牛久入管、ハンスト参加者のひとりを懲罰房に監禁

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牛久ハンストは5月21日に終わったが、その抗議者のひとり(仮にAさんとする)が25日約48時間、隔離房(事実上の懲罰房)に閉じ込められたという情報を受け、わたしたちは6月2日、牛久入管センターにふたたび抗議を申し入れた。


まず、懲罰房入りの理由がおかしい。牛久入管がAさんに言った理由は、第一に、5月の6日、7日、21日に、所内規定どおりにごご4時半に部屋に戻っていなかったこと。第二に、24日の夜に閉め切られていた換気窓を開けるよう申し入れるなかで、Aさんが職員を「脅した」こと。

この第二の理由は認めがたい。その日は暑かったが、通気窓が開いていなかった。その窓は高い位置にあり鉄格子もついているので、空いていたところで脱走は不可能。空調もつかず窓も閉め切られているので、寝ることもできずにいたAさんら収容者は、通気窓を開けるよう訴えたという。しかし職員は、その場では判断できないと受け付けない。それまでハンストも含めてさまざまな形で要求を続けてきたのに、こうもないがしろにされ続けることで、Aさんらの怒りは強かっただろう。ただ、暴力に訴えてはいない。決然と言葉で、部屋の暑さが耐え切れないことを訴えたという。それを入管は「脅し」としたのだ。

そして第一の理由は、とんでもないあとづけである。これらの日には、Aさんは同じブロックの全員と、所内での処遇改善を訴えるために、処遇部門の上役に申し入れをしていたという。その申し入れが、入管側の都合でごご4時半以降になっただけのことだ。つまり「所内規定」を破らせたのは処遇部門の上役なのだ。


次に、入管職員の対応がおかしい。こちらの抗議申し入れを受け付けた職員は、総務課の山岡、処遇部門の吉田、神田と名乗った。以上の二つの懲罰理由がおかしい、納得のいく説明を、と申し入れたところ。「公務で守秘義務があるから答えられない」と吉田が応答した。要するに、言っていたのは次のことだけだ。わたしたちがAさんから聞いた話は、あくまでかれの観点、またはわたしたちがそう理解したことであって、事実ではない。しかし事実が何であるかは説明できない」ということ。

そもそも「公務」だから「秘密」という話がおかしい。逆だ。むしろ公務なら、それが法にもとづいて行われているかどうか、説明の義務があるはずだ。Aさんの個人情報という問題でもない。Aさん自身が伝えられた懲罰理由を公表しているし、またそれへの不服申立もしている。こんな不誠実が、不誠実とも認識されずまかりとおる入管とは何なのか。


そして極めつけは、入管職員たちの人間観というか、基本的なものの考えかたがおかしい。かれらは、自分たちは口で何と言おうと、被収容者を対等な人間として見ていない。Aさんの件は別として、暑いから通気窓を開けろという収容者の願いを、何の法的根拠があってその場ですぐに受け入れないのかと聞いた。すると「公務なのに、現場の職員に判断を任せたら、窓を開けたり開けなかったりが恣意的になる」し、それに「暑いと思う人と暑いと思わない人がいるかもしれないから、判断は客観的に行わねばならない」といった答えが返ってきた。

なぜこれほど基本的なところから考えが捻じ曲がっているのか。人間が人間的に暮らすために、この場合は体の健康を自分の意志で管理するために、部屋が暑ければ窓を開けるということは、あまりに当然のことだ。まずはその当然の権利を、通気窓を収容者の手では開けられないようにすることで、入管はまずかれらの人権を制限し侵害している。だったら、収容者たちが自分で窓の開閉ができない以上、「暑いから開けろ」と言われたらその時点で、職員に断るという選択肢はない。入管職員は何様のつもりなのだろうか。(そもそも収容者に「先生」と呼ばせていること自体が、入管職員の歪んだ人間観を反映している。あるいは、そういう処遇慣例や規則のせいで、どんな職員であれ人間観が歪んでいく。)

入国管理局とは、人の国境を越えた移動を制限する機関(それ自体にわたしたちは問題提起しているが、いまはそれは措く)であって、懲罰機関でも何でもないのだから、人の移動の権利以上のものを侵害してはならないはずだ。なぜここまでに、収容者の意志と権利への侵害がまかりとおっているのか。
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by P-dragon | 2010-06-03 13:33 | 入管内からの声  

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