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2017世界難民の日・集会+抗議行動の報告

18日の集会「入管の人命軽視を問う」と、20日の法務省入管局への抗議申し入れを完了しました。

(報告 後日追加)

20日の行動を OurPlanet-TV に取材していただきました。
世界難民の日「外国人の人権守れ」法務省に申し入れ 記事 動画

以下は法務省入管局に提出した、18日集会の決議文です。

 法務省入国管理局長 様
 東日本入国管理センター所長 様

 前略 下記の集会決議にのっとり、三点にわたって貴局に要求いたします。


集会決議

 日本の入国管理局における人命軽視の実態を明らかにするために、わたしたちは今日ここに集まりました。
 3月25日、東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で被収容者のグエンさんが亡くなりました。これについて同センター所長(当時)の北村晃彦氏は、報道にたいして「処遇に問題はなかった」と言い放っています。当局が可能なかぎりの手をつくしたにもかかわらず命を落としたとでも言うのでしょうか。実際には、グエンさんは病による苦しみを訴えていたにもかかわらず職員に放置されたまま、孤独に死んでいったということが判明しています。これでは当局が彼を間接的に殺したのも同然です。そしてまったく信じられないことに、国の行政機関による人命軽視によって一人の人間が死に追いやられたというのに、誰も責任をとらずに済まされているのです。
 今日ここで同時に確認されたのは、このような入管での痛ましい事件が、今に始まったわけでは決してないということです。これまでずっと、入管当局の収容により無数の人々が心身をさいなまれ、人生を破壊されてきました。そして、入管当局の職務下において多くの人々が命を落としてきました。なぜこのような悲劇が繰り返されるのか? 在留資格のない外国人の人権や、さらには生命さえをも軽んじる腐敗した風潮が、入管当局にはびこっているからではないでしょうか。当局の責任が問われないという事態が、そのことを客観的に示していると考えます。
 入管の職務下における人権侵害は、当局が公的に責任を負わないかぎり、今後も繰り返されるでしょう。したがってわたしたちは、そのような公的責任を追及すべく、法務省にたいして以下の要求を掲げることを、ここに決議します。

1.2017年3月25日、東日本入管センター7Bブロックにおけるグエンさんの死亡の経緯を調査、公表すること。

2.事件当時、東日本入管センターの責任者(所長)であった北村晃彦氏を懲戒免職とすること。

3.入国管理局の職務下において、対象者に死亡または心身の障害を引き起こすかもしれない一切の行為(収容を含む)をやめること。

 2017年6月18日

 集会「入管の人命軽視を問う なぜ人が死んでも責任を取らないのか」参加者一同
 主催団体 SYI(収容者友人有志一同)

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by p-dragon | 2017-06-22 09:03 | アクション報告  

札幌のパネル展の完了報告

「パレスチナ連帯・札幌」を中心とした市民団体の皆さまに開催していただいた札幌でのパネル展が12日に完了したと、ご報告をいただきました。

パネル展「日本の知られざる難民・入管問題」 札幌でも!(4/1-4/12)

毎日、多くの方がじっくりと内容を読んでくださったそうです。
「知らされていなかったことに驚かされた」
「日本に住みながらこうした実態をまったく知らずに申し訳ない気持ちだ」
「怒りと恥ずかしさで胸がいっぱいになった。こんなことって許せない」
といった感想をお寄せいただき、また、
「日本の人は自国のこういう部分を知らなすぎるので、もっと知って欲しい」
と、ある在留歴の長い外国籍の方がおっしゃっていたと伺いました。

また、ある冤罪被害者の解放運動にかかわる方からは、健康を害した入管収容者を痛み止めなどで薬漬けにしてごまかしていることが、刑務所でも同じだという指摘を頂いたそうです。
日本の入管問題が、ビザのない外国人だけでなく、この社会のさまざまな部分に共通する問題を含んでいることに気づかされます。

日本の難民問題や入管問題は、国という公的機関にかかわるものであり、日本人自身が声を挙げなければ解決しないでしょう。
そして外国人の生命や権利や尊厳への侵害は、日本人のあいだで生命や権利や尊厳がないがしろにされることにも、実はつながっているのかもしれません。

最後に、ご来場いただいた皆さま、そしてなにより札幌の実行委員会のみなさま、まことにありがとうございました!

SYI(収容者友人有志一同)


※ 開催中には、北海道新聞(2日)と朝日新聞の道内版(4日)とにパネル展の紹介記事が載りました。

クリックで拡大 ↓
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パネル展の様子↓
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by p-dragon | 2017-04-15 12:47 | アクション報告  

報告と御礼・パネル展「日本の知られざる難民・入管問題」 

パネル展「日本の知られざる難民・入管問題」が、19日、盛会のうちに完了しました。ご来場いただいた皆さま、そして準備、カンパ、差し入れなどでご協力いただいた皆さま、まことにありがとうございました。

来場された方々にお答えいただいたアンケートの一部を、紹介いたします。皆さまの率直なご意見・ご感想が、とても大きな励みになります。

お住まいの地域でパネルを展示してみたいとお考えの方は、ぜひ当会にご連絡ください。見本をお送りします。

SYI (収容者友人有志一同)
 freeimmigrants@yahoo.co.jp
 080-8844-7318

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【いただいたご意見・ご感想】
▼ 日本の難民受入の問題について
・多少は知っているつもりでしたが、当事者の皆さんの声を読んで、怒りと悲しみで涙が出そうになりました。
・通りがかりで見ました。日本は、難民のことを「本国で悪いことして逃げてきた人」と思っているから非人道的な扱いをするのだろうと気づきました。
・(市役所の外国人住民の相談窓口に勤めていて)難民申請中の方の相談を受けました。難民の方々の置かれている状況について情報があまりに少なく、各部署がそれぞれ悩んでいます。制度の不備で困難にあわれている方を、末端の行政がどう支援できるか考えていきたいです。

▼ 入管収容施設について
・所内の医療環境のひどさに驚きました。本当に医者なのかと思いました。
・所内での扱いが異常であり、驚きを通り越して、悲しみと怒りの気持ちで一杯です。これは知らなかったことにはできないと思いました。
・入管とトランプ(米大統領)の違いがない。

▼ その他
・わかりやすかったです。
・制度的にも歴史的にも、また当事者の証言も含めて、幅広く知れて、またSYIメンバーとも直接会って貴重な話が聞けました。
・知らないことが多いことに、あらためて驚きました。具体的に知ることから始めて、少しでも社会を変えるために行動しようと考えるようになりました。
・やさしいタッチの漫画が余計、現状の残酷さを浮かび上がらせているようで悲しい。
・(展示内容が)学校や公共施設で普通に学べるといいですね。

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by p-dragon | 2017-02-22 08:17 | アクション報告  

外国人の人権無視を許さない! 抗議行動&申し入れの報告

告知のとおり7日に、「外国人の人権無視を許さない! SYI法務省前抗議行動&申し入れ」をおこないました。

集合後、電話で申し入れの旨を伝え、出てきた法務省総務課の白川氏に申入書(下記)を渡しました。
その後、勤務中の職員にも聞こえるよう、法務省前で一時間にわたり抗議街宣をおこないました。
​​
「すでに日本社会のなかにいる」移民・難民の権利が最優先という観点から、収容により移民・難民の自由と健康を奪うこと、強制送還によって移民・難民の人生を壊すこと、ビザを与えず居住や就労の権利を認めないことにより、日本は国ぐるみで外国人の権利を侵害しているという事実を訴え、これを改めるよう要請しました。

呼びかけに応えお集まりいただいた皆さま、ありがとうございました。

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2016年10月7日

法務大臣 様
法務省入国管理局長 様

入国管理局による収容と強制送還への抗議申し入れ

 最近、難民や移民の受け入れをめぐる議論がよく聞かれるようになりましたが、日本の入国管理体制はいまだに外国人の権利を無視・侵害するものです。すでに日本に来ている難民や移民の基本的人権という観点から、これに私たちは抗議します。

 第一に、収容の問題があります。いまだに入管収容施設には、無期限の収容による拘禁症状や持病の悪化、医療へのアクセスの不備、外部連絡の厳格な制限、職員による差別発言や嫌がらせなどの、深刻な人道問題が存在しています。施設内での自殺や急死も断続的に起きており、近年ではたとえば2014年3月末に東日本入管センターで2名の被収容者が相次いで亡くなっています。ビザなく外国に滞在し就労することと、そうした人々を裁判もなしに無期限に閉じ込め、精神的、身体的に壊してしまうことの、どちらがより大きな罪悪でしょうか。このような悪に私たちの税金が使われるのは許せません。

 第二に、強制送還の問題があります。先月22日に貴省は、30名をチャーター機でスリランカに強制送還しました。報道では、27年住んでいた人や、家族に日本国籍者がいる人も含まれていたと伝えられています。この件にかぎらず、難民として日本に逃れてきた人々や、実質的に国内社会のメンバーになっている数えきれない人々を、貴省は国外追放してきました。難民の場合には、送還は安全や生命を危険にさらします。難民でなくても、長期在留者は生活の基盤を失い、家族や友人からも引き離されてしまいます。送還中に貴省の職員に殺された人もいます。こうした人々の人生を、日本は国ぐるみで叩き壊し、踏みにじってきたのです。そのことの自覚が貴省にはあるのでしょうか。

 第三に、在留資格の問題があります。貴省は非正規滞在や資格外就労を「不法」「犯罪」と呼びますが、非正規滞在そのものがだれかを傷つけるわけではありません。政府の都合で勝手に「違反」ということにしているだけです。それよりもはるかに問題なのは、難民申請の審査手続のために何年も待たされている人々の多くや、事実上社会に定着しているのにビザのない人々が、就労を禁じられ、移動すら制限され、住民登録すらされず、健康保険などの公的サービスの大部分から排除されていることです。それでもこうした人々が日本に在留しつづけるのは、国外に安心して暮らせる場所がないからです。しかしながら貴省は、偽装対策や治安対策などと言って、こうした人々に疑いのまなざしを注ぎつづける一方、こうした人々の自由と人権を否定していることには無視を決め込んでいます。そもそもアジアや中東やアフリカや中南米出身の人々が日本に暮らすことの、なにが悪いのでしょうか。しかも日本経済は外国人の働き手を利用してきた歴史があるのに、そうした人々の権利は認めずに、不要になったら「出ていけ」と日本は言っているのです。

 以上のような深刻な問題を解決するために、以下のことを私たちは貴省に要求します。

1.入管収容施設への外国人の拘禁をやめること。

2.強制送還をやめること。

3.難民認定の基準と審査手続を見なおし、迅速に、あくまで人権の観点にもとづいて難民審査をおこなうこと。

4.在留資格なしの定住外国人にビザを発行すること。 


SYI(収容者友人有志一同)
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by p-dragon | 2016-10-09 22:04 | アクション報告  

6月18日「たこくせき☆交流会」報告


さる6月18日に開催した、世界難民の日企画「たこくせき☆交流会」では、約40名にご参加いただきました。お菓子を食べながらの歓談とともに、壇上での報告や催しもおこないました。

冒頭では、入管政策やSYIの活動にかんするメディア報道などの映像を流し、2010年代における日本の難民受入問題や入管収容問題の状況をふりかえりました。

ひきつづき、お越しいただいた難民の方々(東アジア、西アジア、アフリカ、南米の各地域、計7か国)のうち何名かに、ご自身の難民申請や日常生活の状況についてお話しを伺いました。そのなかには約20年前から日本にいるのに、いまだに難民資格もビザも認定されていない方もいらっしゃいます。また、最近になって難民申請者や仮放免者の収容が増えているなか、入管収容所の人道問題についても、当事者からご説明をいただきました。
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催しとしては、クルドのこどもたちの演劇と、韓国の民衆歌の演奏をおこないました。
劇の内容は、日本で難民申請中の家族における学齢期のこどもたちの成長でした。結婚を選択するこども、勉強を続けるこども、仕事につくこども、親と離れて帰国せざるをえないこどもが演じられることで、日本で長いあいだ不安定な地位を強いられる難民の日常がかいま見える劇となりました。
韓国の民衆歌としては、有名な「アリラン」と、1980年の光州事件をものがたる「5月の歌」を演奏しました。
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最後に、クルドのおどりを会場みんなでおこない、盛会のうちに終了となりました。

来場者からは、今回はじめて日本に来た難民について詳しく知ることができたという感想をお伝えいただきました。また、当日および事前に頂戴したカンパにより、来場してくれたこどもたちにプレゼントを配ることができました。ご参加、ご協力いだたいだみなさま、まことにありがとうございます。
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※ 本会の様子が『週刊金曜日』6月24日号、6頁に紹介されました。
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by p-dragon | 2016-06-26 11:37 | アクション報告  

学習会 “日本の” 難民問題を知る 報告

4月16日に 学習会 “日本の” 難民問題を知る を開きました。

メンバーの柏崎が、以下のような構成で報告をおこないました。
A.難民ってどんな人?
B.日本の難民政策
C.日本の入国管理政策

現実の難民の境遇と、法的な「難民」の審査基準とに、大きなズレがあること、とりわけ日本でそれが大きいことを指摘したうえで、人道的なとりくみとされる「難民保護」の制度が、実際はできるかぎり認定者数を減らす圧力として機能していることを、論じました。

日本では「遠くの」難民のニュースが取り上げられる一方、自国内にきた難民については関心が集まらないという状況が続いていますが、来場した方々からは、多くの質問やコメントを寄せていただき、有意義な学習会になりました。

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by p-dragon | 2016-04-22 08:27 | アクション報告  

日本も難民を受け入れよう!デモ 開催しました!

【声明】 深まる難民危機──日本は何をするべきか
【パンフレット】 日本も難民を受け入れよう!

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2015年10月11日、新宿で「日本も難民を受け入れよう!デモ」開催しました。参加者数は約60名。日本人だけでなく、外国人の参加もありました。

アルタ前での街頭宣伝では、SYIメンバーや、飛び入りの参加者が、思い思いに意見を述べたり、デモへの参加を呼びかけました。シリア問題にともなう数百万人とも言われる難民の流出も大きな問題ですが、私たちとしては日本のこれまでの難民行政の問題も、強く訴えました。道行く人々の反応はまだ薄い感じでしたが、これは最近報道が減っている影響かもしれません。

デモのコースは新宿区役所前付近から西口、南口、明治通り、靖国通りをぐるっと一周。人数は少ないながらも、バナーやプラカは通行人の注目を浴び、チラシも配り切りました。

最後に区役所前付近の遊歩道で解散集会。コールや、参加者からのアピールが行われました。また、外国人の参加者からもメッセージが読み上げられていました。

今後もSYIでは随時、難民受け入れのためのアクションを行いますので、ぜひご参加ください。また、ツイッターのフォローをお願いします。

ツイッターID:@SYI_pinkydragon




写真は「Galleria Kamex かめよん写真館」より http://www.mkimpo.com/diary/2015/accept_refugees_demo_15-10-11.html
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by p-dragon | 2015-10-15 08:37 | アクション報告  

​シリア難民に話を聞く会 報告

【緊急開催2】
日本も難民を受け入れよう! デモ@新宿(10月11日)
Demonstration, 11 Oct.

【声明】 「深まる難民危機──日本は何をするべきか」

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​シリア難民に話を聞く会 報告


​10月4日の「​シリア難民に話を聞く会」は、60名の方にご来場いただき、盛会となりました。

SYIメンバーによるシリア情勢の概説のあと、シリアから来られたMさんの体験談を、インタビュー形式で伺いました。
2011年に故郷を逃れたさいの経緯や、日本での難民申請のさいに受けた処遇について感じられたこと、将来の夢と日本での生活のギャップなど、貴重なお話しを伺うことができました。


ひきつづきご登壇いただいたのは、シリア難民弁護団の弁護士・浦城知子さんです。
Mさんを含むシリア難民4名は、今年3月、正式な難民認定を求めて法廷に訴えましたが、この裁判の意義を、ご解説いただきました。
浦城さんによれば、この裁判の争点は、Mさんたちが難民条約に定義されている難民かどうかであり、法務大臣にきちんと難民として認めてもらうことにあります。
それを認めないかぎり、日本は難民条約締結国としての責任をきちんと果たしていないのだと、浦城さんはご指摘されました。

9月に法務省は、紛争地から日本に逃げてきた人を保護するために、「難民」とは別に「紛争待避機会」という法的資格をつくると発表しています。
これは何やら親切をしているように見えますが、難民受入数を増やさない口実でしかありません。紛争からの避難者(いわゆる政治犯にかぎらず)を「難民」として認めないのは、日本くらいです。
Mさんたちのケースにかぎらず、この国は難民受入を自国の義務・責任として世界に約束しているという前提から、問題を考えていく必要があります。


それぞれのお話しの後には、ご来場の方々からも、活発に質問が寄せられました。

Mさん、浦城さん、まことにありがとうございました。


上記のシリア難民裁判の第2回口頭弁論は、
10月22日(木)11時 東京地方裁判所 703法廷
で開かれます。傍聴にお集まりください。


【参考リンク】
「国を逃げ出して、家もお金も失った」シリア人4名「難民認定」求めて日本政府を提訴 (弁護士ドットコム 3月17日) http://www.bengo4.com/other/1146/1307/n_2825/
紛争避難者の在留認める 法務省基本計画で保護の対象に 難民認定はせず (朝日新聞 2015年9月15日) http://digital.asahi.com/articles/DA3S11966129.html

【本集会の報道】
シリア男性「難民認めて」 都内で講演、現状訴え (共同通信 10月4日、リンクは徳島新聞)
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldSociety/2015/10/2015100401001451.html
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by p-dragon | 2015-10-06 08:12 | アクション報告  

SYI移民・難民交流会 第3回 終わりました


食べよう! 学ぼう! SYI移民・難民交流会
第3回 コロンビア難民の話
SYI's Learning Café with a Colombian Refugee

2014年11月23日(日)  万世橋区民会館・調理室

告知

「編む夢日記」報告


芋のようなホクホクした青バナナの入った、南米風シチュー「エストファド」をいっしょに作り、食べながら、コロンビア難民Cさんのお話を伺いました。

Cさんが来日してから、およそ20年がたちますが、入管当局は彼の難民認定どころか正規の在留すら認めていません。
ですが、故郷の家族を思い涙を流しながらも、帰国すれば彼の生命の安全は保証されないのです。
SYIは今後もCさんに協力していきます。

Cさん、ありがとうございました!

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参考までに、会場で配布した資料です。

【コロンビア共和国の歴史】

1819年 コロンビア共和国(大コロンビアGran Colombia)がスペインから独立(現在のベネズエラ、コロンビア、エクアドル、パナマの全域と、ガイアナ、ブラジル、ペルーの一部)。大統領はシモン・ボリーバル(Simón Bolívar)。

1830年 大コロンビア解体。ヌエバ・グラナダ(Nueva Granada)が共和国として独立。1858年、連邦制を採用。1861年にはコロンビア合衆国(Estados Unidos de Colombia)、1886年にはコロンビア共和国(República de Colombia)へ。
→ 1840年代にコーヒー栽培が開始。
→ 1848年、連邦主義急進派が自由党を結成。おもな支持者は商人、職人、新興企業家、農民など。1849年、連邦主義穏健派と中央集権派が同盟して保守党を結成。おもな支持者は貴族、大地主、教会など。これらがコロンビアの二大政党に。

1899年 千日戦争(Guerra de los Mil Días、1902年まで)。保守党政権にたいする自由党の武装蜂起をきっかけに。約10万人の犠牲者。
→ パナマ運河の権益を狙うアメリカ合衆国が介入、パナマ地域の独立派を援助し、1903年にパナマ共和国がコロンビアから独立。 

1948年 暴力時代(la Violencia)のはじまり。1946年成立の保守党政権が、暴力による反対派の弾圧を拡大。1948年、自由党党首で大統領候補だったガイタン(Jorge Gaitán)が選挙直前に暗殺されたことをきっかけに、市民が激しく衝突し、ボゴタ暴動が発生。
→ 軍事政権: 1953年、ロハス将軍(Rojas)がクーデターで政権に就く。自由党、保守党に代わる第三勢力を確立しようとしたことで、支配層の反感を買い、1957年に再度クーデターが起こる。一年の軍政のあと、自由党と保守党が「国民戦線」(Frente Nacional)協定のもとで政権を四年ごとに交代する時代に(協定は1974年まで)。

1966年 コロンビア革命軍(FARC) が結成。その後、民族解放軍(ELN)、解放人民軍(EPL)、「4月19日」運動(M-19)が次々と組織される。
→ 二大政党の寡頭支配を覆すために、武装路線へ。1970年代末にはゲリラ闘争が激化。
→ 1984年 保守党政権が、左翼ゲリラとの和平交渉へ。1985年にはFARCが議会進出のため愛国同盟(UP)を創設。しかしUPの議員や関係者が次々に暗殺。和平交渉は決裂へ。
→ 1980年代には米国が、パナマやコロンビア等での麻薬取締・ゲリラ弾圧への介入を開始。
→ 2012年から政府とFARCとの和平交渉がはじまったが、中断と再開を繰り返す。最近では11月18日に陸軍大将を拘束し、交渉再開を要求。

1970年代 コカイン産業の発達。
→ コカ(大麻)栽培そのものは先住民の伝統。コカインの精製と密売は、1970年代からはじまる。メデジン・カルテルやカリ・カルテルなど、麻薬マフィアが成長。麻薬マネーが政界や行政、公権力にも浸透し、政治腐敗へ。
→ FARCなど左翼ゲリラも、南部の自治地域での支持を保つため、地元のコカ栽培を撲滅できず、やがてコカイン産業を資金源にするようになる。
→ M-19による誘拐(金持ちから誘拐で得る身代金もゲリラ闘争の資金源に)が、麻薬マフィアのメデジン・カルテルにも及んだことをきっかけに、メデジン・カルテルは、身辺警護や暗殺を担う独自の武闘集団を組織。 

1989年 麻薬戦争。麻薬規制の強化を訴える大統領候補ガラン(Luis Carlos Galán)が、選挙中に暗殺。自由党政権が麻薬対策を本格化させる。政界有力者や反対派指導者の暗殺も相次ぐ。
→ 1991年、メデジン・カルテルのエスコバル(Escobar)が自首。専用刑務所からカルテルの指揮をとったが、その後脱走し、1993年に潜伏先で特殊部隊により殺害。

1997年 コロンビア自衛軍連合(AUC)が結成。地方の右翼民兵(paramilitares)を束ねる上部組織。
→ 地主などの地方ボスが擁する私兵集団は、1940年代の「暴力時代」から存在。ゲリラ闘争の時代に、反ゲリラの私的暴力として活発化。

2002年 アルバロ・ウリベ大統領が就任(2期、2010年まで)。強権的な治安政策(Plan Colombia)を進める。
→ 左翼ゲリラも麻薬マフィアの武装部隊も、「テロ対策」の名目で弾圧。
→ 治安部隊は米国の軍事的後援や訓練を受ける。
→ 右翼民兵(パラミリターレス)には寛容で、2005年には「公正・平和法」を公布し、恩赦を前提とした民兵の武装解除を進める。しかし、Human Rights Watchなどの調べによれば、2010年ごろから民兵はふたたび活発化。


《参考文献》
二村久則(編著)『コロンビアを知るための60章』明石書店、2011年
伊高浩昭『コロンビア内戦 ゲリラと麻薬と殺戮と』論創社、2003年
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by p-dragon | 2014-12-02 09:45 | アクション報告  

10.22東京入管申し入れ

10月22日に、東京入管に申し入れをおこないました。

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法務省入国管理局長 様
東京入国管理局長 様


申し入れ


 私たちSYI(収容者友人有志一同)は、外国人の収容をはじめとする法務省入国管理局の人権侵害を監視し、問題にしてきました。しかしながら、入管行政の問題の本質的な部分は、今日までまったく改善されておりませんので、ここに改めて抗議いたします。

 第一に、東京入管では、今年度に入って、仮放免者の一時旅行許可手続きが変更され、訪問先住所、時間、誰と会うのか等、非常に細かく申告させられています。そもそも、都道府県単位での移動を許可制にすること自体、収容に準ずる自由権の侵害であり、人間の尊厳への否定と言えますが、その上このような厳格化をすることは、実質的な移動の妨害に他ならず、もはやいじめや嫌がらせでしかありません。夏には、仮放免者が東京入管の仮放免延長窓口で抗議をしましたが、担当職員は「あなた達は退去強制令が出ておりますので、速やかにお帰りください」と、仮放免という制度を無視した、根拠にならない、人を見下した回答をしました。これは到底、許されることではありません。

 第二に、収容および強制送還そのものの問題です。長年続いてきた、入管の外国人への人権侵害は、最近ではまたメディアに取り上げられるようになっています。ここ数年のあいだにも、強制送還の末の死者や、収容中の死者・自殺者が多く出ており、これが「法律にもとづく収容」という決まり文句では正当化できない深刻な人道的問題であることは、市民にとっても自明なことです。入管施設に収容されている人々にはさまざまな事情があり、日本に庇護を求めてやってきた難民や、すでに10年から20年以上にわたって日本に定着してきた人もいます。そうした事情を配慮していると、貴局は表向きには言いますが、しかし被収容者の声を聞いても、難民認定の実態を見ても、そのようには決して見えません。その一方で、超過滞在を「犯罪」として宣伝するネガティヴ・キャンペーンには、貴局は相変わらず熱心なようです。しかしながら、超過滞在の労働者から技能実習制度の「研修生」にいたるまで、外国人を自国の都合にあわせて働かせては追い出していく、そのような入管行政こそ、最大の罪つくりだと言えます。最近にも、東日本入国管理センターの被収容者の一部が、ハンガーストライキを行いました。繰り返しこのような行動が起きるということは、入管行政が一向に改善されていないことの反映です。収容と追い出しを基礎とした入管政策そのものが、人の心を蝕む、最大の犯罪的行為なのです。

 従って私たちは要求します。

 1. 入国管理局の収容制度および施設を解消すること。

 2. 仮放免者一人一人を人間として尊重し、もっと真剣に事情を聴き、日本に暮らすことを必要としている人にはヴィザを出すこと。


2014年10月22日
SYI(収容者友人有志一同)
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by p-dragon | 2014-10-25 12:20 | アクション報告