バックさんの収容やめろ、収容施設の空気の悪さを改善せよ

Posted on: 2018年 09月 15日

 9月12日付で当団体が東日本入国管理センター(牛久入管)に提出した要請文です。

  1. ハー・ヴァン・バックさんの仮放免を即時に認めてください。たとえ貴所が彼に医療を提供しているとしても、彼はすでに回復不能な健康被害を収容により受けており、彼の収容を一時でも延長すべきではないと考えます。
  2. 貴所の収容施設における空気環境を改善してください。十分な通気性の確保、空調の清掃の徹底など、被収容者の気管を害さないための抜本的な対策をとるべきです。

次も参照
牛久入管に収容されているバックさんの医療問題(2018年7月4日)

 現在、東日本入国管理センターに収容されているハー・ヴァン・バックさん(ベトナム国籍 男性)への処遇について、また収容所の環境について、問題点を指摘します。

バックさんの収容の不当性
 バックさんは出身国での迫害の恐れを抱き、難民申請をしています。入管に何を強制されても、彼は帰国できません。理由は彼が申告しているとおりです。バックさんを収容することは、彼の自由を無期限に奪うことにしかなりません。在留資格をもたないという理由だけで外国人を無期限に拘禁するというのは、はなはだしい人権侵害であり、権力の濫用です。

バックさんが収容により受けた健康被害
 バックさんは昨年5月末に東京入管に収容されたので、現在、すでに1年3か月以上も拘禁されていることになります。その間に彼は、回復不能な健康被害を受けてしまいました。
 もともと彼は気管が丈夫ではなく、収容施設の空気がよくないために、くしゃみや鼻水が止まりませんでした。しかし東京入管は彼に気管を治すための適切な診療を提供せず、睡眠薬や痛み止めといった気休めの薬しか処方しませんでした。
 今年5月には、バックさんが東京入管の医師のずさんな診察にたいして不満を表明し、適切な気管の検査を求めたことにたいして、東京入管はそれまで彼に処方された薬を没収するという、幼稚で不当な対応をしました。なおバックさんは、行政不服審査法にもとづく不服申し立てをみずから行いましたが、その一週間後に東日本入管センター(牛久入管)に移送され、東京入管への不服申し立てへの回答を受け取っていません
 牛久に移送されてから、バックさんの鼻炎は悪化し、慢性的に膿が溜まるようになってしまいました。6月中に彼は外部医療機関で慢性のアレルギーと診断され、薬により症状を抑えることはできるものの、気管内の二か所にできた膿は完治できないと告げられています。
 収容開始からアレルギーの診断を受けるまでに、バックさんは一年余りを費やしました。この期間、彼がもし自由に診療を受けることができれば、ここまで悪化することは恐らくなかったでしょう。収容は彼の自由および健康への権利を奪ったといえます。

収容施設の空気環境の問題
 収容施設の空気環境がつねに悪いことも問題です。収容施設の通気性の悪さは改善すべきです。また空調の汚れも空気環境を悪くする要因の一つです。バックさんの証言によれば、被収容者の要望で空調の清掃が入ったことはあるものの、ちょっと掃除しただけで終わりにされ、いまだに空調はほこりを撒き散らしており、気管が丈夫でない人にとって有害な環境が続いていると聞きます。収容施設の空気環境の整備は、被収容者の健康に直結する問題です。保安上の理由や、予算の問題といった口実で、抜本的な対策をとらずに放置されるべきではありません。

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by p-dragon | 2018-09-15 09:04 | 個人のケース(証言・抗議)  

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