大震災中にもかかわらず外国人を狭い房に閉じこめる入管

SYI 第14回行動 入管への抗議と収容者の激励 報告

被収容者を部屋に閉じこめ鍵をかける!――大地震発生時の入管の対処 仮放免者の会(PRAJ)


11日の大震災での犠牲者を悼むとともに、被災者や避難者の安全を祈ります。
ところで、日本には日本人だけでなく外国人も暮らしており、今回の震災にもあっています。「国難」ムードがかもし出されるなか、「国民」ではない人たちの命を軽視したり無視するようなことがあってはなりません。

ところが入管は、11日の大震災の直後、収容されている外国人たちを避難させるどころか、自由時間をすごしていたかれらをそれぞれの狭い房におしこめ、鍵をかけて閉じこめたのです!
わたしたちはこれを許すことができません。

いまも収容房の鍵は、自由時間以外はかけられたままです。いつまた大きな地震がおきるかもしれないと言われているこの時期に、入管は収容者が自分の身の安全を守る自由を、最悪のかたちで奪いつづけています。

以下、きのうの行動におけるSYIの申し入れです。


***


法務大臣 江田五月 殿
法務省入国管理局長 殿
東京入国管理局長 殿

東北・関東の大震災における被収容者の処遇についての要請

 今月11日に東北・関東で発生した大地震の直後、東京入国管理局内の収容施設で被収容者の人命にかかわる深刻な人権侵害があったことを、わたしたちは知りました。
 さいしょの地震が起こった11日14時45分ごろ、東京入管の収容施設は自由時間(15時30分まで)で、各房の扉は開放されていました。ところがさいしょの地震の直後、職員は被収容者を各房に押しこめ、被収容者の抗議にもかかわらず、扉を閉めて鍵をかけました。以後、翌日の自由時間まで約20時間ものあいだ、規模の大きな余震が続いていたにもかかわらず、被収容者は閉じこめられていたわけです。このことは、複数の被収容者が14日の面会時に証言しています。
 もし建物が崩れはじめたり、火災がおきたりしたらどうするのでしょう。なりゆきによっては、倒壊や火災のせいで再び鍵をあけるのが間に合わなかったり不可能になったりする危険性はおおいにあります。被収容者を房に閉じこめるという措置は、緊急時に被収容者がより安全な場所に移動する自由を、考えうるかぎり最悪のしかたで妨げるものであり、わたしたちは許すことができません。
 被収容者処遇規則第17条は、緊急災害時に「避難」や「一時解放」といったしかるべき措置をとるべきことを定めています。以上の措置はこの規定にすら反していると言えます。14日の「仮放免者の会」による申し入れに対して、処遇部門職員の横井裕(よこい・ゆたか)は「所内の規定どおりにやっている」と答えました。だとすれば、入管収容施設の処遇規定にはこのような被収容者の人命にかかわる措置を含まれているということになります。今回の震災がもたらした緊急事態がつづいているいま、今後の被収容者の処遇について、深刻な懸念を抱かざるをえません。
 したがって、以下のとおり強く要請します。

1.11日の被収容者閉じ込めの決定を、どの部署・どの役職が・なにを根拠に下したのか、説明すること。
2.震災による一連の緊急事態が沈静化するまで、被収容者を24時間開放処遇とすること。つまり、少なくとも各房の扉に鍵をかけず、緊急時に被収容者が共用スペースに出られるようにすること。
3.関東・東北地方に家族や親戚のいる被収容者に、仮放免許可を即時に与えること。
4.被収容者の携帯電話の所持をみとめ、また各ブロックにインターネットに接続したパソコンを設置し、被収容者が自由に使用できるようにすること。

2011年3月18日
SYI(収容者友人有志一同)
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by P-dragon | 2011-03-19 09:42 | アクション報告  

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