ダミカさんの医療放置にたいする抗議

Posted on: 2018年 07月 05日

 先月に報告した、2年以上も東日本入国管理センター(牛久入管)に収容されているダミカ・パティラジャさんの医療放置について続報です。
 参考: 入管収容施設での医療放置 ダミカさんに適切な医療を!(2018年6月5日)

 先月末、以下のような意見書を牛久入管に提出しました。しかしながら、入管はダミカさんの扱いを改めようとしません。先日、ダミカさんが入管の医師に診察されたさいにも、医師はダミカさんの症状を「異常がない」と言い張ったそうです。もしダミカさんを外部の病院につれていくとしても、以前に診せたつくば市の林クリニック(ここでも症状名は判らなかった)にしか連れて行かないとのこと。

 しかしながら、以下の意見書にあるとおり、ダミカさんは脱肛または直腸脱ではないかと疑われます。そうした症状の場合「普通の肛門科」で正しく診断することは難しく、専門性の高い医療機関でなければ適切な診断と治療はできません。入管医師は、自分が能力もなく、入管と癒着して腐敗した藪医者であることを認めたうえで、きちんとした医療機関にダミカさんを診せるよう取り計らうべきです。


2018年6月28日
東日本入国管理センター所長 様

ダミカ・パティラジャさんの医療と仮放免にかんする意見書

 現在、東日本入国管理センターに収容されているダミカ・パティラジャさんに適切な医療を提供すること、また彼を一刻も早く解放することを要求します。

 ご本人からの聞き取りによれば、ダミカさんは2016年2月2日に収容され、すでに2年4か月以上の長期収容となっています。そのうえ、下記のとおり、1年以上も肛門の病気に苦しめられつづけ、食事も満足にとれない状態です。彼の収容を引き延ばしつづけることは拷問も同然です。ただちに彼を解放すべきです。

 一年前からダミカさんは「痔」に苦しんでいますが、しかし貴センターは適切な医療を提供せずに放置しつづけています。排便のときに肛門が激しく痛むので、彼は固形物をほとんど食べておらず、一日じゅう横になっています。それなのに貴センターの医師は、10回以上も診察があったのに一度も触診をせず、顔を見て薬を出すだけです。いま彼が処方されているのはビフィズス菌と酸化マグネシウム、つまり便秘を解消する薬ですが、これらは便を柔らかくするだけであり、症状そのものの改善にはまったく役立たないでしょう。

 ダミカさんご自身は「痔」と表現していますが、実際にはこれは脱肛直腸脱直腸粘膜脱といった病名に該当するのではないかと疑われます。貴センターの医務室で撮影のうえ個人情報開示でダミカさんが取得した、彼の患部写真の写しを、当団体も提供されました。肛門から内部が飛び出してしまっており、素人目にも、とても正常とは言えません。

 これが直腸脱ではないかという見解は、直腸脱にかかった経験のある、当団体のブログ読者が、Eメールで当団体に伝えたものです〔読者からのEメール写しは別紙にて提出した〕。読者いわく「この病気は発見が難しく、普通の肛門科病院に行ったくらいでは分からないことの方が多い」もので、読者自身も「何軒もの病院を回ってようやく原因を突き止めることができ」たそうです。読者にダミカさんの患部写真を見せたところ「これはやはり脱肛か直腸粘膜脱、直腸脱等の可能性が高いでしょう」というご意見でした。今年3月6日に貴センターはつくば市の林クリニックでダミカさんを受診させ、問題がないという診断を受けたそうですが、それは同クリニックの医師が正しく診断できなかったためと推測されます。ブログ読者は「茨城県内で直腸脱や直腸粘膜脱の診察が可能な病院」を紹介していますが、こうした病院にダミカさんをただちに連れて行くべきでしょう。

 以上の理由から、ダミカさんにただちに適切な医療を提供すること、また彼を早急に仮放免することを要求します。

 SYI(収容者友人有志一同)


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by p-dragon | 2018-07-05 09:03 | 収容への抗議  

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