「私は入管と警察に家族を奪われた」ルイスさんの告発 1

Posted on: 2018年 09月 16日

「私は入管と警察に家族を奪われた」ルイスさんの告発

 1 まえがき
 2 入管により結婚生活を破壊されかける
 3 警察により結婚生活を破壊される


まえがき

 カメルーン難民のルイス・クリスチャン・ムバラさん(1981年生 男性)は、すでに二年近く、東日本入国管理センター(牛久市)に収容されている。5月、彼は収容所内で自殺を図ろうとした。難民認定されないことだけが理由ではない。彼が怒っているのは、日本の入国管理局と警察からこうむった深刻な不正にたいしてであり、彼が絶望しているのは、入管と警察のせいで彼の配偶者と娘との幸福な生活が失われたことにたいしてである。せめて入管と警察の不正を市民に伝えたいという彼の意をくんで、当団体はルイスさんの手記(2018年7月23日付)の一部、入管と警察の非道な仕打ちにかんする部分を公開する。

 手記の概要は次のとおりである。ルイスさんは幼少期に、カメルーンでの紛争のため、家族ともども隣国の中央アフリカに避難。その後、ヨーロッパに避難する親からルイスさんを託された親の友人は、ルイスさんを養子として引き取り、アマドゥ・ウスマンというムスリム名を与えた。2001年、クーデター未遂事件により中央アフリカの紛争が激化するなか、ルイスさんは当時彼が唯一入手できた日本の査証を使って、2002年7月、命からがら中央アフリカからカメルーン経由で日本に到達し、難民申請をする(ここまでの事情は、今回は訳していない)。

 2007年、ルイスさんは一人の日本人女性と知り合い、翌年に彼女と結婚する。2009年2月には二人のあいだに娘が生まれる。ところがその直前、2008年12月頃、ルイスさんは東京入管に収容されてしまう。ルイスさんはカメルーン行の飛行機に乗せられかけるが、彼は命がけの抵抗で送還をどうにか免れる。しかしながら入管職員に吹き込まれた虚偽の情報により、配偶者は自分がルイスさんに騙されていると信じ込んでしまい、彼の結婚が破綻しそうになる。

 ルイスさんは1年10か月の収容をへて仮放免され、配偶者との関係をどうにか修復することができた。その後、彼は日本人配偶者の在留資格を獲得し、順調な結婚生活へと踏み出す。ところが2012年10月にルイスさんは、彼自身が巻き込まれた事件の共犯と疑われ、福岡県警に逮捕されてしまう。彼は無実であり、起訴なしで解放された。ところが警察は、配偶者に偽りの情報を吹き込んだうえで、混乱した彼女に全面的に加担して、ルイスさんの釈放前に二人の離婚を成立させていた。さらには逮捕前に授かっていた第二子を、配偶者は混乱のなかで堕胎し、ルイスさんの事業資金を勝手に持ち出したうえで音信不通となってしまう。

 東京入管、福岡県警および警視庁(赤羽警察署)がおこなった残酷な不正を、ルイスさんは克明に記している。この手記だけですべてを確定的な事実と判定するのは難しいとしても、彼らがルイスさんに行ったことは権力犯罪とすら呼ぶべき内容である。ぜひ一読されたい。



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by p-dragon | 2018-09-16 09:17 | 個人のケース(証言・抗議)  

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