4コマまんが「ある日の入管」30

現在は面会時間30分だが、昔は10分だったので、ぜんぜん話せなかったな。とにかく言わなくていい嫌味を言う職員はよくいる。

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# by p-dragon | 2016-12-02 23:45 | 4コマまんが  

4コマまんが「ある日の入管」29

入管職員の対応は、キレる 嘘つく 無視する ですべて許されている。
こんな無責任でもいい素敵な職種は、他にどこにもない。

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# by p-dragon | 2016-11-17 22:24 | 4コマまんが  

欧州難民問題について: 難民危機の治安問題化

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2.難民危機の治安問題化

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Lampedusa Detention Center (Photo by UNHCR)


 2011年、チュニジアのベン・アリ政権やリビアのカダフィ政権が覆された(リビアの体制は、未熟な反体制派というよりも、それを支援すると称する欧米の大規模な軍事介入によって破壊されたのだが)。これらの欧州が「独裁」と非難する政権は、前記事で述べたとおり、イタリアとの協定をつうじて、国境管理におけるEUのパートナーとなり、地中海を「民主的」な欧州へと渡ろうとする人びとを、北アフリカ側で取り締まっていたのである。それゆえに2011年、これらの国で体制が転覆されると、地中海ルートの移民・難民が急増した。同年のうちに、イタリアの非正規滞在者数は5万6000人に到達、また地中海での死者も1000人以上を数えた(▼1)。

 地中海での死者については、2013年10月、イタリア・ランペドゥーサ島沖での二隻の難民船沈没(約400名死亡)や、2015年4月19日のリビア沖での事故(800名以上が死亡)が、とくに大きく報道されたが、それ以外にも難民船の沈没や船上での死亡はしばしば起こっている。Missing Migrants Project調べでは、2014年の地中海での死者数は3,184名、2015年は3,463名、そして2016年は10月末の時点ですでに4,220名となっている。なお地中海経由の移民・難民の総数は、2015年が約101万人にのぼったのにたいして、今年は約34万人と、前年比で約4割にまで減少している(▼2)。それにもかかわらず、死者数がすでに昨年をこえているということは、地中海における反移民政策がますます厳格・冷徹に展開されていることを窺わせる。

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イタリア・ランペドゥーザ島の位置(▼3)

 陸路としては、トルコからギリシャに入ったあと、バルカン半島諸国を通過するルートが活用されてきた。2015年夏に急増した難民の大半は、このルートから来ていると言われている。2015年6月、ギリシャの北に位置するマケドニアが非正規入国者にたいする制限を弛め、短期間の滞在・国内移動を合法化した。そのため、移民・難民がバルカン・ルートを、安全面のみならず費用面からも選びやすくなったのだと指摘されている(▼4)。陸路においても命の危険はある。とくに大きく報道されたのは、2015年8月オーストリアの高速道路で、ブローカーの手配したトラックの荷台にすし詰めにされた71人のシリア難民の死体が見つかった事件である(▼5)。また、欧州にたどり着く以前の国境越えにおいても危険はあちこちに転がっている。トルコ国境に埋まっている地雷、北アフリカの砂漠地帯などである。たとえば2014年9月、シリア・トルコ国境で地雷を踏んで片足を失った少年のことが報道されているが(▼6)、それも数ある同様の悲劇の一例にすぎない。

 越境の途上における死者が増えるにつれ、欧州難民問題は人道的危機として、欧州の政策決定者たちにも無視できなくなったことはたしかだ。しかしながら過去2年弱のあいだに、難民への対応は治安政策へと急速にすり替えられている。

 2013年10月のランペドゥーサ島沖での事故を受けてイタリアは、地中海を渡る人々の救助を目的とした、海軍による作戦「われらが海」を開始する。だが、それもあまり長くは続かない。2014年11月、経済的負担の大きさを理由にイタリアは同作戦を終了し、EUの対外国境管理協力機関FRONTEX主導による合同作戦「トリトン」に移行。この新作戦においては、もはや人命救助は主目的とされなかった。その主眼は「国境警備の強化」と「密航業者の取り締まり」に置かれており、それにともない、海域上の活動範囲も大きく狭めらたのである(▼7)。さらに2015年4月には、上述のリビア沖事故を受けて、EU海軍部隊の主導による「ソフィア」作戦へと移行したが、作戦の眼目はいぜんとして密航取締であり、人命救助を主目的としたものではない(▼8)。2016年6月、同作戦の延長が決定され、さらには追加タスクとして、リビア沿岸警備隊および海軍への訓練供与が盛り込まれた(▼9)。

 陸路での難民についても、先に述べた2015年夏の寛容な対応は短いあいだに放棄された。すでに2012年には、ギリシャが対トルコ国境にフェンスを設置していたが、2015年以降、多くのバルカン・中欧諸国が国境にフェンスを張り巡らせることになる。2016年3月までに、マケドニア、ブルガリア、スロヴェニア、ハンガリー、オーストリアが、下図のとおり、バルカン・ルートに面する国境に有刺鉄線やカミソリつきのフェンスを設置した(▼10)。さらに6月には、クロアチアも対セルビア国境にフェンスを建設している(▼11)。

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バルカン・ルート: 赤線はフェンス設置地帯(▼10)

 難民の目的地となっている西・北欧諸国でも、欧州域内での自由移動を定めたシェンゲン協定にたいする例外的な措置として、入国管理の復活が進んでいる。2015年9月から翌年1月までに、ドイツ、オーストリア、スウェーデン、ノルウェー、デンマークが入国検査を復活させた。これらの国の措置は一時的なものとしてEUレベルで承認されており、最近では10月に、措置を延長する勧告が欧州委員会から出されている(▼12)。フランスは2015年11月のパリ同時多発テロ後、部分的に入国検査を復活させ、さらには2016年7月のニースでのテロ事件後、全面的に入国管理を再開している。ベルギーでも3月にテロが起きているが、それに先立つ2月、難民阻止のため対仏国境の管理を復活させている(▼13)。

 それでも難民危機の治安問題化は、いまだ途上にあるようだ。2016年10月には「欧州国境沿岸警備機関」(FRONTEXからの改組・機能拡張)が発足した。その設置法案は、パリ同時多発テロ後の2015年12月に提出されていた。駐日欧州連合代表部はFAQで、密航対策にくわえてテロ対策を理由に掲げ、「域内国境なきEU」を回復するための重要な施策として、この機関の設置を意義づけている(▼14)。

 難民を保護しつつ、密航やテロリズムの問題を解決することは、たしかに必要である。多数の難民が急激に入国したことにより社会的混乱が生じていることも事実だ。しかしながら、以上に見たような一連の政策は、問題解決のための正当な手段だと言えるだろうか。そもそも、欧州にとってまったく責任がない、外側から襲ってきた災厄として、難民危機やテロリズムに対処することは正しいのだろうか。この点を、次節で考察したい。

(次の記事へ)


【註】

▼1 S. ロジエール「現在おきているのは構造的な「対移民戦争」である」、森千香子/エレン・ルバイ編『国境政策のパラドクス』勁草書房、2014年、35-36頁

▼2 Missing Migrants Project, Infographics: Mediterranean Update, published on 04/11/2016, p. 1 (https://missingmigrants.iom.int/infographics).

▼3 北川眞也「ヨーロッパ・地中海を揺れ動くポストコロニアルな境界」20頁(http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/61236

▼4 L. Sly, 8 reasons Europe's refugee crisis is happening now, The Washington Post, 2015/09/18 (https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2015/09/18/8-reasons-why-europes-refugee-crisis-is-happening-now).

▼5 「トラックから71遺体、シリア人か ハンガリーで4人拘束」、AFP日本語版、2015年8月29日(www.afpbb.com/articles/-/3058662

▼6 「国境は越えた 未来は見えない トルコのシリア難民たち」、毎日新聞、2016年11月5日(mainichi.jp/articles/20161105/dde/012/030/004000c

▼7  Amnesty International UK, The rising death toll in the Mediterranean Sea (https://www.amnesty.org.uk/worlds-deadliest-sea-crossing-mediterranean).

▼8  E.U. Agrees to Naval Intervention on Migrant Smugglers, The New York Times, 18/05/2015 (http://www.nytimes.com/2015/05/19/world/europe/european-union-human-trafficking-military.html?referrer=&_r=0).

▼9  EUNAVFOR MED operation SOPHIA, European Union External Action (http://eeas.europa.eu/csdp/missions-and-operations/eunavfor-med/).

▼10 「【移民危機】マケドニア、移民に国境閉鎖 EUは不法移民の受け入れ停止へ」、BBC日本語版、2016年3月10日(www.bbc.com/japanese/35770469

▼11 Croatia building fence on border with Serbia, b92, 2016/06/30 (http://www.b92.net/eng/news/region.php?yyyy=2016&mm=06&dd=30&nav_id=98476).

▼12 「欧州委員会、一時的なEU域内国境管理を3カ月に限って延長することを勧告」、駐日欧州連合代表部、2016年10月25日(www.euinjapan.jp/resources/news-from-the-eu/20161025/101605/

▼13 「ベルギー、対仏国境で入国審査導入 移民80人追い返す」、AFP日本語版、2016年2月25日(www.afpbb.com/articles/-/3078186

▼14 「EUの欧州国境沿岸警備機関とは?」、EU MAG(駐日欧州連合代表部)、2016年2月16日(eumag.jp/question/f0216


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# by p-dragon | 2016-11-08 10:35 | 声明・情報・考察  

4コマまんが「ある日の入管」28

入管は車いすがあるので、足の悪い収容者は使わせてもらうことができる。が、なぜが時期によって使わせなかったり、またある時期になると使わせるようになったり、とても意味不明。
こんな一貫していない出来事があまりにも多い。
収容部屋から、面会室までの距離がけっこう長いらしいので、一人の人間を背負わせるというのはとても過酷。

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# by p-dragon | 2016-11-03 21:22 | 4コマまんが  

4コマまんが「ある日の入管」27

東京入管に収容されたこの2人の家族である父親と長男も、だいぶ前に収容され、すでに牛久入管に移送されていた。お互い収容されているので、会うことはもちろん電話などで声も聞く事すら許されなかった。唯一の伝達手段は手紙だけ・・・・。

補足:この漫画では、第三国という言葉がたまに出てくるが、難民認定されるより確率ははるかに低い。母国には帰れない、日本で難民として認められずヴィザも出ない、なら別の国に行きたいと思っていてもヴィザがなければ出国はまず不可能に近い。つまり八方ふさがり。

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# by p-dragon | 2016-10-20 23:17 | 4コマまんが  

欧州難民問題について: 「難民危機」以前における欧州の国境政策

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1.「難民危機」以前における欧州の国境政策

※ 2016.11.8 タイトルを変更。

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Source: worldmaritimenews.com


 2010年代、難民は世界的規模で増えつづけている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の発表によれば、すでに2014年、世界の難民・国内避難民の数は、第二次大戦後で最大となる5950万人に達していた(▼1)。それでも難民の増加は収まらず、2015年の難民・避難民数は6530万人となっている(▼2)。この不幸な記録更新が、終わりの見えないシリア内戦をはじめとする、中東・北アフリカ情勢の不安定化にともなう事態であることはたしかだが、難民増大の要因の詳細な分析については措き、欧州への移民・難民が越境の途上や到着地でどのような困難に直面しているのかに注目したい。

 まずは統計的な情報をかんたんに見ておく。2015年における欧州への非正規の越境者数は、国際移住機関(IOM)の発表によれば12月に100万人を突破。そのうち大半を占めるのは海路(地中海経由)での上陸者(約97万人)で、残り(約3万人)はバルカン半島など陸路からの越境者。海路からの越境者の8割以上が、大半はトルコ経由でギリシャに渡る移民・難民であり(約82万人)、残りは北アフリカ経由でイタリア領内に上陸しているという(約15万人)。なおUNHCR Global Trends 2015では、例年には見られない「欧州難民危機」の特集が組まれているが、それによれば2015年は地中海からの上陸者だけで約102万人に達しており、海上での死者・行方不明者は判明しているだけで3771人にのぼる。越境者の出身国としては、IOM・UNHCRの共同声明によると、シリアからの出国者が約半数で、アフガニスタンからが20%、イラクからが7%となっている。他方、欧州連合(EU)自身の発表では、集計方法などの違いから、2015年の1月から11月までに「昨年1年間の5倍以上となる155万人」がEU域内に入ったとされている(▼3)(▼4)。

 このように数字は異なるものの、2015年に欧州へ越境した移民・難民が100万人を超えることは間違いない。2014年中には、EU機関は約27万8000人の「非正規越境者」を数えているので(▼5)、その少なくとも4倍の移民・難民が2015年中に欧州へ入境したことになる。越境中の死者・行方不明者も、年々増大しており、また海路での死者のほかにも、陸路での死者(すしずめにされたトラックのコンテナでの窒息死など)がいる。

 欧州に向かう移民・難民は、出身国における戦争や迫害や貧困・社会変動により苦しめられるだけでなく、欧州諸国やEU機関の厳しい国境管理という障壁のために、まさに命がけの越境を強いられる。そこで、ヨーロッパの国境政策の変化を概観しよう。

 第二次大戦後の高度経済成長期に、西欧諸国は大規模に移民労働者を受け入れたが、しかし1970年代に石油危機をきっかけとした長期不況に入ると、欧州諸国は移民の流入を制限した。他方で1970年代後半からは非ヨーロッパ諸地域からの難民も増えていくが、そうした人々にたいしても西欧諸国は敷居を高くしていった。

 1990年代からは、経済グローバル化が進むなかで、高い技能や専門能力をもつ移民、あるいは国内労働力が不足する特定の部門に従事する移民を、選択的に呼び込む動向が見られる。また、欧州の加盟国間で国境管理を撤廃し自由移動を促す、シェンゲン協定が発効する(1995年)。

 ただしこれらの政策転換は、加盟国が望ましくないと考える移民を排除するための手段の発展をともなっている。すなわち、ドイツの「安全な第三国」規定による難民申請の制限、EUのダブリン規則などの法的枠組や、身元確認技術の進化、越境者の監視・情報収集におけるEU機関・加盟国間での協力の発展などである。これら一連の手段をつうじた移民への統制強化は、2001年以降の「反テロリズム」の国際的動向により拍車がかかっていく。

 もう一つの特筆すべき国境政策の変化は、国境管理のいわば外部化、アウトソーシングである。つまり、領土内に入ってきた移民・難民には、多少なりとも人道的な配慮をしなければならない(少なくともそうしないと非難を受ける)から、あらかじめ移民の越境を防ごう、そのためにEU域外の近隣国に協力させよう、という発想である。この移民予防戦略の最前線に立つイタリアは、「1990年代末からチュニジアやエジプトなどの地中海南岸諸国と数々の二国間協定を締結」してきた。そのため2000年以降、アフリカ諸国からの移民・難民はリビアを経由するようになった。すると今度は、2004年にイタリアはリビアと秘密協定を結ぶことで、「偽の身分証明書の見破り方などの職業訓練活動、リビアから他の第三国への不法移民の送還活動の支援、海岸監視用の艦艇提供など財とサービスの譲渡、移民収容所の構築、地中海に面する1,770キロメートルの海岸を含むおよそ4,400キロメートルにも及ぶ国境の監視などの業務上・捜査上の協力など」を推し進めた(▼5)。

 しかしながら、こうした制限強化は、移民や難民が欧州にやってくる理由を解消するものではない。したがって、正規に越境する手段が狭められていくほど、移民・難民は非正規の越境手段に頼らざるをえなくなる。そうなると今度は、欧州諸国やEU機関が「不法越境者」への対策を訴えるようになり、欧州をふちどる見えない壁を、ますます高くする動きにつながっていく。こうした状況のなかで、2000年ごろから、移民にたいする「要塞ヨーロッパ」(もともとはナチス・ドイツが欧州占領地の防衛計画において用いた語)の建設を批判する声が高まっている。

 以上のとおり、欧州の2000年代までの国境政策をおおまかに見た。これに転機が訪れるのは2011年である。

次の記事へ)


【註】

▼1 日経2015年6月18日「世界の難民、昨年5950万人 第2次大戦後で最悪」 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM18H0F_Y5A610C1EAF000/

▼2 CNN日本語版2016年6月21日「世界の難民や避難民、第2次大戦後最多に 6530万人」 http://www.cnn.co.jp/world/35084595.html

▼3 毎日2015年12月23日「欧州への難民・移民、100万人を突破」 http://mainichi.jp/articles/20151224/k00/00m/030/088000c

▼4 UNHCR Global Trends 2015, issued on 14/06/2016, pp. 32-36. http://www.unhcr.org/statistics/country/556725e69/unhcr-global-trends-2015.html

▼5 FRONTEX, Latest Trends at external borders of the EU, 02/02/2015. http://frontex.europa.eu/news/latest-trends-at-external-borders-of-the-eu-6Z3kpC

▼6 北川眞也「ヨーロッパ・地中海を揺れ動くポストコロニアルな境界 イタリア・ランペドゥーザ島における移民の「閉じ込め」の諸形態」16-17頁、北海道大学スラブ研究センター『境界研究』第3号、2012年(http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/61236



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# by p-dragon | 2016-10-10 07:58 | 声明・情報・考察