牛久入管でのベトナム人収容者の死亡事件にかんする抗議

以下は、3月25日に報道されたベトナム人収容者グエン(NGUYEN THE HUAN)さんの死亡事件を受けた、入管当局にたいする当会の抗議声明です。

あわせて 【転載】 牛久入管内からの声 ベトナム人収容者の死について もお読みください。

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​​​法務大臣 様
法務省入国管理局長 様
東日本入国管理センター所長 様

被収容者の死亡事件にかんする抗議申し入れ

 われわれSYI(収容者友人有志一同)は、入国管理局の被収容者の人権を擁護する団体として、本年3月24日に東日本入国管理センター(牛久収容所)内でベトナム国籍の被収容者が亡くなった件について、強く抗議します。

 当会が被収容者や他の支援団体からの情報で知ったところでは、本件の経緯は以下のとおりです。牛久収容所7Bブロックに収容されていたベトナム国籍のグエンさんは、3月24日夕方、居室に戻ったあと、19時頃には居室が静かになり、22時に灰皿を回収にきた職員が異常を察知して、15分後に居室で倒れているグエンさんを発見、AEDを実施。翌25日午前1時には救急隊が到着し応急処置をするも、すでに死亡していることが確認されました。彼の死因は「左椎骨動脈破裂によるくも膜下出血」だと後に判明しています(ロイター4月3日)。

 グエンさんは牛久への移送(3月10日頃)後、当初から体(とくに背中、首、胸)の強い痛みを訴えていましたが、職員は対応を拒絶し、彼を単独房に移すだけで放置しました。22日は同ブロックの被収容者までもが彼を医者に見せるよう要求しましたが、収容所内の医師は痛み止めと湿布を出すだけ。食事すら満足にとれない状態だったのに、おかゆを出してほしいという彼の願いすら職員は聞き入れませんでした。

 以上の経緯から分かるのは、グエンさんの明らかな容態悪化を当局が無視しつづけた結果、彼の尊い命が失われたということです。彼が収容されていなければ、または、もっと早く適切な医療機関に移送されていれば、おそらく命までは失わずに済んだでしょう。ところが東日本入管センター所長(北村晃彦氏)は26日、取材にたいして「現時点で処遇に問題はなかったと考えている」と回答しています。ビザのない外国人の命は粗末に扱っても構わないと考えているのでしょうか。そのような組織が税金で運営される公的機関であるのは、まったく許しがたいことであり、この国のありかたにかかわる問題です。

 したがって、わたしたちは以下を法務省入国管理局に要求します。

1.グエンさん死亡の経緯について調査し、公表すること。

2.牛久収容所の現センター長、北村晃彦氏をはじめ、グエンさんの訴えを無視したことに責任のある職員を処罰すること。

3.入管収容施設の医療環境を改善し、また外部診療の手続を柔軟化すること。

4.ビザのない外国籍者の収容をやめること。少なくとも、収容に明確な期限を設け、また期限内でも健康状態の悪化する被収容者はただちに解放すること。

2017年4月5日
SYI(収容者友人有志一同)

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by p-dragon | 2017-04-06 10:30 | 声明・情報・考察  

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