の口座から引き出した金の返却と、娘の養育について私との相談にすぐに応じることを要求しました。妻からはすぐに弁護士に電話がありました。弁護士によれば、妻は金を返さないと答えたそうです。彼女は960万円をもっていったことを認め、私が彼女を探すなら私を逮捕するという警察の約束を持ち出したそうです。家族はみんな、私が刑務所行きになると聞いていたので、私が解放されたことが驚きだったようです。逆に彼女は弁護士に、私が娘の養育費を月8万円支払うこと、また彼女の電話番号を私に伝えないことを要求しました。

 数日後、福岡県警の野口が電話をかけてきました。私の在留資格がいつ終わるのか気にしている、[48]次に私が直面する問題はそれだと言うのです。警察は私を超過滞在にしたいというだけの理由で、嘘をついて私の結婚を破壊し、お腹の子どもを殺し、そして妻に私の仕事の資金を盗むよう指示したのだと、私は野口に言いました。野口は、福岡県警は何も知らない、すべて赤羽警察署がおこなったことだと返答しました。

 さらに数日後、弁護士から報告がありました。警察から彼にほぼ毎日電話があり、彼が私の妻の住所を私に伝えたか、彼が妻と話をしたかと尋ねてくるというのです。弁護士はまた、妻と話した内容も伝えてきました。その話によれば、警察は妻に、私の金を持ち出し、堕胎し、私と離婚してよいと認め、彼女を私から保護すると約束したのに、彼女の新しい住所を守らなかったことについて、彼女は法廷に訴えると警察を脅したそうです。妻に住居を変更させたのは警察でした。そのために彼らは、新しい住所を弁護士に追跡されないよう保護するという約束を妻に与えたのです。

 弁護士によれば、妻はふたたび住居を変えたうえで、養育費の8万円をどうすればいいかを警察に相談しました。それにたいして警察は、金をとるのをあきらめ、すべてのコンタクトを遮断するよう彼女に助言したそうです。弁護士は、私が妻と娘を愛しており、問題なく元通りになれると、彼女を説得しました。しかし彼女は、警察の指示にしたがい自分で自分の結婚生活に傷をつけてしまったので、私のもとに戻るのを恐れていました。

 警察に支援されて、妻はまた住所を変え、弁護士が追跡できなくなってしまいました。どうすればいいか弁護士に相談しましたが、私にたいする犯罪行為を支持したのは警察だから、警察に抗議しても無駄であり、何の調査も始めないだろうと弁護士は言うのでした。

 このあとルイスさんは、彼が顧客から預かった事業資金を失ったことがきっかけとなり、彼の故郷の家族にかかわる深刻な問題へと、さらに巻き込まれてしまう。この点については、後日、以下に公開した。


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by p-dragon | 2018-09-16 09:15 | 個人のケース(証言・抗議)  

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