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東京入管への抗議文書

Posted on: 2017年 09月 04日

第26回 東京入国管理局への抗議・収容者への激励アクションを、先ほど完了しました。集まってくれた皆さま、ありがとうございます。

くわしい活動報告は近日中に発表します。

以下、当局に提出した抗議申し入れ文書を公開いたします(ブログで読みやすいよう細かく改行しています)。
東京入管の総務課には、きちんと回答することを要求しています。


法務省入国管理局長 様
東京入国管理局長 様

入国管理行政とくに収容における人権侵害への抗議

 私たちは現行の入国管理行政、とくに収容における、人を人とも思わない諸措置に反対します。

 日本には、正規の在留資格なしに、または短期の不安定な資格のまま長く日本で暮らしている、多くの移住者や難民申請者がいます。
 こうした人々は、社会の実質的なメンバーであるにもかかわらず、健康保険などほとんどの社会サービスから排除され、基本的権利を保障されずにいます。
 こうした長期在留者にたいして、当局は在留を認め、ビザを出すべきです。
 難民についても、現在の不当に厳しい審査手続を抜本的に改め、もっと多くを受け入れねばなりません。
 難民条約締結国でありながら、一万人程度の難民申請者をすら受け入れないのは恥ずべきことです。

 しかしながら昨年から当局は、上述のような人々への管理と制限をむしろ強めています。
 職員がたびたび仮放免者の家を嗅ぎまわる。
 住所変更が遅い、無断で住所外の県に移動した、無断で仕事をした等の理由で仮放免者を再収容する。
 再収容のさい仮放免保証金の一部を没収する。
 長らく在留資格「特定活動」の難民申請者にたいして審査の進捗に関係なく資格を取り消す、等々。
 仮放免者の移動や就労を規制することは、基本的人権の侵害でしかありません。
 保証金の没収など、弱い立場の外国人からの搾取としか言いようがありません。

 収容環境も相変わらずひどいものです。
 収容施設は刑務所ではないのに、まるで刑務所のように起床から就寝までの生活時間が管理され、携帯電話を使わせないなど外部との通信を不当に制限しています。
 東京入管では、同施設の被収容者間での手紙のやりとりすら切手を買わせ、郵便扱いでやらせています。
 食事も、いまだに腐ったものが出てくることがあると聞いています。
 職員による被収容者のいじめ、嫌がらせも起きています。
 とくに東京入管の職員「B1072」が被収容者を「お前」呼ばわりし、怒鳴り、高圧的な態度をとることを、複数の被収容者たちが報告しています。
 今年6月中旬からは、収容施設内が全面禁煙になりました。
 当局は「受動喫煙の防止」を理由としていますが、それ以前に施設内の分煙は完全に行われており、全面禁煙の必要はなかったはずです。
 むしろ禁煙を強いられるストレスで精神的に憔悴している被収容者がいます。
 そもそも当局による収容こそが対象者の心と体の健康を蝕んでいるのであり、当局に他人の健康を云々する資格はありません。
 東日本入管センターで3月に、数日間も苦しみを訴え続けたにもかわらず職員に放置されたまま亡くなった被収容者の件は、記憶に新しいところです。

 東京入管処遇〔訂正: 違反審査〕部門職員の石井氏は8月14日、抗議団体との面会時に「入管は法律通りにやっている、正しい」と述べましたが、国家が権力を笠に着て弱い立場の外国人の権利を踏みにじり、あげくには命まで奪うことの、どこが「正しい」のでしょうか。
 むしろそれは、国内法を口実として、国際社会のすべての人間にたいする平和と友好の義務を、日本国家は無視すると宣言しているも同然ではないでしょうか。
 このようなやり方では、いずれ日本が世界の国々から見捨てられる日が来るでしょう。

 以上について入管当局に厳しく抗議するとともに、次のことを当局にたいして要求します。

1.すべての収容をやめること。すくなくとも再収容者、健康状態の悪化した被収容者から優先して解放し、また三ヶ月以上の収容は即時にやめること。

2.在留資格のない長期在留者に在留資格を出すこと。また難民審査の基準を少なくとも他の難民条約締結国なみに改善すること。

3.仮放免者に移動制限と就労禁止を課すのをやめること。

4.被収容者を暴力的に扱っている東京入管の職員「B1072」の名前と役職を公開すること。

5.収容施設の全面禁煙をやめ、以前の状態に戻すこと。

2017年9月4日
SYI(収容者友人有志一同)





# by p-dragon | 2017-09-04 18:32 | 入管収容の実態(報告・声明)  

ある日の入管48

Posted on: 2017年 09月 02日

どの支援団体にもそれぞれの特徴ややり方があるので、思うところあっても
あまり口にするのも不毛なことではある。
しかし、入管に抗議をすることがどこが過激なのであろうか?
少なくても日本における難民問題の根本は入管にある。
悪い事は悪い、酷い事をするなと訴えるのは当たり前の事であって
過激だと決めつけるのは逆に危険なことだ。
だいたい、自分たちが入管と交渉して良くしているという人がいたが
入管は媚びたところでまったく良くなっていません。
思いあがるのはやめていただきたいものです。
ちょっと良くなったように見えたら自分のおかげ、悪くなったらSYIのせい。
都合の良い話だし、そんなことを言っていたらますます入管の
思うつぼです。

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# by p-dragon | 2017-09-02 12:42 | 4コマまんが  

第26回 東京入国管理局への抗議・収容者への激励アクション

Posted on: 2017年 08月 30日

第26回 東京入国管理局への抗議・収容者への激励アクション

In English

2017年9月4日(月)
 13:00 東京入管前に集合、行動開始
 14:00 申入書提出
 14:30 面会

私たちは入国管理局の収容所における、外国人への虐待に反対しています。
入管は、人々の目が届かないのをいいことにに、コソコソと立場の弱いものに人権侵害を続けています。

去年から、収容・再収容をとくに強化しており、大勢の外国人が収容されつづけています。
なかには、仕事をしたから、住所変更を早く申請しなかったから、許可なく隣の県に移動したからと、個人の自由を否定するまったく不当な理由で、あるいはまったくささいなことをあげつらって、彼らを拘束し自由を奪っています。
収容された人たちの多くは職員によるいじめや、厳しすぎる規律、自由のない生活で身体も心も痛めつけられており、精神疾患になる方や、自傷行為に及ぶ方が後を絶ちません。

入管に対する抗議のため、また収容されている私たちの友人たちに孤独じゃないと伝えるために、かれらの心を入管に壊させないためにも、精いっぱい激励の声をあげましょう。声は必ず収容者に届きます。ともに生きる社会を目指し、かれらとつながりましょう。


【東京入国管理局への行き方】
 品川駅港南口(東口)8番バスのりば 「入国管理局前」下車すぐ
 バス停地図


《呼びかけ団体》
 SYI(収容者友人有志一同)
 http://pinkydra.exblog.jp
 freeimmigrants@yahoo.co.jp
 080-8844-7318



# by p-dragon | 2017-08-30 08:48 | アクション・イベント  

Protest against Japanese Immigration Bureau (4 Sep)

Posted on: 2017年 08月 30日

Protest against Japanese Immigration Bureau

In Japanese

13:00 4 Sep. 2017
In front of Tokyo Immigration Bureau bldg., Konan 5-5-30, Minato-ku, Tokyo (Take a bus of terminal No. 8 of Konan exit, Shinagawa sta.)
14:00 Submitting petition
14:30 Meeting the detainees

We protest against immigration detention.
These days Japanese immigration bureau put stricter control, detaining more foreign residents and violating their basic rights.
Come and join us to say no to detention!

SYI (Shuyosha Yujin Yushi Ichido: Immigration Detainee’s Friends)
http://pinkydra.exblog.jp
freeimmigrants@yahoo.co.jp
080-8844-7318


# by p-dragon | 2017-08-30 08:47 | アクション・イベント  

入国管理局での内部調査について

Posted on: 2017年 08月 27日

今年3月末、東日本入管センター(茨城県牛久市)の被収容者が医療へのアクセスを当局に妨害されたまま死亡した事件について、現在、当会では、牛久入管元所長の免職を求めるキャンペーンを呼びかけています。
これについて、8月に法務省入管局に電話で問い合わせた結果、分かったことを報告します。

6月18日に当会主催の集会で決議され、20日に法務省入管局へ提出した抗議文では、以下の3点を要求しました(2017世界難民の日・集会+抗議行動の報告より)。


1.2017年3月25日、東日本入管センター7Bブロックにおけるグエンさんの死亡の経緯を調査、公表すること。

2.事件当時、東日本入管センターの責任者(所長)であった北村晃彦氏を懲戒免職とすること。

3.入国管理局の職務下において、対象者に死亡または心身の障害を引き起こすかもしれない一切の行為(収容を含む)をやめること。


法務省入管局総務課は、当会による電話での問い合わせにたいして、3月の被収容者の死について、数か月前から内部調査が行われていると回答しました(なお調査にかんする当局内での責任部局は警備課とのこと)。
8月16日時点で、調査はまだ継続中であるものの、そろそろ結論が出そうな段階にあるそうです。
ただし、調査結果を公表するかどうかは未定で、そのことも含めて検討中、とのことでした。

責任者の処罰については、調査結果について重く受け止め、社会的責任を果たすつもりだが、人事については公表しない方針である、という説明がされました。

以上の回答については、いつものように責任をぼやかした対応だな、という印象を受けます。
ともあれ、内部調査はもうすぐ終わるようです。
当会としては、時期を見計らって調査状況をまた確認し、その結果に応じてさらなる対応を考えるつもりです。

今からでも、ぜひ入管当局に抗議の声を届けてください!
宛先など詳しい情報については、当会記事「牛久入管元所長の免職を求めるキャンペーン」まで。




# by p-dragon | 2017-08-27 21:10 | 入管収容の実態(報告・声明)