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【転載】 牛久入管内からの声 ベトナム人収容者の死について

以下は、牛久入管収容所問題を考える会ウェブサイトに掲載された、牛久入管(東日本入国管理センター)の収容者6名からの手紙を、画像から文字起こししたものです。3月25日に報道された、ベトナム人収容者グエン(NGUYEN THE HUAN)さんの死亡事件の経緯にかんする、同ブロックの収容者からの証言になります。

あわせて、SYIが入管当局に送った抗議声明もお読みください。

※ (  )内はSYIの注記。適宜、段落を分けた以外は、原文どおり。



 こんにちは。
 支援者たちへ!

 私は〇〇〇〇と申します。ベトナム人です。

 今日は2017_03_25日、大変のこと起きたですよ。私の7Bブロック209室に1人ベトナム人に亡くなったので、死んだの人は名前はNGUYEN-THE-HUANさんです。原因は入管に見殺しだったので死亡時間は午前1:15分に搬送されましたが本当はNGUYENさん死んだ時間はたぶん2017_03_24日午後8:00ごろでした。

 NGUYENさんと私は同じインドシナ難民です。5年前に私とNGUYENさんに横浜入管から仮放免許可されましたが、今までずっと5年間に毎月仮放免の延長していますので、今回の仮放免延長ときに、そのまま理由がなく名古屋入管に強制収容されましたが、その後品川入管に移送されて、そして品川入管から東日本入国管理センター(茨城県牛久)に来ましたですが、入所ときはNGUYENさんの体調不養(ママ)なったので、指定された9Aブロックでした。

 同室人はNGUYENさんに入ってから3~4日くらい朝から夜までずっと痛痛しい職員に呼んで診察してもらったので、熱が高いと思ったですが、診察終ってから、ブロックにチェンジなりましたので7Bブロック来て2017_03_18日土曜日18時30分くらいです。7B_209室なった。一人部屋ですので、NGUYENさんと私はもともと友だちです。

 7Bブロック来てから4日間ずっと室内一人で痛痛しい。私はNGUYENさんの室に来て様子みました。NGUYENさんは声かけたけど、何も返事してなかった。一人苦しそうな姿に見て可哀相な思いますが、その4日間に職員たち誰でも見て来なかったので、3連休明け2017_03_22日NGUYENさんの苦しそうな姿に通路出て私とNGUYENさんに卓球台上に横なってNGUYENさんと話たので、どこが痛いですか? NGUYENさんから言うと首と頭がすごく痛いですが、私たちは、すぐ職員に呼んで、NGUYENさんが痛い言ってるけど、早く医者に見てください、そのときは13:30分だったので、けっこく15:00すぎNGUYENさんに連ていったけど、医者さんはレントゲン診断と痛止めの薬を出すだけ。室に戻ってからあと担当たち一切来なかったので、それとNGUYENさんは苦しい間ずっとごはんを食べてなかったので、本人はおかゆごはんほしいに言うたので、担当にダメ言われた。

 NGUYENさんは日本語をあまり分からないし、1日乳牛を1本飲むだけ。本当に入管たちに人殺しと同じ思う。いつも私たちのウソ病気に言って思ったので、私たちは人間だから、この件が一日でも早く解決してほしいですので、命が入管にとられましたです。

 NGUYENさんに死んだ一日前の夜は本人はとっても苦しんで、担当たちに来てもらうけど、NGUYENさんの自身も分からないので、痛い痛いに叫ぶのときは、担当たちの口から言うた、静かにしろと言われましたが、NGUYENさんのことはまったく不用心なので、こんな病気が外の病院に通院させてなかったので、次の日2017_03_24日NGUYENさんが朝から痛痛しいで、夕方までも同じ痛みにさけぶを繰り返す、担当たち一人も来ないです。

 2017_03_24日の夜10時頃担当さんにライターと灰皿を回収のときに、NGUYENさん~NGUYENさん灰皿下さい。NGUYENさんはまったく反応してないので、あと、10:15分ごろ3人担当にNGUYENさんの部屋のドアをかぎあけたのしゅんかんにドアをしめたまま、逃げましたけど、しばらく夜中2017_03_25日午前1:15分再び3~4人担当にNGUYENさんの部屋のドアあけて、中入って心電図をしてますので、そのあと救急車隊員たちに来てNGUYENさんの遺体は外の通路で担架にのせて、カメラ設置された場所にNGUYENさんのしんぞうをマッサージして、そのやりがたはかたちだけ、本当はNGUYENさんが何時間前亡くなった。遺体は固まってましたが、とっても可哀相の死に方、7Bブロックは6人いますので、みんな全て分かります。

 私たちはほとんど病気人ばっかりなのにバキスタン人は1年間ごはんをまったく食べないですが、入管たちはぜんぜん心配してなかったので、私も肝ぞう病気とC型肝炎持ってますので、ここ中で診断されたなのに、C型肝炎を治したいけど、お薬下さいと願いしたけど、ここの医者さんは、ひどいの言葉を言われた、ここになおる薬はない。外に出て自分で直しなさい。入管のドクターは、どんな病気でも大丈夫と言いますので、私たちは、こんな場所に死にたくないです。これ以上、私たちにがまんできないので、NGUYENさんと同じなりたくないです。どうか、私たちにたすけて下さい。お願い致します。

 上記:のこと全て真実のことです。

署名(匿名)

2017_03_25日記
署名(匿名 ベトナム)
署名(匿名 カメルーン)
署名(匿名 パキスタン)
署名(匿名 イラン)
署名(匿名 バングラデシュ)
署名(匿名 ネパール)

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by p-dragon | 2017-04-06 10:27 | 入管内からの声  

3月末に亡くなった牛久入管の収容者2名にかんする続報




茨城・牛久の入管収容所で収容者2人が死亡した件について、6日までの報道を下に引用しています。

毎日4日の記事では、司法解剖の結果が報道されています。
「牛久署は3日、東日本入管センターで死亡したイラン人男性(33)の死因について、食事をのどに詰まらせたことによる低酸素性脳症だったと発表した。また、カメルーン人男性(43)の死因は「事件、事故の可能性がない」として公表しなかった」とのこと。

「事件、事故の可能性がない」とは、しかしながら、このカメルーン男性の死にたいして、牛久入管(東日本入管センター)に責任がないことを、決して意味しません。

第一に、わたしたちが先の記事で書いたような、最悪と言っていい医療環境に、牛久を含めた日本の入管収容所は常日頃からあること。以下の記事でも、そのような医療環境の問題の一端が報道されています。

第二に、東京6日および毎日3日の記事で紹介されている収容者や支援者の証言によれば、カメルーン男性は以前から糖尿病で、適切な治療を必要としていました。とりわけ、容体が悪化してからも、入管はかれを外部の医療機関に連れていきませんでした。「収容者によると、先月30日に死亡したカメルーン人男性は2カ月前から体調不良を訴え、外部の病院での診察を求めていた。しかし、希望がかなえられないまま、先月27日に容体が急変。収容者らが職員に抗議をしたところ、「必ず病院に行かせる」と約束したにもかかわらず、センター内の診療室へ移されただけで、30日に意識不明になるまで救急搬送されなかったという」(毎日3日)。

このカメルーン男性が、事故ではなく病気の結果として亡くなったのは、たしかでしょう。しかしながら、入管に収容されていなければ、彼はとっくに適切な医療を受けることができたでしょうし、おそらく命を落とすこともなかったでしょう。だとすれば、間接的にではあれ、牛久入管は彼を殺したのだと言えます。

「食事をのどに詰まらせたことによる低酸素性脳症」で亡くなったイラン男性も、決して健康とはいえない状態にありました。わたしたちが面会したさいには、ヘルニアや、耳から水が出ていることなどを訴えていました。しかも、収容所の医師には例によって、睡眠導入剤や痛み止めのようなその場しのぎの薬しか与えられていませんでした。別の収容者が牛久の会に証言したところによれば、かれは最近では「肩を支えないと歩行はふらつき日中ボーッとしている状態」で、「睡眠導入剤、抗うつ剤、痛み止めの過剰投与による弊害が顕著だった」といいます。かれが「食事をのどに詰まらせ」るような事故を誘発しやすい衰弱した状態にあったことは明白ですが、牛久入管はかれに適切な治療の機会を与えなかったどころか、でたらめな薬の処方により、かれの健康状態をさらに悪化させた恐れすらあります。

学校であれ病院であれ、公的または準公的な機関で人が命を落とすことがあれば、当の機関じしんが記者会見などで事態を公的に説明し、少しでも責任があれば謝罪し、原因究明や再発防止を約束するはずですし、公権力による捜査や法的手続きを受けることになるはずです。入管がこの程度の報道だけで済まされ、公的に釈明することすらしていないという事態は、はっきり言って異常です。入管への責任追求の声を高めるべきことを、わたしたちは訴えます。



--- 以下引用 ---


【社会】 入管施設 「医療」に不備 収容2外国人 相次ぎ死亡


東京新聞 4月6日 朝刊 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014040602000120.html

 強制送還の対象となった外国人が収容されている法務省東日本入国管理センター(茨城県牛久市)で三月末、四十代のカメルーン人男性と三十代のイラン人男性が相次いで死亡した。関連や事件性はなく、センターは「適正な救命措置を講じた。処遇上の問題はない」としているが、収容者の支援団体や弁護士から「医療体制が不十分だ」と批判の声が上がっている。 (妹尾聡太)

 センターによると、カメルーン人男性は三月三十日午前七時ごろ、一人部屋で意識を失っているのを見回り中の職員が見つけ、一時間後に搬送先の病院で死亡した。二十七日に体調不良を訴えてセンター内の非常勤医師の診察を受けたが、「重篤でない」と判断されていた。

 一方、イラン人男性は二十八日午後七時五十分ごろ、夕食をのどに詰まらせて窒息し、搬送先の病院で翌日午後に死亡した。

 センターには常勤医はおらず、非常勤医が来るのは平日の午後一~五時のみ。いずれのケースも施設内に医師は不在だった。

 救急車が到着するまで職員が心臓マッサージなど救命措置を行っており、センターは「対応に問題はなかった。偶然にも不幸な事案が続けて発生した」と過失を否定している。

 しかし、ボランティアで、収容者に面会や差し入れをしたり、仮放免の手続きを助言したりする支援者らは、医療が不十分だと指摘。支援団体「牛久の会」代表の田中喜美子さん(61)によると、カメルーン人男性は糖尿病を患っていたが、治療の機会を制限された。田中さんが男性と同室の収容者に面会して聞いた話では、男性は以前から外部の病院での治療を申請していたが許可されず、三月末には自室内を歩くのも困難なほど体調が悪化していたという。

 センターは「重篤な患者を放っておくことはない」と話すが、非常勤医が待機する平日午後のみでは急患対応は難しい。主に難民事件を扱い、二人の相談に乗っていた大川秀史弁護士は「弁護士が求めれば外部で受診させてくれる場合があり、協力的な職員もいる」と評価しつつ、「医師の二十四時間常駐が必要だ」と医療体制の充実を訴える。

 時には一年以上にわたる長期収容や、施設の閉鎖性も健康の悪化要因とみられている。「迫害から逃れてきた」と主張していたカメルーン人男性は、昨秋の入国時に成田空港で拘束され、センター収容は半年に及んだ。強制送還の対象となったが、難民申請をしていたという。大川弁護士は「刑務所でもないのに居室は外から施錠され、窓の外も見えない。そんなところに長期間いれば心身ともにめいる」と懸念し、仮放免を認めやすくするなどして、収容期間を短縮するよう主張している。

◆病状悪化 自殺…以前から問題

 東日本入国管理センターでは、過去にも収容された人の病状悪化や自殺があり、心身ともに過酷な環境が問題になってきた。

 近年では二〇一〇年にブラジル人と韓国人の男性二人が自殺。収容されている外国人の支援団体「牛久の会」代表の田中喜美子さんによると、ほかにも自殺未遂をして入院した人や、仮放免後に持病を悪化させて死亡した人がいた。田中さんは、十分な医療を受けられないまま、収容が長期に及ぶことが要因だとみているが、医療の不備を背景として収容中に死亡したと疑われる事例は「今回が初めてだろう」と語る。

 「なかなか医者に診てもらえない」「外の病院に行きたい」。支援者が収容者と面会すると、いつも医療への不満が挙がる。国籍や文化の違う者同士が数人の相部屋で寝起きするため、ストレスがたまって不眠に陥り、精神疾患にかかる人もいるという。

 支援団体はこれまでも処遇の改善を訴え、収容者もハンガーストライキなどで度重ねて抗議してきた。今回のカメルーン人男性らの死亡は、そうした抗議が続く中で起こったものだった。

<東日本入国管理センター> 不法残留など入管難民法違反容疑で摘発され、強制送還を命じられたが「本国で迫害される」「日本に家族がいる」といった理由で送還を拒否する外国人の収容施設。定員700人で、現在約300人が収容されている。刑罰目的でないため収容者は外部と通信もできるが、自由は制限される。一時的に拘束を解く仮放免の制度もある。



東日本入管センター:2外国人死亡 長崎でも常勤医不在 支援団体、内部診療の充実を /茨城
毎日新聞 2014年04月04日 http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20140404ddlk08040199000c.html

 東日本入国管理センター(牛久市久野町)で外国人2人が死亡した問題で、大村入国管理センター(長崎県大村市)でも常勤医が不在だったことが、同センターへの取材で分かった。全国3カ所の入管センターのうち2カ所で常勤医が不在となっており、支援団体は「収容者は外部で自由な診療が受けられない。内部診療を充実することが必要だ」と指摘している。

 入管センターは東日本、大村のほか、西日本(大阪府茨木市)の3カ所があり、西日本は唯一、医師が常勤している一方、東日本は平日午後1〜5時、大村では毎週金曜日午前9時〜正午の診療だけにとどまっている。大村入管センターは「長崎は離島が多く、各地に派遣されている医師も多いので、なかなかセンターで診療してくれる医師が見つからない」と説明する。

 これに対し、難民支援などに取り組む市民団体「RINK」(大阪市中央区)の草加道常さんは「外部の病院で診療を希望しても、随行する職員が限られており、症状が重い外国人が優先になる。待っている間に重症化する人もいる」と改善を求めた。

 一方、牛久署は3日、東日本入管センターで死亡したイラン人男性(33)の死因について、食事をのどに詰まらせたことによる低酸素性脳症だったと発表した。また、カメルーン人男性(43)の死因は「事件、事故の可能性がない」として公表しなかった。【中里顕、土江洋範】



東日本入管センター:2外国人死亡 医師常駐せず 支援団体、改善求め申し入れ /茨城
毎日新聞 2014年04月03日 http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20140403ddlk08040078000c.html

 不法滞在などの外国人を収容する法務省の東日本入国管理センター(牛久市久野町)で先月下旬、イラン人とカメルーン人の男性2人が相次いで死亡した問題で、センターの医療体制の問題点を指摘する声が上がっている。センターに常駐の医師がおらず、外部受診を希望しても長期間待たされるケースがあるという。支援者団体は2日、改善を求めた申し入れ書をセンターに提出。一方、牛久署は3日に司法解剖して2人の死因を特定する。【土江洋範、中里顕】

 同センターには2日現在、297人が収容されている。センターによると、医師は常駐せず、木曜を除く平日午後1〜5時に外部から医師1人が派遣されている。看護師も夜間や土日は勤務していない。毎日新聞の取材に応じた元収容者らによると、センター内や外部の病院で診療を希望しても希望者が多いため、数カ月待ちの状況が続いているという。

 ペルー人の元収容者の女性(53)は、虫歯の治療申請をしてから1カ月後にようやく治療を受けることができた。前歯6本を抜いたが、歯茎から出血し、痛みのあまり食事がとれず、夜も眠れなかった。「早く対応してほしかった。人権が守られていない」と訴える。あるブラジル人収容者は「このままでは何人死んでもおかしくない」と諦めの表情すら浮かべる。

 収容者によると、先月30日に死亡したカメルーン人男性は2カ月前から体調不良を訴え、外部の病院での診察を求めていた。しかし、希望がかなえられないまま、先月27日に容体が急変。収容者らが職員に抗議をしたところ、「必ず病院に行かせる」と約束したにもかかわらず、センター内の診療室へ移されただけで、30日に意識不明になるまで救急搬送されなかったという。

 難民問題に関心の高い市民らでつくる「牛久入管収容所問題を考える会」は2日、医師の常駐や早期の外部受診希望をかなえることを求めた申し入れ書をセンターに提出した。センターは「申し入れ書で書かれている内容の事実確認をしたうえで、改善できるものがあれば対応していきたい」としている。

 難民問題に取り組む大川秀史弁護士(東京弁護士会所属)は「長期間、同じ空間に閉じ込められていると精神的・肉体的に健康を害する。24時間対応できる医療体制を整えるべきだ」と指摘している。
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by p-dragon | 2014-04-06 10:35 | 入管内からの声  

茨城・牛久の入管収容所で収容者2人が死亡

茨城・牛久の入管収容所で収容者2人が死亡


緊急の情報です。東日本入国管理センター(以下、牛久入管)で、別の部屋に収容されていた2名の男性(イラン国籍とカメルーン国籍)が、一両日のあいだに、立て続けに死亡しました。この異常な事態に、他の収容者のかたがたは大きく動揺し、その一部は30日夕方より、2名への入管職員の対応を非難して、帰室拒否による抗議をおこなっているようです。

2名の死因は、いまのところ不明です。イラン国籍のかたは、28日夕方の食事中に倒れ、すでにそのとき心臓がほとんど止まっており、翌29日の午後に死亡が確認されたと、われわれは他の収容者から電話で聞いています。彼についてはすでに報道にも出ており、茨城県警は「司法解剖して死因を調べる」としています(最下部参照)。カメルーン国籍のかたについては、まだ報道もされておらず、数日前に倒れ、30日の午前に死亡したということしか、われわれは把握していません(倒れて運ばれた彼が後で死んだということを、収容者は入管職員から聞いて知ったので、死亡の事実だけは残念ながら間違いないでしょうが)。共通の死因(たとえば出された食事)があるのか、たんなる不幸な偶然なのかも、現時点ではまったく分かりません。

しかしながら、2名の死を直接にもたらしたとは言わないまでも、それを防ぐための適切な措置や環境をまったく欠いている点において、牛久入管には大いに責任があるはずです。収容者のかたがたが動揺し、入管にたいして怒りを表明するのは、まったくもって当然のことです。

牛久をはじめとする入管収容所は、医療がまったく行き届いていません。所内の医師は痛み止めと睡眠薬しか処方しないようなとんでもないヤブであり、外部診療を求めても、数週間から一、二ヶ月も待たされることが通常です。仮放免を認められる人の多くは、衰弱し、やせ細り、入管の手に余るようになってから、ようやく外に放り出されます。くわえて、収容そのものが人の身体と精神を弱らせます。外にいたときには比較的小さなものでしかなかった持病が、収容によって悪化するケースは、しばしば見られます。こうした環境のなかでは、人がいつ死んでもおかしなことではなく、それが今回、立て続けに起こったのです。

そもそも入管収容所は、在留資格なしに居留する外国人が、帰国するか在留資格を獲得するかまで一時的に滞在する施設にすぎないはずです。また、この建前において入管に許されるのは、対象者の移動の自由を制限することだけであるはずです。健康で文化的な生活を送るための他の権利や自由を、収容によって制限してはなりません。それは国家による不当な人権侵害です。だとすれば、入管には24時間体制で医者がいなければならないし、申請者の意志に応じてすぐに外部医療の機会を提供しなけばならないし、所内の環境が抜本的に改善されねばならないはずです。もちろん、現実の入管収容所は、このような前提に立って設計されてはいません。言い換えれば、入管収容所そのものが、系統的な人権無視によって成立しているのです。そうであるかぎり、入管収容所における死者は途絶えることはないでしょう。

もちろん、基本的人権を無視せずして、収容所のような施設を運営するなど、とうてい不可能なことです。人を狭い部屋に閉じ込めつづけながら、他のあらゆる自由や権利を保障することが、一体どうして可能になるのでしょうか。そもそも収容など、入国管理のためであろうが、してはならないことなのです。入管法を改定し、収容をなくさないかぎり、今後も入管収容所内は死者を作り出していくことでしょう。

われわれは入管収容をなくすべきことを社会に訴えます。入管当局にたいしては、2名の死の原因をきちんと究明および公開するとともに、2名の遺族に然るべき賠償をし、また24時間365日対応可能な医療体制を所内に作ることを要求するものです。読者の皆さんも、以下に抗議の声を届けてください。


東日本入国管理センター (茨城県牛久市久野町1766-1)
TEL 029-875-1291
FAX 029-830-9010


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【報道】

★ イラン人収容者 食事中倒れ死亡 東日本入管センター
(日本経済新聞 30日朝刊 社会面)

茨城県警牛久署は29日、牛久市の東日本入国管理センターで収容中のイラン国籍の男性(33)が倒れ、その後死亡したと明らかにした。司法解剖して死因を調べる。

牛久署によると、男性は28日午後7時50分ごろ、センターの居室で食事中に突然倒れた。病院に搬送されたが、29日午後3時すぎに死亡が確認された。センターからは、29日昼すぎに連絡があったという。


★ 弁当を食べ苦しみだし、収容中のイラン人死亡
(読売新聞 ウェブ版30日 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140330-OYT1T00187.htm

茨城県警牛久署は29日、牛久市久野町の東日本入国管理センターに収容されていたイラン国籍の男性(33)が収容先の部屋で倒れ、死亡したと発表した。

発表によると、男性は28日午後7時50分頃、収容先の部屋で夕食の弁当を食べていたところ、突然、苦しみだし床に倒れた。男性は同市内の病院に搬送されたが、死亡が確認されたという。同署は31日に司法解剖して死因を調べる。
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by p-dragon | 2014-03-31 08:40 | 入管内からの声  

牛久ハンスト(10月11日より)

※ 本日10月16日、「仮放免者の会」第2回大会です。

※ 牛久ハンスト、19日に解除となりました(PRAJより)。

***

東日本(牛久)入管センターでは、8月の7Aブロックのハンストにひきつづき、10月11日から、3Aおよび3Bの収容者がハンガーストライキをはじめています。
これらのブロックではすでに9月に、仮放免手続きの期間の長さや、「不許可」の理由が伝えられない(審査基準が不明確)ことについて、牛久入管の所長あてに質問状を提出していました。
それへの回答が得られなかったために、両ブロック収容者はやむなくハンストに踏みきりました
くわしくは以下をごらんください。

 8月のハンスト(仮放免者の会より) 
 今回のハンスト(仮放免者の会より) 


今回のハンストはマス・メディアにもとりあげられていますが、これは昨年5月のハンスト以来2回めのことです。
8月に問題となった、牛久職員の「外国人をいじめるのが楽しい」発言も報道されています。

 ハンスト:牛久入管収容者40人、11日から給食拒否http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20111014ddlk08040197000c.html
 入管職員「外国人いじめ楽しい」 支援団体の抗議受け謝罪http://www.47news.jp/CN/201110/CN2011101301000943.html

複数のハンスト決行者から面会できいた話によると、入管側は昼休みなどに房ごとに話をしに来て、収拾をはかろうとしています。
職員は「仮放免の審査を早める」などと伝えてきたそうですが、日本語で口頭でしか説明しないので、詳細な内容が把握しきれないそうです。
どの房でも一律におなじ説明をするためか、職員は紙に書いてあることを読みあげるそうですが、その紙を配布してはいないとのこと。
これではただの口約束にしか見えません。
入管は文書による明確な回答を、ハンスト決行者全員にたいしておこなうべきです。

東日本入国管理センターへの抗議先は以下です。

 電話番号: 029-875-1291
 ファクシミリ: 029-830-9010
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by p-dragon | 2011-10-11 23:59 | 入管内からの声  

牛久収容者からの手紙──入管職員は「外国人をイジメるのが楽しい」だって?

SYI 9月8日(木) 14:30から 入管への抗議と収容者への激励

「ぶっ通しデモ実行委員会」が9月5日(月)に「入国管理局ふざけるな! 移民の命と尊厳を奪うな!」デモをおこないます。



※ 9月8日追記: 東日本入管センターの総務課課長補佐・中川は7日、「いじめるのが楽しい」発言の当該職員が、ネームプレート番号CH115の職員であることを認めた。9月に入ってから、統括責任者とCH115が当該中国人に謝罪したあと、CH115を別の部署に異動にさせたとのこと。※



東日本入管センターに収容されている趙星晨(チョウ シンチェン)さんから、PRAJ(仮放免者の会)、SYI(収容者友人有志一同)、BOND(外国人労働者・難民と共に歩む会)あてに、意見書をいただきました。すでにPRAJブログで公開されていますが、わたしたちも全文を転載いたします。職員の収容者にたいする差別的・侮蔑的な言動を告発する内容です。 趙さんは、以前、わたしたちに入管による人権侵害の実態を報告・告発する文書を寄せてくださった鈴木啓三ロベルトさんの友人でもあります。

* 東京入管 収容者からの手紙(SYI)
* 東京入管収容者 鈴木啓三ロベルトさんより(PRAJ)
* 東京入管職員による集団暴行事件(PRAJ)

__________


意見書

外国人保護団体
PRAJ: 団体長殿
SYI: 団体長殿
BOND: 団体長殿

私は中国籍の趙星晨(チョウ シンチェン)と申します。私は、鈴木啓三ロベルトさんから、皆様の多大なご活動を聞きました。私も心から賛同致しました。
何回かに渡って意見書をインターネットに公開をしましたことを存じております。前回、鈴木さんの意見書を読ませていただきました。自分も是非自分の意見書をネットに公開していただきたいと思ってます。
つきましては、2011年8月4日、午後10時頃、東日本入国管理センターの担当者CH115番は、私に対して、外国人をイジメるのが楽しい、とくにチョウさんをイジメるのが楽しいとはっきり言ったのです。私は中国籍であり収容者でもあります。担当の職員からこの様なことをなぜ言わなければならないのか、すごく怒りを持っています。この担当者(CH115)の発言は、私と同室に居る、ブラジル国籍の鈴木啓三ロベルトさんや、又、ラオス国籍のサイペンシモンコンサオーさんもはっきりと担当者(CH115)が発言した所、彼ら二人は、はっきりと、聞いていたのです。ですから、担当者(CH115)の発言は間違いなくされたものであります。

私は、外国人として、このような発言をされたことにより、今現在、心がひどく傷付けられています。又、私だけではなく、同室に居る皆も大変な不愉快で、私のブロック全体がそう思ってます。私と同じ気持ちで日々を過ごしています。
これは、私だけの問題ではありません。この東日本入国管理センターに収容された外国人を差別した行為で、現在に至るまで、何の謝罪もありません。自分としては、誠に許す事が難しいことと存じます。
この様な行為は法務省の管理下にある東日本入国管理センターで起きた事は、全く信じ難い事実であり、又、人間性が欠落しています。誠に遺憾であり、許し難い行為であると存じます。今なお憤りを感じずには、おられません。私はこのような発言された担当者(CH115)に対し、一生心から許すことが出きないと存じます。
私といたしましては、すべての外国人に書面にて、謝罪文を提出すべきと存じます。これは、公務員としてではなく、一人の人間として、やらなければならない事であると思います。
彼(CH115)がやった事は、誰が考えても、人種差別の行為である。これは明らかに大変な問題であります。法務省の管理の下でこの不祥事が黙認されないことを、心から、信じたいと思います。又、このような不祥事を、しかるべきの対応をとっていただきたいと存じます。

その又、次の当直日、又、CH115が、私の薬の使い方に対しバカと言われました。私といたしましては、この担当者(CH115)の発言は、ぼう言であり、公務員としては、あるまじき発言と存じます。又、2回連続され、本当に心に怒りが溜っております。
私と致しましては、誠に許し難い発言であり、外国人を差別していると強く感じました。誠に遺憾であり、私としましては、断じて許しません。

私は、8月9日診察を希望しましたが、その日私は、診察をしっかりと受けました。同室のサイペンシモンコンサオーさんは、診察を受れなく、看護師に呼び出され、サイペンシさんに対し、医師のH先生が休み中と言われまして、断られました。その後、サイペンシさんは、夜寝れず、苦しんでおります。私は、受けたのに、サイペンシさんは受けられないのか、不審です。これは、あきらかに、入管は、私たちにうそをついています。本当に許せることではありませんと思っています。
私が書いた事は、すべて事実であります。ぜひインターネットに公開をしていただきたいです。全国の外国人に知って欲しいです。



__________


東日本入国管理センター(牛久)のCH115番職員が、「外国人をイジメるのが楽しい、とくにチョウさんをイジメるのが楽しい」と言い放ったとのこと。
この事実は、その場にいた複数の収容者によって確認されています。

入管はいつも「法律にもとづいて職務をおこなっている」と自称していますが、その「職務」がじつのところは「外国人をイジメる」ことでしかないと、この職員CH115は正しく認識しているようです。

入管職員の収容者にたいする虐待はすさまじいものでした。80から90年代には、文字通りの集団暴力から、女性にたいしてはレイプや性的関係の強要まで行われていました。
内部告発や外部からの調査・監視によって、あからさまな暴行は数を減らしました(まったくなくなったわけではありませんが)。
しかしいまだに、収容者はビザがないというだけで、原則的には無期限に監禁され、心身の健康を害しても痛み止めだけ与えられて放置され、冷えたまずい食事を与えられ、じわじわと消耗させられます。
「入管はわたしたちをゆっくり殺している」とは、多くの収容者の弁です。
げんに自殺者は毎年でています。
(「参考文書」のとくに入管問題調査会『密室の人権侵害』と「壁の涙」製作実行委員会『法務省「外国人収容所」の実態』をご参照ください。)

こうしたことが、いまも日々くりかえされています。
入管は収容されている外国人を「いじめる」のを「楽しんで」いるのです。
日本人はこんなことを許していいのでしょうか。


なお、意見書中の「医者のH先生」は、PRAJが「原文では実名が明記されていましたが、公表にあたってイニシャル表記にあらためました」としていますので、こちらでも非公開としています。
とはいえ、PRAJも指摘しているとおり、入管の医師は医者としての倫理のかけらもありません。
どんなにひどい容態の相手にたいしても、ろくな診察もせず、しっぷ、痛み止め、精神安定剤しか出しません。
虫歯をみてもらえず自分で歯を抜いた人、「あなたの体格なら体重○○キロまで減らなければ死なないから大丈夫」などと言い放たれた人など、入管の医師にひどいあつかいをうけた収容者の例は枚挙にいとまがありません。




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by p-dragon | 2011-09-05 11:36 | 入管内からの声  

【転載】東日本入管センター収容者33名がハンスト中

(追記)ハンストは29日に解除となりました。 
http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/29.html


「仮放免者の会」からの転載です。
8月21日(月)の朝から、東日本入管センター(茨城県牛久市)の7Aブロックの収容者全員、33名がハンガーストライキをおこなっています。(26日現在、継続中とのこと)

東日本入管センター収容者33名がハンストを開始 http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/33.html


ハンスト参加者は、ハンストに先立って、当局への要求を書面で出しています。
それへの回答が得られなかったために、今回のハンストにいたっています。
収容者の最低限の健康にかんすることと、長期収容の解消が、項目としてあげられています。

エアコンの温度設定をさげるか、窓をあけること
食事の内容の改善
病人を外部の病院につれていき、診療を受けさせること
刑期終了者の不当な長期収容をやめること
再収容者・長期収容者の早期仮放免
仮放免保証金の減額

7A BLOCK収容者の嘆願書――東日本入管センター  http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/7a-block.html


ハンストに連帯しての、東日本入国管理センターにたいする抗議も呼びかけられています。

抗議先

電話番号: 029-875-1291
ファクシミリ: 029-830-9010



かねてより、長期収容による心身の健康の悪化や、傷病者の放置といった問題があります。
別のブロックからも要求書が出されています(7月)。

女性収容者の要求書 ――東日本入管センター http://praj-praj.blogspot.com/2011/08/2a.html


また、とくに3月の震災以降、東日本入管では、食事の質がひどくなっており、いまも改善されていないそうです。
「じゅうぶんに火がとおっていないうえに、鮮度がわるいのか、いつも変なにおいがする」魚などが出されるようなありさまだそうです。
入管当局が公開している収容所内の環境と、実際の環境とが、まったくことなることは、以下の記事で指摘されています。

給食の品質改善をもとめる意見書 http://praj-praj.blogspot.com/2011/07/blog-post.html




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by p-dragon | 2011-08-27 10:29 | 入管内からの声  

東京入管 収容者からの手紙

 現在、東京入管(品川)に収容されているかたから、仮放免者の会、そしてわたしたちSYI宛に、お手紙をいただきました。このかたは、子どものころ日本人の親とともに来日、20年以上をこの国で暮らしてきた日系ブラジル人二世です。まずはお読みください。

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意見書

外国人人権保護団体
仮放免者の会:団体長殿
SYI:団体長殿

 先ず第一に我々外国人の為、多大なご活動をなさって頂き、東京入国管理局に今もなお収容されて居る全ての外国人を代表して心から感謝の意、申し上げたいと存じます。誠に有り難うございます。あなたがた様のお陰でどれだけの人間の心が救われた事でしょう。
 申し遅れましたが、私はブラジルから来日しました日系二世のブラジル人です。東京入管に収容されてしまい4ヶ月以上経ちます。それは自分が以前に刑罰を受けたからです。つきましては、日本国憲法を犯しました事は弁解する余地も無く心からお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。
 犯罪を犯しました事は事実であり、刑務所で罪を償って参りました。今は自分のやった事を反省し後悔して居ります。誠に申し訳ございません。
 本来ならば入管法が定める強制退去処分は妥当な法的措置に見えるかも知れませんが、必ずしも正しい法的措置とは思えません。その入管法の中身も相当に曖昧である。
 私と同様、刑事処罰を受けているにも拘らず放免者が居ます事実は、私にとって大変理解し難い事であります。自分と放免された人間と何が違うのでしょうか。誠に理解に苦しみます。何を基準にして収容された人間を放免しているのか理解不能な事ばかりであります。
 最終的に法務大臣に対し異議申し立て嘆願書を提出しましたが理由が無いと裁決した旨の通知を受けただけであります。一方では理由有りと裁決され、放免された者も居ります。その理由とは何の事でしょうか。全く理解出来ません。
 私は小さな頃10歳ぐらいの時に両親と共に来日しました。父親にとっては日本への帰国でした。その日から20年以上経ちます。母国には一度も帰って居りません。生活基盤は日本に有り、母国には知人誰一人も居りません。別な言い方をすれば、法務省東京入国管理局局長は、あなたの様な外人は日本から帰って死ね、と言っている様なものです。
 何故なら、私はブラジルに家族はおろか知人誰一人居ない事を知りながら、更に自分がポルトガル語を話せない事を知ったうえで強制退去を決めたのです。
 人間に対する人権尊重の一欠けらも無い行いの様に思えます。何故ならば在留特別許可という物が有るにも拘らず、それを許可しなかったからであります。この自分のケース「20年以上国内に滞在、また父もしくは母がその国の国籍を有する人であるなら」欧州またアメリカ合衆国、南米でさえ強制退去など有り得ない事であります。併し乍らどうしても強制退去をしなければならないテロリストなどは別だと思われます。
 私は確かに犯罪を犯しました。けれども自分の過ちは多くの日本人も同様な過ちを犯してしまって居ます。誠に申し訳なく思いますし、心からお詫び申し上げます。そして残念でなりません。
 つきましては、私はテロリストでもなく、人殺しをやった訳でもございません。犯罪は誠に許し難い事であり、法を犯しました事を心から反省して居ります。ですが日本から、家族から、強制的に退去、自分の人生に終止符を打たれるほどの事をやったとは思えません。日本国籍の父と兄を持ちながら、何故強制退去をしなければならないのか理解出来ません。欧州また合衆国ならば、強制退去命令が採決されたならば、即時に施行される。日本入国管理局の様に、人間を長期的な精神的なストレスとダメージを与えて自主的な退去に追い詰める為の施設は他国では無い物と思われます。日本国政府は国際交流を謳って居りますが、実際の実状は全く違って居ます。日本の入国管理局、日本政府は、90年代に来日した日系ブラジル人を国外退去推進し、多くの日系二世、三世のブラジル人や他国籍の人々に在留資格の更新を意図的に拒否して居ます。
 90年代に来日した外国人、特に南米から来日した人々は日系二世とその家族でした。それは日本政府が日系二世以外の入国を拒否して居たからです。
 その多くは、日本の企業に誘われ来日しました。日本がバブルで潤えて居たからである。そして今現在、不景気の為、この様な形で切り捨てることは、誠に遺憾であり、卑怯である。
 1908年から特にブラジルへ、日本人の移民が始まりました。そして戦後になって立場が逆になって居た日本とブラジル、ブラジルのサントス港に毎日の様に日本から来る人々で溢れて居ました。1908年、移民が始まった当時、ジャングルの開拓と重労働、辛く厳しい物だったと思います。併しそれが条件でした。その事を日本政府は日本国民に伝えなかったのです。それでも日本人はブラジルで頑張って、今の日系二世、三世が居るわけである。更に日本は戦争に突入、ブラジルに来る日本人はますます増加して行きました。その過程でブラジルの経済が悪化して行きましたが、今の日本の政府の様に切り捨てる事はありませんでした。また日本人の犯罪者も無論居た事は言うまでもなく居ました。併し乍らブラジル政府は日本人に対し強制退去などして居ない筈です。
 日本政府ブラジル人に対しビザの拒否また強制退去施行する事は誠に遺憾であり人権の冒涜する行為と存じます。
 ブラジルが受け入れた日本人の数は数百万人と推測します。にも拘らずこの様なブラジル人に対する仕打ちは誠に無情であります。日本人の移民100年以上経つのに残念です。
 ここまでは個人、またブラジルがかかえる問題ですが、こちらに他国籍の人間が多く収容されて居ります。何も悪い事をして居ないにも拘らず酷い扱いをされて居ます。
 ある者は日本人女性と結婚して居るにも拘らずビザを拒否されて強制退去、仮放免を何度も不許可にされ自主帰国、またある者は家族の一員が重病にも拘らず仮放免を不許可にされ自殺を図り、幸いにも命に別状はありませんでした。
 数年前になりますが、私の友人が精神的に入管に追い詰められ、茨城の入管で自殺してしまいました。彼は本当はとてもやさしい人でした。誠に遺憾であります。
 また、何人もの人間がこのなかで肉体的に更には精神的な病気になっても、なかなか病院に連れて行ってもらえず苦しんでいます。
 私はこの入管の扱いは、誠に酷く、人間の人権に反するものであり、無情且つ違法であると存じます。
 なお全ては真実である。

以上

追伸
安い人件費を確保する為、研修生や留学生を日本に呼び付ける事を即刻止めるべきである。人間は物ではない。また、ここまで外国人を嫌うならば最初から日本に外国人を受け入れるべきではない。私達の様に切り捨てられる人間を増やすな
日本政府は外人が嫌いである」と政府関係のサイトやホームページに外国人でも読める様に表示しろ。偽善者の国際交流など有り得ない。国際交流のフレーズを即刻止めろ!


2011年04月25日
収容者: 鈴木啓三ロベルト
Jailed: Roberto Keizo Suzuki
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 ご承諾をいただき全文を転載させていただきました。これは、外国人を「ひと」として見ず、使い捨ての「労働力」としか扱わない日本にたいする告発状です。鈴木啓三ロベルトさんの出身国であるブラジルは、日露戦争後(1908年~)そして第二次世界大戦敗戦後(1953年~)の過去二度に渡り、日本からの移民をたくさん受け入れた国です。そのころの日本はいずれも失業者が増大するなか戦地からの復員あるいは満州・朝鮮半島など植民地からの引揚者を帰国させねばならず、可能なかぎり早急に、余剰な「労働力」をあらたに海外に次々と送り出す必要があったからです。政府の肝いりで移民の募集・送り出しを行なった業者の勧誘には甘言や嘘がたくさん含まれていました。大きな夢を抱いて家族単位で他国へ渡った移民たちが、大変な苦労や想像を絶する困難を強いられたあげく、事実上「棄民」化された歴史を、わたしたちはもっと知るべきです。
 日本政府は、1990年バブル好景気の絶頂期に行なわれた入管法改正によって、単純労働を目的とした外国人労働者を拒否するかわりに、日本にルーツを持つ日系人(2世、3世)の積極的受け入れを開始しました。ブラジルをはじめとする国々から日系人が出稼ぎに訪れましたが、その多くは、結局のところ、担い手不足におちいった単純労働、とくに3K(きけん、きつい、きたない)労働と呼ばれる低賃金労働に従事せざるを得ませんでした。それから20年。長い不況の時代を迎えたいま、在留資格を奪う、更新しないという形で真っ先に切り捨てられているのが、日系人を含む外国籍の人々であることはいうまでもありません。
 必要な時には「準日本人」として大量に受け入れ、日本に同化することを強制し、不必要となれば「外国人」として強制的に追い出す。日本に育ち日本語を話し、家族や生活基盤もすべてこの日本で築いてきたひとを、不法滞在者として収容所に収容し、心身ともに徹底的に痛めつける。賃金や教育の機会など生存・尊厳にかかわる諸権利においては差別冷遇を当然としながら、刑罰だけは日本人並みかそれ以上に科し、さらに在留資格を剥奪する。
 誰かを殺すことでしか生きられない社会は、誰をも幸せにはしません。わたしたちは、この社会がペーパーひとつでひとびとを「棄民」化しつづけることに反対します。


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収容者からの手紙
東京入管収容者の声
収容者からの手紙②
【牛久ハンスト】被収容者からの手紙
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by P-dragon | 2011-05-20 01:02 | 入管内からの声  

牛久入管、ハンスト参加者のひとりを懲罰房に監禁

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かぞくをかえして!ともだちをかえして!入管の人権侵害に反対するデモ+入管への5つの要求にご賛同を!
GIVE BACK Our Family/Friends! Demonstration against Immigration Bureau

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牛久ハンストは5月21日に終わったが、その抗議者のひとり(仮にAさんとする)が25日約48時間、隔離房(事実上の懲罰房)に閉じ込められたという情報を受け、わたしたちは6月2日、牛久入管センターにふたたび抗議を申し入れた。


まず、懲罰房入りの理由がおかしい。牛久入管がAさんに言った理由は、第一に、5月の6日、7日、21日に、所内規定どおりにごご4時半に部屋に戻っていなかったこと。第二に、24日の夜に閉め切られていた換気窓を開けるよう申し入れるなかで、Aさんが職員を「脅した」こと。

この第二の理由は認めがたい。その日は暑かったが、通気窓が開いていなかった。その窓は高い位置にあり鉄格子もついているので、空いていたところで脱走は不可能。空調もつかず窓も閉め切られているので、寝ることもできずにいたAさんら収容者は、通気窓を開けるよう訴えたという。しかし職員は、その場では判断できないと受け付けない。それまでハンストも含めてさまざまな形で要求を続けてきたのに、こうもないがしろにされ続けることで、Aさんらの怒りは強かっただろう。ただ、暴力に訴えてはいない。決然と言葉で、部屋の暑さが耐え切れないことを訴えたという。それを入管は「脅し」としたのだ。

そして第一の理由は、とんでもないあとづけである。これらの日には、Aさんは同じブロックの全員と、所内での処遇改善を訴えるために、処遇部門の上役に申し入れをしていたという。その申し入れが、入管側の都合でごご4時半以降になっただけのことだ。つまり「所内規定」を破らせたのは処遇部門の上役なのだ。


次に、入管職員の対応がおかしい。こちらの抗議申し入れを受け付けた職員は、総務課の山岡、処遇部門の吉田、神田と名乗った。以上の二つの懲罰理由がおかしい、納得のいく説明を、と申し入れたところ。「公務で守秘義務があるから答えられない」と吉田が応答した。要するに、言っていたのは次のことだけだ。わたしたちがAさんから聞いた話は、あくまでかれの観点、またはわたしたちがそう理解したことであって、事実ではない。しかし事実が何であるかは説明できない」ということ。

そもそも「公務」だから「秘密」という話がおかしい。逆だ。むしろ公務なら、それが法にもとづいて行われているかどうか、説明の義務があるはずだ。Aさんの個人情報という問題でもない。Aさん自身が伝えられた懲罰理由を公表しているし、またそれへの不服申立もしている。こんな不誠実が、不誠実とも認識されずまかりとおる入管とは何なのか。


そして極めつけは、入管職員たちの人間観というか、基本的なものの考えかたがおかしい。かれらは、自分たちは口で何と言おうと、被収容者を対等な人間として見ていない。Aさんの件は別として、暑いから通気窓を開けろという収容者の願いを、何の法的根拠があってその場ですぐに受け入れないのかと聞いた。すると「公務なのに、現場の職員に判断を任せたら、窓を開けたり開けなかったりが恣意的になる」し、それに「暑いと思う人と暑いと思わない人がいるかもしれないから、判断は客観的に行わねばならない」といった答えが返ってきた。

なぜこれほど基本的なところから考えが捻じ曲がっているのか。人間が人間的に暮らすために、この場合は体の健康を自分の意志で管理するために、部屋が暑ければ窓を開けるということは、あまりに当然のことだ。まずはその当然の権利を、通気窓を収容者の手では開けられないようにすることで、入管はまずかれらの人権を制限し侵害している。だったら、収容者たちが自分で窓の開閉ができない以上、「暑いから開けろ」と言われたらその時点で、職員に断るという選択肢はない。入管職員は何様のつもりなのだろうか。(そもそも収容者に「先生」と呼ばせていること自体が、入管職員の歪んだ人間観を反映している。あるいは、そういう処遇慣例や規則のせいで、どんな職員であれ人間観が歪んでいく。)

入国管理局とは、人の国境を越えた移動を制限する機関(それ自体にわたしたちは問題提起しているが、いまはそれは措く)であって、懲罰機関でも何でもないのだから、人の移動の権利以上のものを侵害してはならないはずだ。なぜここまでに、収容者の意志と権利への侵害がまかりとおっているのか。
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by P-dragon | 2010-06-03 13:33 | 入管内からの声  

【牛久ハンスト】被収容者からの手紙

以下は、SYI が牛久でハンスト中である一収容者から受け取った手紙の翻訳。
長文であるため、SYI が小見出しをつけた。

面会で手紙をうけとったときに、こうも告げられた。
「17日にふたたび会合をもちましたが、そこでは、ハンスト参加者は〔所内の〕ブロックを別にするぞ〔=ハンスト参加者と他の被収容者を隔離するぞ〕と言われました。くわえて、ハンスト参加者は全員出身国に送り返すぞ、とも脅されました。」

直後の抗議申し入れでは、山岡総務課長は「そういう話は聞いていない」などと受け答えをしていたが、いずれにせよ17日の入管職員の対応もまた、収容者の命がけの要求にたいする誠実な対応ではまったくなかったということだ。

手紙で伝えられる収容所内の実情には、あらためて絶句させられることばかり。
まだ先の見えない状況だが、収容者たちの抗議の意志表示に、入管は確実にゆさぶられている。

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↑ 牛久における不当な面会時間の短縮(ハンスト決行の翌日から!) ↑


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東日本入管センター 8Aブロック 被収容者より 2010年5月17日


1.収容所内の劣悪な環境
2.家族との別離、未成年者の収容
3.精神的拷問、そして自殺
4.仮放免手続きの問題
5.抗議のハンガーストライキ
6.4つの要求


 みなさまにご挨拶のほど申し上げます。わたしはいま東日本入国管理センター(茨城・牛久)に収容されている者です。 この手紙を差し上げたのは、わたしたちが入管収容所内で日々直面している問題について知っていただきたいからです。

 わたしたちが日本にやって来たのは、出身国での迫害から逃れるためです。ところが、難民資格を申請中であるにもかかわらず、わたしたちは入管に収容されてしまいました。そしてこの施設では適正な扱いを受けていません。


1.収容所内の劣悪な環境

 収容所での食事は非常に粗末なものです。冷たい米とまずいおかずが出されます。朝食には二切れのパン、かたいゆで卵、200mlのミルクまたはジュースが出され、それが毎朝続きます。昼食や夕食で出されるのは、腐りかけの魚、かたい肉、脂ぎったもの、ほんの少しのわかめが浮いているだけの塩味のスープ、といったものです。まずくて食べられないので、残す人が多くいます。少しでも食べやすくするために、スープの蒸気で他の食品が温まるようビニール袋に包んでみたら、袋は何に使われるか分からないので危険だといって、取り上げられてしまいました。そうやって、収容所内での生活を少しでも改善しようとすることさえ邪魔して、わたしたちの希望をくじくのです。

 このように栄養状態が悪いので、健康はすぐに損なわれます。収容所の医師は、きちんと診断もしないで痛み止めや抗ストレス剤をでたらめに出すだけです。ことしのはじめに、収容所内のあるブロックでは結核が流行しました。これが所内の粗末な医療環境のせいであるのは言うまでもありません。所内の空気も暑苦しくじめじめしています。まるで拷問を受けているような気分です。

 所内の施設・環境の全般が、わたしたちの生活状態を悪化させるものです。所内を自由に移動できる時間は、午前9時半から11時半と、午後1時から4時半までしかありません。それ以外は房のなかに動物のように閉じ込められたままです。房の畳は古くほこりまみれで、肌荒れや呼吸のアレルギーを起こします。寝るためには4つの毛布しか与えられないので、体が痛くなります。ロッカーや棚などまったくなく、紙袋があるだけです。ヒーターが午後10時に止まり、しかも冬だからといって毛布が追加されることはないので、冬には寒さに震えながら寝ることになります。

 所内には売店がありますが、出される食事が口に合わず、また差し入れも所内の売店で販売しているもの以外は許可されないので、売店の値段が割高な食べ物を買わされることになります。また、被収容者は文書のコピーをとるのに一枚300円も取られます。わたしは2008年から収容されていますが、そのように長期収容されていて日本に身よりもない人には、300円がどれだけ高額かお分かりでしょう。コピー一枚になぜこんなにお金がかかるのでしょうか。〔註:ただしこの段落のコピー代金300円については、収入印紙代のことかと思われる。〕


2.家族との別離、未成年者の収容

 わたしは日本に妻とたったひとりの息子がいます。わたしは2008年から収容されていますから、約2年も息子から引き離されているわけです。息子は7歳で小学二年生になりますが、わたしは息子とながらく会っていません。

 未成年者の収容も日本の入管では行われます。未成年者は社会的に保護されるべきでしょう。わたしたちのなかには、17歳で収容されたネパール出身の少年もいます。かれは約一ヶ月まえにストレスで精神状態を崩しました。不眠症になり、落ち着いていることができず、突然叫び出すようになってしまったのです。ところが、かれは医者に見てもらうどころか、独房に移送されてしまいました。こんなことが解決になるのでしょうか。これでは病状は悪くなるばかりでしょう? また、ごく最近、あるフィリピン人女性が品川入管内で心臓発作を起こして亡くなりました。こういうことが起こるのも、所内で適正な医療や診断が行われないためです。


3.精神的拷問、そして自殺

 所内では毎日のように、職員はわたしたちの精神をさいなむような扱いをします。それでわたしたちが怒り抗議すると、独房に閉じ込めるのです。これは日々少しずつ積み重ねられる拷問です。そうやって、わたしたちがこの国で平和な暮らしをかち取ろうとする意志をくじき、帰れば死ぬかもしれない出身国へと追い返そうとするのです。

 最近、わたしは所持していた睡眠薬を取り上げられました。長期の収容のせいで、それがないと眠れないのです。以後、眠れないつらい夜をすごすことになりました。その薬の所持は規則違反であるとのことで、わたしは懲罰のために独房に入れられました。テーブルもテレビもない三畳間で、監視カメラが設置されていました。トイレにはドアがないというのに、部屋の窓は開きません。壁には自殺するぞという訴えの落書きがあり、以前この部屋に移送された人の苦しみが伝わってきました。食事のときには箸さえも渡されません。こんな環境でまともな精神のまま暮らすことが誰にできるでしょうか。

 わたしはここに19ヶ月も収容されているので、最近こんなことに気づきました。所内のテレビではサイコホラーや戦争もの、暴力ものの映画がよく放映されるのです。こうしたものばかり見ていると、気がおかしくなります。数週間のサイクルで同じ映画が放映されます。平日にはBBCニュースが流されます。しかしその内容はよくわかりません。音声が英語から日本語へ、また逆へとひんぱんに入れ替わるからです。

 自殺もまた、入管内ではよくあるできごとです。Japan Times紙は、2000年から2004年までに23人が入管内で自殺してしまったと報じています〔訳者註:ここで触れられているJapan Times紙の記事は裏がとれていません〕。2009年には中国人とブラジル人が自殺しました。2010年には、すでに2月と4月に自殺者が出ており、これも報道されています。それらの自殺のほとんどは、共通の理由によるものです。かれらには家族がおり、非常に長いあいだ家族から引き離されてしまったがゆえに、それに苦しんだのです。入管政策そのものが改善されることがないかぎり、今後も自殺は起きつづけるでしょう。

 2月8日の自殺者は、ラファエル・ヨシモリというブラジル人でした。かれはすでにここ牛久に来る前に、1年半のあいだ刑務所に居ました。そのあいだにかれのビザが期限切れになったために、かれは自動的に牛久に移送されたのです。その3ヶ月後にかれは自殺しました。1年半の刑務所生活を送った人が、たった3ヶ月の入管収容所で自殺してしまったのです。入管収容所でわたしたちに加えられる精神的拷問がいかに耐えがたく危険なものか、このことがよく示しています。自殺するまえに精神を損なってしまい、医者にかからねばならない状態に陥る者さえいますが、その場合も医療を受けることはできません。


4.仮放免手続きの問題

 最悪の問題は、仮放免申請の手続きにあります。手続きの結果が出されるまでに非常に長い時間がかかります。そして許可がおりたとしても、仮放免時には50万円から300万円という大金をが身元保証金として払わねばなりません。現実上、収入がない人は収容所を出ることができないのです。

 仮放免申請者が必要なものを揃えることができれば仮放免となりますが、しかし何度目かの仮放免許可の更新のさいにふたたび身柄を拘束され収容されることがほとんどです。収容者はみな同じ経験をしています。これは日本人の犯罪者が、なにも悪いことをしていないのに再び逮捕されるということがありましょうか。なぜ難民申請者にだけこんなことを? わたしたちが出身国での迫害から逃れてここに来たことが悪いのでしょうか。みなさんが日本人でわたしたちが外国人であるからそうなるのか。これは人種差別ではないのか。


5.抗議のハンガーストライキ

 このような入管行政と被収容者への残酷な扱いに抗議して、わたしたちは今月10日にハンガーストライキを決行しました。当初の参加者は50から60人です。これは納得できる合意が達成されるまで続けます。しかし当局は、このストを中止しなければ、仮釈放が取り下げられ、しかも大村収容所(長崎)に移送されることになるぞと脅しをかけてきました。食事をとらないだけのことが何の罪で誰を傷つけているというのでしょうか。暴力的ではないかたちで自分の感情を表現する権利すらないというのでしょうか。メディアやNGOや国連に手紙を書いてはいけないとすら警告されました。なぜかれらは内部事情を隠そうとするのでしょうか。

 すぐにビザを出せとまでは言っていません。わたしたちは被収容者への公正で倫理にかなった扱いを求めてたたかっているのです。もちろん、難民申請や仮放免申請の審査も、いたずらに長期化し被収容者を苦しめることがないよう、もっと迅速に行われるべきですが。わたしたちは貴重な人生をなるべく価値あるものとしたいと思っています。出身国で迫害を受け、命を台無しにしたくはありません。

 ハンストが始まってから、いく人かの報道関係者がわたしたちを取材しようと訪ねましたが、面会は許されませんでした。わたしたちの表現の自由とメディアの報道の自由が妨げられたのです。

 一般の面会も、ストの翌日である11日から、もともと30分だったところが20分へと短縮されました。スト参加者が面会をするさいには、職員がひとり被収容者の横につくということすらなされています。ここは刑務所ではないし、わたしたちにはプライバシーや尊厳があります。真実が外に伝わることをそこまでして避けたいのでしょうか。

 ハンストの5日目には、早朝に職員が房のなかにどたどたと入り込み、わたしたちを叩き起こして連れ出し、体重を計りました。5人かそれ以上で、わたしたちひとりひとりを取り押さえながらそうしたのです。まるでわたしたちが暴れたから取り押さえているかのようでした。なぜそんなことをしたのか。体重の減少を見せつけて、ハンストを考え直させるため? まるで職員がわたしたちをおもちゃにしているようでした。さもなければ、わたしたちがもっと悪い状態に陥ることを待ち構えているかのようです。わたしたちはこのハンストを死ぬまで続けることを決心しました。このハンストは、わたしたち自身のためだけでなく、これから収容されるかもしれない人のためのたたかいでもあるのです。他の人をわたしたちと同じ目にあわせたくはありません。

 しかしながら実際、ハンストが長引くにつれて思うのは、わたしたちが決心した結果が本当に起きてしまうかもしれないということです。わたしたちはハンストを続けますが、日本の入管の人間たちにとってはわたしたちの命などたいした問題ではないということも分かっています。これまでに、遺書を書いて自殺をした人がでたときにも、入管の対応はそうでした。また、外部の医療機関で適切な治療を受けられなかったために、命を失った人もいるのです。どうか事態の改善のために、わたしたちを支援してください。最悪の結果がもたらされる前に、入管がわたしたちの状態について考え直すよう、働きかけてください。

 日本は国連に加わっています。ならば国連難民条約に従うことは当然ではありませんか。その第三条にはこうはっきりと書かれています。「締約国は、難民に対し、人種、宗教又は出身国による差別なしにこの条約を適用する」。では、わたしたちの身の上に起こっていることは一体何なのでしょうか。日本は国連の一員として自国が果たすべき役割について考え直すべきです。


6.4つの要求

 わたしたちの直面している状況について、わたしたちは4つのことを要求します。

 1. 未成年者を収容するな。

 2. 最長でも6ヶ月という限度を収容期間として設け、それ以上の収容を行うな。

 3. 仮釈放時に払う保証金額を20万円以下とし、かつ収入のないものについては保証金そのものを免除せよ。

 4. 仮釈放された者については、裁判所が難民審査の結果を出すまで、再収容を禁止せよ。

 最後に、この東日本入管センターの被収容者を代表して、この手紙を読んでくれたことに感謝します。みなさまからの支援や働きかけを望みます。もし可能であれば、面会にも来てください。どなたでも歓迎いたします。


心をこめて、
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by P-dragon | 2010-05-20 11:18 | 入管内からの声  

牛久入管へ申し入れ

SYIメンバー3名が牛久入管へ申し入れをした。
山岡克己総務課長が応対をする。

入管はハンストを止めさせる為に、
「強制送還はいつでも出来る」「お前らが何をしても入管は変わらない」
などと脅しをかけていると複数の収容者が証言している。
SYI側としては、そういうことをただちに止め、人として収容者と話し合い、要求を受け入れるよう求めた。
また、この件が人命にかかわることを忘れてほしくない。一刻も早い対処を希望した。

それに対し山岡総務課長は、脅しについて、自分はそんなことは聞いていないが、職員はそんな事は言っていないはず、と否定。以下、彼からの返答。
この要望書は所長に見せ検討するが、すぐにどうこうすると言う事は出来ない。
入管法の規定により、個々のケースを見ているので収容は長引いたとしても、それはこちらも本意ではない。私も心を痛めている。
決して外国人差別をしているつもりはないし、排外的な気持ちでやっているのではない。
何よりも健康管理はきちんとさせている。

しかし、収容者の健康管理に気を使っているのであれば、自殺者を2名も出す事はなかったはず。
なぜ自殺者が出たのか。
入管側が自殺に責任をもち、その原因が何であるのかを認識し、それをあらためることがなければ、今後も自殺者は増えて行くだろう。

ハンストの件は、誠意のある対応を強く要求する。


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法務大臣 千葉景子 殿
法務省入国管理局長 西川克行 殿
東日本入国管理センター所長 伊東勝章 殿


東日本入国管理センターでの被収容者への待遇にかんする抗議と要請


 わたしたち「収容者友人有志一同(SYI)」は、東日本入国管理センターでの被収容者への待遇に対して、以下の抗議と要請を申し入れます。
 昨年夏ごろから、入国管理局による移民・難民の収容件数がいっきょに高まりました。東日本入管センター(牛久)でも収容が増え、また相変らずの収容期間の長さに被収容者は苦しめられており、そのせいで、今年2月には日系ブラジル人が、4月には韓国人が自殺を強いられました。また、報道されていないだけで、未遂も含めればもっと多くの人が自殺を図るほど追い詰められていることを、被収容者との面会をつうじて、わたしたちは知っています。このような、被収容者の心身にもたらされる辛酸のすさまじさと、それがもたらす悲劇には、目にあまるものがあります。このような人権侵害を一刻も早く止め、長期収容者が即時に釈放されなければ、被収容者はもっと深刻な状態におちいるでしょう。
 そのようなさなか、東日本入管センターでは被収容者が、日に日に悪化していく収容状況にたえかねて、今月10日から50~60 人ほどでハンガーストライキを決行したと聞きました。かれらの掲げている要求は、難民申請者や帰国できない人の収容を短くすること、センター内の医療や医師の質の改善、18歳以下の子どもや子どものいる親の収容をやめること、仮放免時の高い保証金額を低くすること、などであるとも聞きおよんでいます。これらは、収容が生活の基盤や心身の健康に与える損害を少しでも軽減するために当然なされるべき、最低限の措置にすぎません。
 今年2月には、西日本入管センターでも被収容者のハンストがありましたが、その開始当初には、入管職員からの差別的な弾圧がありました。ハンスト参加者と面会した関西の支援諸団体からは、おおよそ次のような報告がなされています。職員たちは「出てこい」「お前ら」等の非人道的な罵詈雑言でハンスト参加者を恫喝し、また「外人らと話す必要はない」「お前らは何もできない」などと、参加者の必死の要求をまるで取り合おうとはしませんでした。一部の職員はヘルメット、防弾服や防弾シールドを身につけていたほどでした。参加者の数名を暴力的に懲罰房へと移送したあと、夜に職員らは「あれ、面白かったなぁ~、あのギャーって叫び声、女みたいやったなぁ~」などという侮蔑的なことを、ケラケラと笑いながら話し合っていたそうです。このような差別意識まる出しの対応がくり返されることを、わたしたちは決して許しません。東日本入管センターではそのようなことがないよう望んでいます。
 よって、わたしたちは次の要請を東日本入国管理センターに申し入れます。

1.被収容者の人権と要求を尊重し、対等な人間として話し合い、かれらの要求に応じること。
2.1年を越える長期収容者、扶養すべき家族のいる者、および収容に耐えられない罹病者を、ただちに仮放免すること。
3.仮放免のさいの保証金額を撤廃、ないしは減額すること。
4.東日本入国管理センターで2月と4月に起きた自殺の原因を再調査し、同センターで自殺を引き起こした責任がどこにあるのかを明らかにし、これ以上被収容者を自殺に追い込むことのないようにすること。


収容者友人有志一同(SYI) 織田朝日、柏崎正憲、富井亮、周香織、園良太、他一同
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by p-dragon | 2010-05-17 23:07 | 入管内からの声