【速報】牛久入管の収容者が自殺

Posted on: 2018年 04月 14日

きのう4月13日の日中、東日本入国管理センター(牛久入管)に収容されていたインド人男性が自殺しているのが発見されました。

牛久入管の発表によれば「13日午前11時40分すぎ、施設に収容されていたインド人の30代の男性が、シャワー室で首にタオルが巻かれた状態で、意識を失っている」のを職員が発見。職員は「心臓マッサージなどを行うとともに、救急車を呼んで病院に搬送」したものの、男性は「およそ1時間後に死亡」しました(NHK茨城ニュースWEB「入国管理センターでインド人死亡」4月13日 http://www3.nhk.or.jp/lnews/mito/20180413/1070002311.html)。この記事の見出しは「死亡」となっていますが、発見された情報から見て、男性が自殺を図ったのは間違いないでしょう。

ロイター通信の英語記事は、支援者の田中喜美子さんのコメントを紹介しています。それによれば、男性はすでに約10ヶ月間収容されており、前日の木曜、仮放免申請の不許可を受けていました(Indian man dies in Japanese immigration detention center in apparent suicide, Thomas Wilson, https://www.reuters.com, April 13, 2018)。この男性について、それ以上のことは、まだ分かっていません。

この男性についてはまだ確定的なことが言えないとしても、入管収容施設が人を精神的に追い詰め自殺を誘発する環境を、また医療へのアクセスを保証せず、急病人を死に追いやる環境を作っているということは、間違いなく言えます。

上記ロイター記事にもあるように、日本の入管収容施設での死者は、今回の件を除いて「2006年以降で14人」を数え、そのうち「4人が自殺」です。記者が述べるように、収容施設ではうつ状態や精神疾患がはびこり、鎮静剤や精神安定剤の処方が通例になっています。自殺でないケースについても、2017年の牛久入管でのベトナム人男性の死亡、2014年の東京入管でのスリランカ人男性の死亡など、適切な医療を受けていれば助かったはずの命が、大したことがないと見なされて放置されたまま失われたことが分かっています(参考記事「牛久入管死亡事件(2017年3月)にかんする法務省の調査報告の批判」)。

東京入管では、2017年9月および今年3月に、本会メンバーが面会している収容者(それぞれ別の方)が自殺を図りました。幸いにも死にいたることはありませんでしたが、入管はあろうことか、彼らを医者に診せたあと、監視つきの隔離房(収容所では懲罰房と呼ばれている)に数日間監禁したのです。

収容者を精神的に追い込む最大の要因は、収容が無期限であることです。最近、東京入管でも収容は長期化していますが、牛久入管での収容はさらに長くなっており、2年、3年と収容されている人すら珍しくないようです。送還対象者のうち自費出国者95%という数字が示しているように、無期限の収容は、送還を強い、しかも自費で出国させるための手段として機能しています(参考記事「報告 入管収容による移民・難民の家族分離」)。当局は収容を、一種の精神的拷問としておこなっているとすら言えます。だから収容施設は自殺者が出てもおかしくない環境なのです。

 




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by p-dragon | 2018-04-14 09:47 | 入管収容の実態(報道・統計等)  

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